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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

日本国憲法改悪の危機。護憲派は「ウクライナ戦争」に対する意見の相違はさておき、国内的には自民党改憲案に反対する、憲法9条を守り緊急事態条項を阻止する、この1点で大同団結し直そう!

2022年03月24日 | 憲法9条改憲・安保法制・軍拡反対

 

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 ウクライナのゼレンスキー大統領によるオンライン国会演説が終わりました。

 中身的には、日本の政治家で最高にロシアシンパである日本維新の会の鈴木宗男議員でさえ、

「淡々と語られていて、少し驚いた」

と評する内容でしたが、高市自民党政調会長は

「とても力強い演説だったし、ウクライナの復興にまで思いをいたした、まさに命がけの演説で、強く心を揺さぶられた。問題意識をともにしていたのは、国連改革への思いで『侵略を止める新たなツールが必要だ』ということばも胸に刻まれた」

と述べ、元自衛隊員の佐藤正久自民党外交部会長も

「まさに歴史的な演説だったと思います。冷静に聞こうと思ったのですが、やはり、まさにウクライナ国民のために戦っているリーダーとしての覚悟が伝わりました。」

等と無理やり大歓迎していて、これからの自民党の改憲・軍拡路線に大いに利用する構えです。

 

 

 改憲派の内部でも、ゼレンスキー大統領が米国議会の演説で日本軍の真珠湾攻撃を9・11テロと共にあげて、ロシアの侵略に重ねて述べたことで、ゼレンスキー大統領に演説させるなと言い出す輩も多数出ました。

 しかし、改憲派の強いところは、とにかく改憲したい、敵基地攻撃能力獲得や軍事費拡大など軍拡したいという点では、自公維国全党で一致しているところです。

 かたや、護憲派は論理の正しさに重きを置くがゆえに、ウクライナ戦争をどうとらえるか、ゼレンスキー大統領の演説をどう見るかで百家争鳴状態。

 プーチンは悪魔だという人から、ゼレンスキーはネオナチだ、いやユダヤの陰謀だという人までいて大混乱です(-_-;)。

 侵略しているプーチン大統領とロシア軍が真っ黒なことは確かだが、戦争当事者である以上、ウクライナとゼレンスキー大統領の手も真っ白ではない。

 

 

 わたくしなども、SNS の「原発と戦争廃絶の会」という超平和主義的そうなグループで、3月23日の演説当日に

ゼレンスキー大統領が国会でオンライン演説。日本政府が「真珠湾攻撃には触れないでくれ」と要望(呆)。理不尽な戦争で攻撃を受けている国の代表者を呼ぶならベトナム戦争のホーチミン氏も呼ぶべきだった。

 の記事を公開したら

「貴方くらいのレベルでその様な話が漏れますか❓
しかも、演説が終わって間も無いですよ‼️
捏造、嘘は辞めませんか❓
私にコメントはいらないです。話す時間が惜しいからです。
はい、お願いいたしますね、拡散しない様に、、。」

 と生まれて初めての、ひんどい罵倒を浴びてしまいました(笑)。

 確かに私のレベルは知れていますが、演説の前の朝日新聞の記事に「真珠湾攻撃に触れないでくれ」とウクライナに要求した日本の国会議員がいたって書いてあったの!www

 

 まあ、とにかく、ロシアによるウクライナ侵攻やその原因、ロシヤとウクライナをどう見るかについてはいろんな意見があっていいんです。

 日本の護憲派として大事なのは、改憲派はウクライナ市民の犠牲を悲しむふりをして、日本の憲法9条に自衛隊を入れ込んだり、緊急事態条項を創設するようなとんでもない改憲案を通そうとしていることに反対することです。

 他国であまり縁がなかったウクライナの戦争に関しては、どうしても急ごしらえの勉強になりがちでも、日本国憲法の優秀性や先駆性についてはずっと考え、勉強もしてきたじゃないですか。

 

