かなり前に「愛情の行方」というストーリーを作った。結婚後、約30年で離婚に至る夫婦の話。
キャラは違いますが、それでも愛してるという自分で自分に呆れてる表情。
恋愛初心者同士の不器用な恋愛から結婚に辿り着き、夫は独立し妻は自分のキャリアを捨てて夫を支え子供達をワンオペで育て、経済的にも成功した直後、夫の浮気が発覚する。再構築を決め、表面上は元の関係に戻れたと夫は思っているが、妻の方は「信頼」を失ってしまう。6年後、離婚を切り出すが、子供が育っていないので、その後は仮面夫婦に徹する。
浮気発覚から12年後。妻は経済的自立に成功し、子供たちも家を出て行くことが決まる。夫の過ちは、12年前の一度だけ。でも、信頼が無くなれば信じることは不可能になる。また浮気をしててもしてなくても、お金のことも何もかも全て。
家族は解散となり、子供たちも父親を軽蔑し縁を切る。妻は、父の母国オーストラリアに行ってしまう。
更に15年後、彼女の元夫は仕事も失いワンルームのアパートで孤独死。火葬と納骨を子供に頼んで元妻は日本には来ない。
元妻は、まっすぐな性格で敬虔なクリスチャン。最後に彼女は気がつく。自分が「赦し」を軽んじていた事を。
別れても、日本から逃げても、本当は忘れられなかった。裏切られた深い傷は癒えなかった。
もしも「赦す」という決断をしていたら、別れていなかったら、彼が死ぬまでの15年間に楽しいことが少しはあっただろう。
もしも、天国で会えたら、まだ、話したいことがある。
言っていないことがある。
裏切られても、あなたを愛している。
この話の前後は出来ていたんですが、この妻の心情を細かく書いてみたかった。昨日はキーボードでカタカタと。
私は、日本人が愛してるって垂れ流しにするのは嫌いなんですが、この妻はハーフですので、アイラブユーは幼い頃から家の中で普通に使われています。だから、敢えてラストのセリフが「あなたを愛している」
女にだらしないダメ男。それでも。
キャラは違いますが、それでも愛してるという自分で自分に呆れてる表情。
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