オレステイアとは、オレステスの物語という意味。
作者は古代ギリシャ人のアイスキュロス。
復讐に復讐が重なる復讐悲劇。
●カテゴリーをギリシャ神話にしたけど……、劇だよ。
●それはおいといて、ずいぶん前(1年くらい前?)に紹介したクリュタイムネストラの詳しい話をここでしたいと思います。
【系図】(パソコンでみてください)
ペルプス
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アトレウス テュエステス
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メネラウス=ヘレネ(女) アガメムノン=クリュタイムネストラ(女)
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イピゲネイア(女) エレクトラ(女) オレステス
*ヘレネとクリュタイムネストラは双子の姉妹(詳細はこのブログのギリシャ神話のカテゴリーのふたご座ってとこをみてね)
*ヘレネ(絶世の美女)はパリスと通じている
*クリュタイムネストラはアイギストス(上のテュエステスの息子)と不義密通している――①隠蔽
*メネラウスはスパルタの王
*アガメムノンはアルゴス(ミュケーナイの近郊)の王
*他に、予言の能力をもつトロイアの王女カサンドラ(トロイア戦争で捕虜となってアルゴスに連れ去られた)も物語に登場
【あらすじ】
トロイア戦争とは、ギリシャVSトロイア。
神々も二分して戦った。
結果、トロイア落城。ギリシャ軍の勝ち。
アルゴスの王アガメムノンはギリシャ軍側についていた。
ところで、以前アガメムノンは狩りをしたときに「私の腕前には狩の女神アルテミスもかなわないであろう」と自慢したため、神の怒りを買い、トロイア出征のとき、アウリス出港に際して順風を得るため、神託により「娘を生贄にささげよ」ということで、長女イピゲネイアを生贄にする。――②復讐
トロイア戦争で凱旋してきたアガメムノン。
捕虜であるトロイアの王女カサンドラを連れて。――③嫉妬
アガメムノンの妻であるクリュタイムネストラは表面では華々しく夫を迎え、神のものである緋色の敷物を広げ、その上を歩いて館に入るように勧める。アガメムノンは躊躇するが、その上を通ってしまう。予言能力をもつカサンドラはアガメムノン一族にまつわる血なまぐさい歴史とこれから起こる恐ろしい殺害について語る。
クリュタイムネストラの愛人アイギストスにとっても、アガメムノン殺害は復讐であった。彼の父テュエステスはアガメムノンの父アトレウスに迫害されていたからだ。
クリュタイムネストラの夫殺しの理由は、上にあげた①アイギストスとの不義密通の隠ぺい②娘イピゲネイアの復讐③カサンドラへの嫉妬、と3つある。
クリュタイムネストラとアイギストスははかって、アガメムノンを殺す。
ここまでが、三部作の最初の『アガメムノン』という作品である。
次に、『供養する女たち』という作品が続く。
これでは、オレステス(じゃじゃん、主人公遅れて登場!)が父の復讐をする。
アイギストスを殺し、ためらいながらも母であるクリュタイムネストラを殺す。
クリュタイムネストラ:お待ち、待っておくれ、オレステス、これを憚(はばか)って、これに免じて、吾子、この乳房、それへ縋(すが)って、お前がたびたび、寝こけながらも、歯ぐきに噛みしめ、たっぷりおいしい母乳(おちち)を飲んだじゃないの。
(先生のプリントから引用、先生はアイスキュロス『ギリシア悲劇Ⅰ』「オレステイア三部作」呉茂一訳(ちくま文庫、1985)から引用)
……と、クリュタイムネストラが自分の乳房を見せつけるシーンは有名である。
しかし、復讐を果たした直後から、オレステスは復讐の女神の幻影に苛まれ、復讐の行為には終わりがないことが示唆される。
それに決着をつけるのが、次に続く第三部の神々の権威と法の裁き。
最後、『慈しみの女神たち』。
父の血筋のほうが大事で、母は媒体にすぎない、と神(誰? アテナかな?……うろ覚え)は語る。
(なんでなんでなんで~~~? 納得できない)
神々の投票により、同数になって、アテナが、同数ならばオレステスの勝訴とする、と語る。
こうして復讐劇は幕を閉じる。
❤Nちゃんへ❤