 自民党の改憲案に比べれば、今の日本国憲法の方が何万倍も素晴らしい。

 この一点では、ほとんどのリベラル左派が一致できるし、このことはあまり政治に関心のない市民にもきっとわかってもらえます。

 ウクライナ戦争についてはこれからも議論百出状態で良い。

 でもそれで我々リベラル左派が内部でいがみ合うことにエネルギーを消耗したり、結束する力が弱まることだけはないように気を付けてまいりましょう。

関連記事

ロシアのウクライナ侵攻を奇貨として「憲法9条で日本が守れるのか」と問う改憲論者がまず答えるべきだ。「ウクライナは軍備があっても侵攻されている。憲法9条を改憲すれば、軍隊があれば日本を守れるのか?」

ロシア軍によるウクライナ侵攻を憲法9条改悪や緊急事態条項創設など改憲の口実にさせるな。むしろ米軍やNATOの軍事的圧力ではプーチン大統領の蛮行を止められなかったことを重視すべきだ。

自民党が憲法に入れたがっている「緊急事態条項」は、法律なしに内閣が命令で市民の人権を直接制限できるという、緊急事態宣言とは比べ物にならない凶悪さだと知っていますか。

自民党がその改憲案に最も危険な緊急事態条項・国民の基本的人権制限を盛り込む!

上脇博之 (著)

 
 
 

ロシアによるウクライナ侵略についてもそうですが、世の中、100か0か、白か黒かでシンプルに割り切れないことが多いんですよ。ブッシュ大統領なんてイラク戦争のことを「正義の戦争」って言ってました。

そして、リベラルを自認する中堅弁護士さんが、ゼレンスキー大統領が日本の国会で日本に軍事的支援を求めることを恐れている「小心者で馬鹿者の9条信者」がいると書いていて、唖然としました。この方、立憲主義では意見の多様性が大事だからゼレンスキー大統領の演説を聞こうとおっしゃっていたのですが(-_-;)

これじゃあ、リベラル派の中で「戦争」になっちゃうよ(-_-;)、と思って書いたのが今回の記事です。

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鈴木宗男氏「歴史を検証した上で言わなかったのかな」ゼレンスキー大統領の淡々とした内容に驚き

[2022年3月23日20時9分] 日刊スポーツ

日本維新の会の鈴木宗男副代表は、ウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン演説について「淡々と語られていて、少し驚いた」と率直な感想を述べた。

【関連記事】ゼレンスキー大統領、ロシアが「サリンなどの準備している」国会でオンライン演説12分

鈴木氏は1986年のチェルノブイリ原発事故で被ばくしたウクライナの子どもたちを地元の北海道に招くなど関係が深い。北方領土問題など長年、対ロ外交に携わってきた鈴木氏にとってロシアに不法占拠された北方領土問題についてゼレンスキー氏が触れなかったことに「歴史を検証した上で言わなかったのかな」と推察した。

 

 

ゼレンスキー氏 国会で演説 自民・佐藤正久外交部会長に聞く

ワールド
 
ウクライナのゼレンスキー大統領が3月23日午後6時、日本の国会で演説を行った。

元自衛官でもある自民党・佐藤正久外交部会長は、ゼレンスキー大統領の演説をどのように受け止めたのか、話を聞いた。

加藤綾子キャスター「ゼレンスキー大統領の演説、どうご覧になりましたか?」

自民党・佐藤正久外交部会長「まさに歴史的な演説だったと思います。冷静に聞こうと思ったのですが、やはり、まさにウクライナ国民のために戦っているリーダーとしての覚悟が伝わりました。またわたしは出身が福島なので、チェルノブイリ原発と福島の原発が重なってしまい、そこで今でも避難をされている方々と、『戻りたい』という大統領の思いが重なってしまって、正直感動もいたしました」

加藤キャスター「ふるさとに戻れるために何ができるのか、そういったところまで言及がありましたが、あの演説の中で、ゼレンスキー大統領から日本に対して『ロシアに圧力をかけ続けてほしい』、『制裁を続けてほしい』という言葉がありましたが、日本は今後どう応えるべきだと思いますか?」

自民党・佐藤外交部会長「G7(先進7カ国)、アジアのリーダーとして、日本がまず強い圧力をかけて初めてアジア諸国にも発信ができますので、貿易、あるいは企業活動等についても、さらなる踏み込みが必要だと思います」

加藤キャスター「1つ気になったことが、『国際機関が機能しなかった』と、『安保理も機能しなかった』、『改革が必要だ』ということもおっしゃっていました。これについてはどうでしょうか?」

