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仏像半島

2013-04-23 19:13:06 | 美術[は]
「仏像半島 -房総の美しき仏たち」@千葉市美術館


 千葉県の仏像をたくさん展示する展覧会、行く前に、アートテラーとに~さん主催のトークライブ「仏像半島の歩き方」を拝聴、講師は東京芸大助教授の芹生春菜さん。割と基本的な事を中心に、今回の展覧会での見仏のポイントなどを、とに~さんとの軽妙な掛け合いを交えてお話し頂いた。千葉モノレール開業25周年、ちばミュージアムウォークの一環としてのイベントで、千葉モノレール千葉駅2階のパフォーマンススペースで行われた。

 千葉県には150体ほどの仏像が点在しているということで、房総半島各地から仏像展というタイトルに相応しく、けっこうな数の仏像が来ている。十二神将、二十八部衆、七仏薬師などを小分けにしたら頭数はグンと増える。多勢に無勢だ。

 金剛力士像に迎えられて入場すると、関東でも最古といわれる飛鳥時代の薬師如来、当時のままなのは頭部だけとはまるでサイボーグ医師である。七仏薬師如来像も3セットあり、真ん中だけ大柄だけれど7体とも薬師如来だということで、大きな総合病院のようなものだ。でも七仏女医観音像というのはなかった。

 八千代市の正覚院にある清涼寺式釈迦如来立像は、衣に細かい切金模様が施してあり、それがキンキンキラキラ光ってつい見とれてしまう美しさ。

 今回いちばん個性的だったのは、南房総市の真野寺から来た千手観音。お面をかぶっているのだ。覆面観音と呼ばれるこの像は、強すぎる霊力を封じるためにお面をかぶせたという伝説が伝わっているのだそうだ。キョンシーみたい。そのお面の下の真の顔は誰も見たことがないという話だが。頭の後ろからヒモで結んであるお面は能面のように無表情、顔が裂けてる宝誌和尚を見た時と同じくらいインパクトがある。


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