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トップの画像は、福島原発から南に約150キロ、茨城県鉾田市樅山のデータです。茨城県放射線テレメータインターネット表示局より。
福島原発からずっと放射性物質が出続けており、それが上空に舞い上がり、風で長距離移動し、少しの雨で茨城県に降下したことがわかります。今直ちに健康に被害を与える量ではありませんが。
マスコミによる放射線の影響に対する報道量が減ってきているようです。
しかし、まだ、原発事故発生から10日。放射線による被曝問題はさらに注意が必要です。
朝日新聞 2011年3月21日11時14分
東京電力福島第一原発で、基準濃度の6倍のヨウ素131が検出された。セシウムも見つかった。東京電力が21日発表した。いずれも核分裂によってできる代表的な物質で、原子炉や使用済み燃料プール内の核燃料が損傷していることが確実になった。
東電が、1号機の北西約200メートルの空気中から採取した物質を19日、事故後初めて調べた。
その結果、ヨウ素131の濃度は1ccあたり5.9ミリベクレルだった。1年吸い続けると、300ミリシーベルト被曝(ひばく)する濃度だ。作業員は、体内に入らないようにマスクをして作業している。このほか見つかったのはヨウ素132が2.2ミリベクレル、133が0.04ミリベクレル、セシウム134と137がいずれも0.02ミリベクレルだった。
分析装置のある福島第2原発に持ち込む必要があり、時間がかかっていた。
東日本大震災:原乳放射性物質、33市町村で検出 /福島
毎日新聞 2011年3月21日
水道水放射能、基準の3倍超=福島県飯舘村で検出-厚労省
時事通信 2011年3月21日
東日本大震災:福島第1原発事故 放射性ヨウ素、茅ケ崎の水道水で微量検出 /神奈川
毎日新聞 2011年3月21日
東日本大震災:福島第1原発事故 放射性物質、どう対応 ヨウ素、体内8日で半減
毎日新聞 2011年3月21日
Q 雨が降ってきたら?
A 文部科学省は全国の都道府県などに対し、地上に落ちたちりや雨に含まれる放射能を調査し、可能な限り毎日、報告するよう求めている。20日発表されたデータでは栃木や群馬、埼玉などの都県で微量な放射性ヨウ素などが検出されているが、雨にぬれても健康に影響はないと考えていいレベルだ。ただし田中俊一・元原子力委員会委員長代理は「このまま大気中の放射性物質濃度が高い状態が数カ月続くと、健康への影響が心配になってくる」と話す。
できる限り被ばくを抑えたい人は(1)外出は雨がやんでからにする(2)髪や皮膚がぬれないようにする(3)気になる場合は、流水で洗う--ことを心がけたい。