自民党・佐藤外交部会長「まさに岸田首相も国連改革、特に安全保障理事会の改革を国会でも訴えていました。ゼレンスキー大統領と同じく、安全保障理事国が拒否権を使ってしまえば、国連は物事を決めることができない。これは、国際社会に課せられた大きな国連改革を行う責任というものも考えないといけない。本当に国際秩序を守るために、国連が機能を果たさないのであれば、いざというときに国民の命や主権も守ることができない。『これは、ウクライナだけの問題ではない』と大統領が言われたように、国際社会全体に対して訴えたメッセージ。日本もそのリーダーシップを発揮する必要があると思います」

加藤キャスター「佐藤さんは、自民党の外交部会長として、今後政府に対してどのような制裁をするよう働きかけますか?」

自民党・佐藤外交部会長「3月23日朝の外交部会合でも言ったんですけれども、日露の経済協力を含めた8項目の協力プランというものがあります。政府は、今『凍結』という立場をとっておりますけれども、この状況を考えると、人道支援以外の例えば、ロシア企業の多様化とか、生産性の向上という部分については、凍結ではなく『中止・見直し』という部分も必要かと思います」

 

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、23日午後6時から日本の国会でオンライン形式で演説し、ウクライナの惨状を訴えたうえで「日本はアジアで初めてロシアに圧力をかけた」と述べ、日本の対応を評価したうえで、ロシアに対する制裁の継続を呼びかけました。
演説を受けた、政界の反応です。

岸田首相「追加の人道支援考えていきたい」

 
岸田総理大臣は今夜記者団に「ゼレンスキー大統領が、極めて困難な状況の中で祖国と国民を強い決意と勇気で守り抜いていこうとする姿に感銘を受けた。学校や病院などに見境のない攻撃が行われ、罪のない多くの市民が尊い命を失っている。民間人や民間施設に対する非情な攻撃は許してはならない。ロシアの暴挙を決して許してはならず、困難に直面するウクライナの方々を国際社会全体でしっかり支えていかなければならないという思いを新たにした」と述べました。

そのうえで「わが国としてもロシアに対するさらなる制裁や、これまでに表明した1億ドルの人道支援に加えて、追加の人道支援も考えていきたい。改めて日本はウクライナとともにあるという思いを強調したい」と述べました。

一方、国連安保理の改革をめぐっては「国際社会の平和や安定に大きな責任を持つ国連安保理の常任理事国である、ロシアが暴挙に出たわけであり国連をはじめ、さまざまな国際的な枠組みの意味や、今後の行動の在り方が改めて問われる事態ではないか。国連安保理などの役割も議論していかなければならない」と述べました。

林外相「国を守る気概や国を思う気持ちを改めて感じた」

 
林外務大臣は記者団に対し「日本との近さを感じることができた、大変すばらしいスピーチだった。ゼレンスキー大統領の国を守る気概や国を思う気持ちを改めて感じ、われわれもウクライナとともにあるという思いを新たにした。G7をはじめ世界の各国と連携しながら、ロシアの侵略という事態を一刻も早く終わらせるために、最大限の努力をしなければならない」と述べました。

山際経済再生相「責任を果たしている姿をしっかりと見た」

 
山際経済再生担当大臣は、記者会見で「政治は、国家国民のために働くという志をもって行われている。それがひいては国際社会の平和をつくり、国際社会の秩序を維持していくという機能を果たすことになる。その意味で、ゼレンスキー大統領が、その責任を果たしている姿をしっかりと見させてもらったし、日本としてできることをしっかりやっていかなければならない」と述べました。

自民 高市政調会長「強く心を揺さぶられた」

 
自民党の高市政務調査会長は、記者団に「とても力強い演説だったし、ウクライナの復興にまで思いをいたした、まさに命がけの演説で、強く心を揺さぶられた。問題意識をともにしていたのは、国連改革への思いで『侵略を止める新たなツールが必要だ』ということばも胸に刻まれた」と述べました。

立民 泉代表「政府にはできるかぎりの支援を求めていく」

 
立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「ウクライナを守るために、大統領みずからが前面に立つ決意を感じた。これからもウクライナ国民を支援し、ロシアの侵略を止めるべく日本として全力で対応しなければならない。また、国連が機能していないことへのもどかしさ、悔しさを強く感じた。われわれは、ロシアに対する経済協力を一度止めるべきだと主張しており、それも含め、政府には、できるかぎりのウクライナ支援を行うよう求めていく」と述べました。

