東京都足立区は10月17日、同区東和3の区立東渕江小のプール機械室近くで毎時3・99マイクロシーベルトと周辺に比べて極端に高い放射線量を確認したと発表しました。
この値は、ものすごい量のラジウムが床下に埋まってた世田谷の民家周辺を超え、福島第1原発から30キロの飯舘村の2倍、南相馬市の10倍の数値です。マイクロスポット(局所的に放射線が集積している場所)だったのです。
東京が局地的に原発周辺になっている、または福島原発に引き寄せられたいるようなものです。
世田谷の事件が福島原発事故由来でなかったので、原発推進派の人がはしゃいでいましたが、少し考えれば、これからこんな例が続々と出てくるのは自明の理なのです。
除染後の放射性廃棄物は脱原発後の「元」原子力発電所を中間処理施設にしてその敷地に集めよう
足立区によると、機械室の雨どい下の地上5センチの場所で観測した、排水溝はなく、水がたまりやすい構造だったということです。区は、周辺に人が立ち入らないよう、ロープで囲うなど応急措置を取りました。
区民が独自に計測したところ、同小を含む5カ所で毎時1マイクロシーベルト以上だったため、区が改めて測定したものです。そしたら区民が調べたよりさらに4倍も高い場所が見つかったというわけです。
足立区ではすでに1500カ所も調べていたのに、そして、ここは子どもが入れる小学校内の施設であるにもかかわらず、まだ調べ漏れしていたわけです。やはり、市民一人一人が測定器を片手に、子どもたちが行くところを片っ端から調べるしかないようです。また、そうすれば行政も動き、子ども達を守れます。
放射能を防ぐ生活方法 子どもたちを守る放射線防護学 子ども未来法律事務所通信9
高放射線量が検出されたプール脇=17日夜、東京都足立区の東渕江小学校で
最近では横浜市のマンションの屋上からストロンチウムが住民により発見され、横浜市に確認されましたが、その同じ堆積物からは放射性セシウム6万3434ベ クレル!も検出されたそうです。
ビルの屋上も確かにあまり排水は良くない場合が多いでしょう。
しかし、となると、自分が住んだり働いている建物の頭上から、どれだけ放射線が出ているかわからないことになります。屋上に昼休みに行くこともあります。
とくに木造家屋は遮断力が弱いので気をつけた方が良いですね。
下水道の汚泥セシウムでわかるように、セシウムが水に流されどんどん溜まってくる場所が良くないので、雨どい、ドブなど一番危ないです。
内部被曝の恐怖29 放射性セシウム下水汚泥9都県1万トン 1キロ8000ベクレル以下は埋め立てに使用
千葉県船橋市の公園で10月12日、毎時5・82マイクロシーベルトの高い放射線量を測定されました(飯舘村の3倍)。これは、船橋市の市民グループが市へ届け出たものです。
これを受けて船橋市は船橋市は10月17日、市内の学校や公園など九百六十五カ所で空間放射線量を測定する方針を発表した。学校では一校 当たり百地点以上で測定するなど、マイクロスポットと呼ばれ、局所的に高い放射線量を示す場所が市内に残っていないか本格調査に乗り出します。
船橋市の子どもの尿からセシウムが検出されたり、給食にセシウム牛が使われていた問題もあったため、給食用の食材に 関して、市場で抜き取り検査を実施し、安全対策を講じる方針も明らかにしました。
船橋市は新たに測定器三十二台を購入して計五十七台を使って19日から測定を始め、本年度いっぱい続ける予定です。延長した方が良いでしょうね。
世田谷区で福島県飯舘村の1・5倍の放射線を観測 横浜市でストロンチウム検出 もはや関東に安息の地なし
セシウム137の半減期は30年、ストロンチウムは28年ですから、放っておいても長い間放射線の量は減りません。除染が必要な所以です
福島原発事故が原爆投下と違う恐ろしさは、広島・長崎原爆は初期放射線はとてつもない量で人を殺しましたが、半減期8日の放射性ヨウ素が多かったため、1年経つと放射線の量は最初の1000分の1になったので、街の再興が早期に可能だったことです。
ところが、福島原爆から放出した放射性物質では半減期30年のセシウム137が圧倒的に多く、6月まででも広島型原爆の168倍でした(その後も出続けている)。
しかも、その22%は日本列島の陸地に落ちました。それらはずっと今も放射線を出し続けています。
福島原発事故でセシウム137が広島型原爆の168倍放出 うち22%が陸地に落ちた=原爆37発分
10月17日、東電が、福島原発から放出されている放射性物資は、先月の半分で、事故当初の800万分の1に減った、と公表しました。もう東電の発表自体が信じられないと言うこともありますが、それを前提にしても、毎日毎日1億ベクレルということになります。
