鍵穴ラビュリントス

狭く深く(?)オタク
内容は日々の戯言
イギリス、日本、リヒテンシュタイン、大好きです
プラトニックlove好き

雪ふった!

2013-01-15 17:08:00 | 日記
雪どっさりふった!
おかげで昨日は
雪だるま、
作っちゃったよ!
この歳になっても作っちゃうとはねえ。
それで誰かがあとでそれに目と口つけておいてくれました。

こういう寒い日にはゴイサギはどう過ごしているだろうな?と
近所のゴイサギのことに想いを馳せる昨日今日です。

雪降るといいな

2013-01-14 07:05:41 | 日記
今日は成人の日!
わたしの先輩がたが成人式にいってる?はず。
あ、でもこんな朝早いとまだ寝てるかも、ですね。

雪降るといいですねー

今日はお汁粉も作って食べるよ。

ヘタリアの羊でおやすみシリーズのリヒテンちゃんとスイスの、アマゾンで注文したよ。はやくこないかなー

リヒテンちゃんかわいいよー!


空寒み花にまがへて散る雪に

2013-01-11 13:30:30 | 和歌
私は清少納言が好きです!

そこでまず紹介したいのは藤原公任(ふじわらのきんとう)との合作。

白氏文集(はくしもんじゅう)にある白居易(はく・きょい)の律詩「南秦ノ雪(なんしんのゆき)」に出てくる
「三時雲冷ややかに多く雪を飛ばし、二月山寒くして少しく春有り」(書き下し文)
という一節を用いて歌を詠み合います。
では原文にところどころ注釈をつけながらいきます。
 
  二月(きさらぎ)つごもりごろに


二月つごもりごろに、風いたう吹きて、空いみじき黒きに、雪少しうち散りたるほど、黒戸に主殿寮(とのもづかさ)来て、「かうて候ふ(さぶらふ)。」と言へば、寄りたるに、「これ、公任(きんたふ)の宰相殿の。」とてあるを、見れば、懐紙(ふところがみ)に、 
 少し春ある心地こそすれ
とあるは、げに今日の気色にいとよう合ひたる。

(略)

げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、
 空寒花にまがへて散る雪に
とわななくわななく書きてとらせて、いかに思ふらむとわびし。


訳:二月の下旬ごろに、風がひどく吹いて、空がとても黒いのに加えて雪が少しはらはらと散っているころに、黒戸(清涼殿の北・滝口の西)に主殿寮(宮内省の天皇のお世話をする職員)が来て[主殿寮は黒戸までしか来れない]、「ごめんください。[来訪の挨拶]」と(主殿寮が)言うので、(私が)寄ると、「これ、公任の宰相殿の(文)です。」ともってきているのを、見ると、懐紙に、
 少し春があるような気がする
とあるのは、なるほど今日の空模様にとてもよく似合っている。
(略されているここで、これに上の句をつけてくださいと急かされる)
(上手でもない返しが)そのうえ遅いのであったら、とても取り柄がないので、どうとでもなれと思って
 空が寒いので、桜の花に見まちがうほどに散る雪に
 [形容詞の語幹についた接尾語で原因・理由を表す]
と手がふるえながら(私が)書いて(主殿寮に)もっていかせて、(公任たちが)どのように思っているだろうと思うと心もとない。
(そのあと、褒められていたそうで、ほっとしたわ、となります)

ここでよく問題になるのは、清少納言(ここでいう私)のどういう点が評価されたのか、ということです。

①白居易の漢詩をふまえた上で
②公任同様、今日の空模様に合わせて書いた

の2点入っていればまるがもらえるはずです。



というわけで、解説終わり!




『ソネット集』73

2013-01-11 11:00:00 | 詩~中原中也など~
シェイクスピアの『ソネット集』(柴田稔彦編)から、好きな歌の抜粋です。

※1~126のソネットにおける愛の対象は青年(BLです)
 127~のソネットでは女性(The Dark Lady)


73

君がぼくの中に見るのは、あの季節、
寒風にうちふるえる木の枝にあるかなきかの
黄ばんだ枯葉がしがみつき、少し前まで
かわいい小鳥が歌っていた聖歌隊席も裸の廃墟と成り果てたあの
 季節。*
君がぼくの中に見るのは、西の空に沈む
日のなごりの黄昏どき、その光もやがて、
すべてを安息のうちに封じこめる
死の分身である黒い夜がうばってしまう。
君がぼくの中に見るのは、青春の灰の上に
わずかに残って燃える燠火の明かり、
焔を生み出したものの灰燼に押しつぶされ、
死の床でいのち尽きようとする運命だ。
  これらのことを君は感じ取り、ますます愛を強めていく、
  まもなく失うものだから、いっそう愛してくれるのだ。

* ヘンリー八世の時代に英国国教会が成立し、カトリック系の修道院が解体された歴史が背景にある