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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

アフガン侵攻「誤爆」による死者続出

2010年02月23日 | 家族と仲間
 米軍、NATO軍によるアフがニスタンでの大規模攻撃が続いています。

 すでにお知らせしたとおり、今回の攻撃の当初から「誤爆」による市民の殺戮が続いています。

 最初の「誤爆」は、ロケットが間違って住宅地に飛び込んだというもので、これに対する対処は、そのロケット弾の使用を一時見合わせるというものでした(!)

 次は、道路わきに穴を掘っていた村人たちがゲリラで地雷を埋めていると勘違いしていきなり空襲して殺してしまいました。

 今度は車で移動中の市民をタリバンと間違えたっていうんですが、どうやってタリバンと判断することになるのか、さっぱりわかりません。

 そういうのって誤爆って言いますか?

 アフガンの市民、おちおち外にいけないし家にいても誤爆されるし。

 米軍司令官が大統領にしか謝らないのってどういうセンスなんだ。少なくとも各家庭にお訪ねしておわびするべきでしょう。お前らこそテロリストだ。

 こういうことしてると絶対ゲリラの方が庶民から支持されて泥沼になるのに決まってると思うのです。結局、軍事力で政権を維持したり市民を支配しようとするところに無理があるわけです。


アフガン駐留米軍司令官、空爆による民間人死亡で遺憾表明
カブール(CNN) 2月22日

 アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官は22日、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が南部ダイコンディ州で実施した空爆でアフガン民間人20人以上が死亡したことを受け、遺憾の意を表明した。
アフガン内務省は、空爆で民間人27人が死亡、14人が負傷したと発表。またアフガン政府とIASFの共同声明によると、地上部隊は犠牲者に女性や子どもが含まれていることを確認した。米軍はアフガン政府の死者数発表を受け入れる姿勢にあり、ISAFは直ちに調査を指示したが、アフガン内閣は空爆を「正当化できない」と非難した。
21日夜にアフガンのカルザイ大統領に面会したマクリスタル司令官は、「無実の人々の命が悲劇的に失われたことを非常に悲しんでいる」と述べ、アフガン国民を保護するIASFが誤って民間人を死傷させたことは信頼をを傷つけるとして、一層信頼回復に努める方針を強調した。
米軍幹部が匿名を条件に語ったところによると、ダイコンディ州の空爆は、イスラム強硬派タリバーンの構成員が乗っていると判断された車3台がISAFの地上部隊に向かっているとの情報を踏まえ、21日の昼間に実施された。空からの監視を受けて地上部隊の司令官が空爆を指示した。アフガン内務省の報道官は、車列が当時カンダハル州に向かう途中だったとしている。
ISAFの攻撃に民間人が巻き添えになっている問題で、アフガンと米国の関係は緊張。ここ2週間のISAFの軍事行動では、50人以上のアフガン民間人が死亡したとみられる。18日にもアフガン東部の空爆で警官数人が死亡したとの報告があり、ISAFが調査に乗り出している。
マクリスタル司令官はアフガン政府に遺憾の意を表明するとともに、民間人の死傷者を出さないことを最優先事項とする方針を示した。


アフガン:NATO軍機が民間人の車列を誤爆、27人死亡、12人負傷
2010年02月23日 (ロイター)
 アフガニスタン政府は22日、同国の南部ウルズガン州と中部ダイクンディ州との州境で21日、北大西洋条約機構(NATO)軍機が民間人の乗った車列3台を誤爆し、女性と子供を含む少なくとも27人が死亡、12人が負傷したと発表した。
 NATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)も22日、この空爆で民間人が死傷したことを確認した。ISAFの発表によると、軍は空爆された3台の車両を反政府武装勢力のものと誤認したという。ISAFは声明で市民の犠牲に遺憾の意を表明し、調査を約束した。
 アフガニスタンでは、米軍を主体とした北大西洋条約機構(NATO)軍などが南部ヘルマンド州で軍事作戦を開始した13日以来、誤爆による市民の犠牲相次いでおり、駐留軍に対する住民感情の悪化が懸念されている。14日には同州で、ロケット弾が標的を外れて市民12人が死亡した事故があった。その後も、南部カンダハル州と北部クンドゥズ州で誤爆が続き、警察官も死亡していた。


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1 コメント

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何が平和のためになるのだろう (やまけん)
2010-02-23 21:46:20
立場も違い、それに伴って正義も違い、難しい問題です。

誤爆され殺された遺族はいったいどこに怒りの矛先を向けるのだろうか。
きっとアメリカだろう。
ゲリラに入る人もでてくるだろう。
悪循環だ。

こういう記事を見ると、用水路建設を成し遂げたペシャワール会の中村哲医師を思い出す。
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