読んでクリュ班に教えてあげてー(*^^*)
作者は古代ギリシャ人のアイスキュロス。
復讐に復讐が重なる復讐悲劇。
●カテゴリーをギリシャ神話にしたけど……、劇だよ。
●それはおいといて、ずいぶん前(1年くらい前?)に紹介したクリュタイムネストラの詳しい話をここでしたいと思います。
【系図】(パソコンでみてください)
ペルプス
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アトレウス テュエステス
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メネラウス=ヘレネ(女) アガメムノン=クリュタイムネストラ(女)
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イピゲネイア(女) エレクトラ(女) オレステス
*ヘレネとクリュタイムネストラは双子の姉妹(詳細はこのブログのギリシャ神話のカテゴリーのふたご座ってとこをみてね)
*ヘレネ(絶世の美女)はパリスと通じている
*クリュタイムネストラはアイギストス(上のテュエステスの息子)と不義密通している――①隠蔽
*メネラウスはスパルタの王
*アガメムノンはアルゴス(ミュケーナイの近郊)の王
*他に、予言の能力をもつトロイアの王女カサンドラ(トロイア戦争で捕虜となってアルゴスに連れ去られた)も物語に登場
【あらすじ】
トロイア戦争とは、ギリシャVSトロイア。
神々も二分して戦った。
結果、トロイア落城。ギリシャ軍の勝ち。
アルゴスの王アガメムノンはギリシャ軍側についていた。
ところで、以前アガメムノンは狩りをしたときに「私の腕前には狩の女神アルテミスもかなわないであろう」と自慢したため、神の怒りを買い、トロイア出征のとき、アウリス出港に際して順風を得るため、神託により「娘を生贄にささげよ」ということで、長女イピゲネイアを生贄にする。――②復讐
トロイア戦争で凱旋してきたアガメムノン。
捕虜であるトロイアの王女カサンドラを連れて。――③嫉妬
アガメムノンの妻であるクリュタイムネストラは表面では華々しく夫を迎え、神のものである緋色の敷物を広げ、その上を歩いて館に入るように勧める。アガメムノンは躊躇するが、その上を通ってしまう。予言能力をもつカサンドラはアガメムノン一族にまつわる血なまぐさい歴史とこれから起こる恐ろしい殺害について語る。
クリュタイムネストラの愛人アイギストスにとっても、アガメムノン殺害は復讐であった。彼の父テュエステスはアガメムノンの父アトレウスに迫害されていたからだ。
クリュタイムネストラの夫殺しの理由は、上にあげた①アイギストスとの不義密通の隠ぺい②娘イピゲネイアの復讐③カサンドラへの嫉妬、と3つある。
クリュタイムネストラとアイギストスははかって、アガメムノンを殺す。
ここまでが、三部作の最初の『アガメムノン』という作品である。
次に、『供養する女たち』という作品が続く。
これでは、オレステス(じゃじゃん、主人公遅れて登場!)が父の復讐をする。
アイギストスを殺し、ためらいながらも母であるクリュタイムネストラを殺す。
クリュタイムネストラ:お待ち、待っておくれ、オレステス、これを憚(はばか)って、これに免じて、吾子、この乳房、それへ縋(すが)って、お前がたびたび、寝こけながらも、歯ぐきに噛みしめ、たっぷりおいしい母乳(おちち)を飲んだじゃないの。
(先生のプリントから引用、先生はアイスキュロス『ギリシア悲劇Ⅰ』「オレステイア三部作」呉茂一訳(ちくま文庫、1985)から引用)
……と、クリュタイムネストラが自分の乳房を見せつけるシーンは有名である。
しかし、復讐を果たした直後から、オレステスは復讐の女神の幻影に苛まれ、復讐の行為には終わりがないことが示唆される。
それに決着をつけるのが、次に続く第三部の神々の権威と法の裁き。
最後、『慈しみの女神たち』。
父の血筋のほうが大事で、母は媒体にすぎない、と神(誰? アテナかな?……うろ覚え)は語る。
(なんでなんでなんで~~~? 納得できない)
神々の投票により、同数になって、アテナが、同数ならばオレステスの勝訴とする、と語る。
こうして復讐劇は幕を閉じる。
❤Nちゃんへ❤
読んでクリュ班に教えてあげてー(*^^*)