公明 山口代表「切々とした訴えに胸打たれた」

 
公明党の山口代表は、記者団に対し「侵略されている状況下での切々とした訴えに胸を打たれた。日本への親近感も含め、最大限のメッセージを送り届けてくれたことに、深く敬意を表し感謝したい。国連がロシアの暴挙を抑えきれなかったことを踏まえ、二度とこうしたことが起こらないシステムを積極的につくってもらいたいという期待も寄せられた。国際秩序が揺るがない仕組みをつくれるよう、日本も尽力すべきだ」と述べました。

維新 藤田幹事長「停戦に向けた最善の努力していかなければ」

 
日本維新の会の藤田幹事長は、記者団に「罪のない人たちが苦しむ中で、政治家も国民の皆さんも、戦争が早く終結するために何ができるかよく考え、国際社会と協調して手を打つことで、停戦に向けた最善の努力をしていかなければならない」と述べました。

国民 玉木代表「平和守っていく戦いをともに行う決意固める」

 
国民民主党の玉木代表は、党の両院議員総会で「こうした形で国会演説を実現できたことは画期的で、平和を守っていく戦いをともに行っていくという決意を固めることができた。事態の推移をみながら、さらなる圧力や制裁の強化を検討していかなければならない」と述べました。

共産 志位委員長 「侵略と戦争犯罪への憤り伝わる」

 
共産党の志位委員長は、記者団に「ロシアによる侵略と戦争犯罪に対する深い憤りと、祖国の独立を守り抜くという強い決意が伝わってきた。日本として、経済制裁と非軍事の形での復興支援を行っていく必要がある。生物化学兵器も核兵器の使用も断じて許さないという声を上げていくことが重要だ」と述べました。

 

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、23日、日本の国会でオンライン形式の演説を行い、ウクライナの惨状を訴えたうえで「日本はアジアで初めて平和を取り戻すためロシアに圧力をかけてくれた」と述べ日本の対応を評価したうえで、ロシアに対する制裁の継続を呼びかけました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日午後6時から国会でオンライン形式の演説を行いました。

この中でゼレンスキー大統領は「日本とウクライナがお互いの自由を望む気持ちに違いはありません。日本がすぐにウクライナへの援助の手を差し伸べてくれたことに心から感謝しています」と述べました。

そのうえでロシアがウクライナの原発を攻撃したことについて「ロシアはチェルノブイリ原発を戦場にしました。被害を調査するにはロシア軍が撤退してから何年もかかるでしょう」と述べました。

そして「ウクライナではすでに数千人が犠牲になり、そのうち121人は子どもです」と述べ、多くの市民が命を落としているウクライナの惨状を理解してほしいと訴えました。

また「ロシアがサリンなどの化学兵器を使った攻撃をする可能性があると警告を受けています。もしロシアが核兵器が使用した場合、どのような対応をすべきか世界の政治家たちが議論すべき大きな課題です」と述べ、ロシアが大量破壊兵器を使用することに強い危機感を示しました。

そのうえでゼレンスキー大統領は「日本はアジアで初めて平和を取り戻すためロシアに圧力をかけてくれた」と述べ、日本の対応を評価したうえで、ロシアに対する制裁の継続を呼びかけました。

大統領演説 衆参の国会議員約500人が出席

 
ゼレンスキー大統領の国会演説は、衆議院第1議員会館にある国際会議室と多目的ホールでオンライン形式で行われました。

会場には岸田総理大臣や衆参両院の議長、ウクライナのコルスンスキー駐日大使のほか、各党の衆参の国会議員およそ500人が出席しました。

会場に設置された2台の大型スクリーンにゼレンスキー大統領の姿が映し出されると、出席者からは拍手が起こりました。

演説に先立って細田衆議院議長があいさつし、軍事侵攻で亡くなった人たちに哀悼の意を表したうえで「わが国の議会はウクライナと共にあり、平和を取り戻すために今後とも国際社会と一致結束して協力していく決意だ。生命の危険がある中、国際社会に支援を訴え、国民を鼓舞し続けているゼレンスキー大統領の勇敢な姿勢に改めて敬意を表する」と述べました。

