「アルチンボルド展」@国立西洋美術館
アルチンボルドというとだまし絵展でお馴染みの変な画家のイメージがある。ただ大抵、1~2作ぐらい展示されるのが関の山なので、そういうだまし似顔絵の作品は数少ないのだろうと勝手に思っていた。でも今回はちょっと多めにアルチンボルド。「ジュゼッペ・アルチンボルドにもとづく」「ジュゼッペ・アルチンボルドに帰属」「ジュゼッペ・アルチンボルドの追随者」「ジュゼッペ・アルチンボルド(?)」なども含めていろんなアルチンボルド絡みの作品がおよそ100点のうち25点ほど展示されている。
いろいろな物体を組み合わせて人間の顔を作り上げるだまし絵は、歌川国芳の「裸のおっさんを寄せ集めたとんだ変な人シリーズ」を連想させる。でもあそこまでお茶目な描き方とは違って、組み合わせる物体は緻密に表現されている。だから近寄ってみるとリアルな鳥獣花木魚の集合体で興味深い。しかしそこから目を遠ざけていくと人間の顔の形が現れる。その途端「うぇっキモ!」という気分に方向転換してしまう。花や果実ならまだ許そう、魚はかなりヤバい。鳥や動物もエグい。樹木ならいいかというとマタンゴみたいな木人みたいな、それはそれで不気味じゃ。
ひっくり返せば別なものに見えるだまし絵もアイデアは面白い。ボウルにてんこ盛りの野菜の絵が、ひっくり返すと帽子をかぶったでっぷり太ったおっさんになる。こういう絵は目の前でひっくり返して、相手が驚く様子を見て「うっひっひっひ」と楽しむ画家の遊び心が全面に出ている。アルチンボルドは宮廷画家だったわけで、こういう絵を披露された皇帝たちは寓意とか繁栄とかいう事は抜きにしてもけっこう楽しんでいたんだろうなぁ。
会場入り口にはアルチンボルドメーカーで来場者の顔から或る珍顔を作り出すコーナーがある。やってみたらわけのわからない塩梅になってしまった。
アルチンボルドというとだまし絵展でお馴染みの変な画家のイメージがある。ただ大抵、1~2作ぐらい展示されるのが関の山なので、そういうだまし似顔絵の作品は数少ないのだろうと勝手に思っていた。でも今回はちょっと多めにアルチンボルド。「ジュゼッペ・アルチンボルドにもとづく」「ジュゼッペ・アルチンボルドに帰属」「ジュゼッペ・アルチンボルドの追随者」「ジュゼッペ・アルチンボルド(?)」なども含めていろんなアルチンボルド絡みの作品がおよそ100点のうち25点ほど展示されている。
いろいろな物体を組み合わせて人間の顔を作り上げるだまし絵は、歌川国芳の「裸のおっさんを寄せ集めたとんだ変な人シリーズ」を連想させる。でもあそこまでお茶目な描き方とは違って、組み合わせる物体は緻密に表現されている。だから近寄ってみるとリアルな鳥獣花木魚の集合体で興味深い。しかしそこから目を遠ざけていくと人間の顔の形が現れる。その途端「うぇっキモ!」という気分に方向転換してしまう。花や果実ならまだ許そう、魚はかなりヤバい。鳥や動物もエグい。樹木ならいいかというとマタンゴみたいな木人みたいな、それはそれで不気味じゃ。
ひっくり返せば別なものに見えるだまし絵もアイデアは面白い。ボウルにてんこ盛りの野菜の絵が、ひっくり返すと帽子をかぶったでっぷり太ったおっさんになる。こういう絵は目の前でひっくり返して、相手が驚く様子を見て「うっひっひっひ」と楽しむ画家の遊び心が全面に出ている。アルチンボルドは宮廷画家だったわけで、こういう絵を披露された皇帝たちは寓意とか繁栄とかいう事は抜きにしてもけっこう楽しんでいたんだろうなぁ。
会場入り口にはアルチンボルドメーカーで来場者の顔から或る珍顔を作り出すコーナーがある。やってみたらわけのわからない塩梅になってしまった。
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