そしてゼレンスキー大統領の演説が始まると、出席者は真剣な表情で聞き入っていました。

演説が終わると出席者は立ち上がって拍手を送り、ウクライナの国旗と同じ色の服装を身につけた山東参議院議長が「日本でもロシアの暴挙は絶対に許せないと、ウクライナへの支援の輪が着実に広がっている。1日も早く平和と安定を取り戻すため、私たち国会議員も全力を尽くしていく」と述べました。

衆参両院によりますと、海外の要人の国会演説は、通常、国賓などで招かれた際の歓迎行事として行われていて、オンライン形式での実施は初めてだということです。

ゼレンスキー大統領とは

 
ボロディミル・ゼレンスキー大統領はウクライナ東部出身の44歳。もともとはコメディアンや俳優として活動する人気タレントでした。

大統領の役で出演したドラマが大ヒットしたことを受けて3年前、政治経験がないまま大統領選挙に立候補すると若者を中心に幅広い支持を集め、決選投票では70%を超える得票率で現職をやぶりました。

選挙の際、公約として掲げたのが、親ロシア派の武装勢力との戦闘が続くウクライナ東部の安定化と、ヨーロッパとの統合路線、さらに汚職の撲滅などです。さらにロシアとの対話も重視する姿勢を示していました。

しかしロシアは、ウクライナ東部で政府軍と戦闘を続ける親ロシア派の武装勢力を支援し、ロシア系住民にパスポートを発給するなどゼレンスキー政権に強い圧力をかけ続け、ウクライナ国内ではゼレンスキー大統領に対し「弱腰だ」と批判する声も上がりました。

この結果、ウクライナの世論調査機関によりますと、ゼレンスキー氏の支持率は去年、30%台から40%台と低迷していました。

しかし軍事侵攻後、ゼレンスキー大統領が首都キエフの大統領府に残ってロシアに屈しない姿勢をSNSなどで積極的に発信したところ国民の大きな共感を呼び、2月下旬の世論調査で支持率は90%台に急回復しました。

ゼレンスキー大統領はアメリカやイギリス、それに欧米各国の議会などに向けてオンライン形式で演説を重ね、プーチン政権に軍事侵攻の継続を断念させる追加の強力な経済制裁を科すよう訴えるとともに、ウクライナに対する軍事的、人道的な支援を求めています。

ゼレンスキー大統領 各国での演説は

ウクライナのゼレンスキー大統領は、これまでイギリスやアメリカなど各国の議会でオンラインで演説を行い、ウクライナ上空の飛行禁止区域の設定や防空システムの供与などさらなる軍事的支援を訴えてきました。その際、各国の歴史に言及したり著名人のことばを引用したりするなどしていて、ウクライナが置かれた厳しい状況への共感を得ようというねらいもあるとみられます。

【イギリス】
今月8日のイギリス議会でのオンライン演説では、まずイギリスの劇作家、シェークスピアの「ハムレット」の有名な一節を引用する形で、ウクライナの状況について「生きるべきか、死ぬべきか。返事は明らかに生きるべきだ」と強調しました。そのうえで第2次世界大戦中の1940年に当時のチャーチル首相が議会で行った演説になぞらえて「われわれは決して降伏せず、決して敗北しない。どんな犠牲を払おうとも海で戦い、空で戦い、国のために戦い続ける」と訴えました。

【アメリカ】
さらにアメリカ連邦議会で16日にオンライン演説を行った際には、人種差別の撤廃を訴えたキング牧師の「私には夢がある」という歴史的な演説の一節に触れ「私には必要がある、それは、私たちの空を守ってくれること。あなた方の決意、あなた方の支援です」と述べ、ロシア軍機による攻撃から国土を防衛するため、ウクライナ上空に飛行禁止区域を設定することなどを求めました。

【イスラエル】
また20日のイスラエル議会の演説では、ロシアの軍事侵攻を第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストになぞらえ「ロシアはいまナチスと同じことをしようとしている」と非難しました。

【ドイツ】
17日のドイツの連邦議会では「ヨーロッパには、ベルリンの壁ではない、自由と不自由を分かつ壁があり、われわれは隔てられている。私たちを助けるはずの平和のための決断がなされないたびに、この壁は大きくなっている」と訴えました。

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