これで、安定してきているという感覚が理解できません。むしろ、水素爆発や炉心溶融(メルトダウン)の時と今も変わらなかったらもう日本は滅びているのですから。
放射能汚染水が減らない!福島原発事故の原子炉冷温停止・工程表ステップ2の年内前倒しは楽観できない
大事なことは現在も、福島原発事故は続いているということなのです。
もう出てしまった放射性物質はなかなか減らないし、むしろ、増える一方です。
海に落ちた放射性物質は魚の中で生物濃縮するし、陸地に落ちたセシウムは、空気・水・食物を通じて摂取され、内部被曝を起こし、学校でも公園でも自宅でも外部被曝を招きかねないのです。
いわき市沿岸の動物性プランクトンから高濃度セシウム→魚→人間と生物濃縮で内部被曝の恐怖38
我々国民は、そういう危険な状況下に生きているのに、野田首相は、新設原発について個々に判断するとまだ言っています。
その残酷なまでの危機感のなさには信じられない思いです。
島根原発3号機を含む全国14基の新設計画に関し野田首相は「全体的には困難」とした上で「建設が相当進んでいるものもある」と指摘。建設中の原発については「地元の意向も踏まえながら個々に判断していくことだろうと思う」と述べた。
中国新聞 2011年10月17日
野田首相が国連の原子力安全首脳会議で原発推進・原発輸出と演説 もう帰ってこい!
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ホットスポット再点検
高い放射線量 足立区、調査場所拡大へ
足立区東和の区立東渕江小学校で17日、プール機械室の雨どい下の地上5センチの地点で高い放射線量が検出されたのを受け、区は、他の小中学校などでも局地的に放射線量が高いホットスポットがないか、調査する方向で検討を始めた。
この日の調査は、住民が独自に計測した20か所のうち、同校を含む5か所で国が除染の目安とした毎時1マイクロ・シーベルトを超えていたことから、急きょ実施された。
同小では地上5センチで目安を上回る数値が測定されたが、地上50センチや同1メートルでは、それぞれ目安を下回る0・41マイクロ・シーベルト と0・24マイクロ・シーベルト。区は立ち入りを制限する措置を取り、近く周辺の土を除去するが、「子どもが長時間とどまる場所でなく、一時的に立ち入っ たとしても健康への影響は考えにくい」と説明している。
一方、同小を除く4か所では、比較的高い放射線量が計測された地上5センチの場所でも毎時0・43~0・95マイクロ・シーベルトと目安を下回った。
区は、これまで校庭や公園の砂場、屋外プールなど、子供たちが通常活動する場所計約1500か所で放射線を 測定。平常時の被曝(ひばく)限度である年間1ミリ・シーベルトを超えないよう、区が独自に算定した毎時0・25マイクロ・シーベルトを超える地点で砂の 交換などの除染を行ってきた。しかし、今後は小中学校や幼稚園、保育園を中心に、雨どいの下など子どもが日常的に立ち入らない場所についても放射線量を調 べる方向。ホットスポットの可能性がある地点を計測することで、住民の不安を払拭する狙いがある。
この日の測定結果について、同小に5年生の息子が通う30代主婦は、「学校からは何も聞かされていない」と驚いた上で、「調査するなら日時を事前 に教えてほしいし、結果がどうであれ説明してほしい」と注文を付けた。一方、3年生の娘を持つ主婦は、「健康に影響はないと思うけれど、子どものこととな るとやっぱり心配」と困惑していた。
船橋市は十七日、市内の学校や公園など九百六十五カ所で空間放射線量を測定する方針を発表した。学校では一校当たり百地点以上で測定するなど、マ イクロスポットと呼ばれ、局所的に高い放射線量を示す場所が市内に残っていないか本格調査に乗り出す。給食用の食材に関して、市場で抜き取り検査を実施 し、安全対策を講じる方針も明らかにした。 (林容史)
測定対象は、市立小中学校と高校など八十四校に加え、市立の二十七保育園、了解が得られた私立の幼稚園と保育園。公園七百二十二カ所や児童館なども調査対象に含める。
新たに測定器三十二台を購入。計五十七台を使って十九日から測定を始め、本年度いっぱい続ける予定。
小中学校では、これまで校庭中央と砂場しか測定しなかった。今回は側溝や芝生、雨どいなど放射性物質がたまりやすいとされる場所百地点以上で測定し、二十~三十地点を抽出して毎月、継続測定も行う。公園は一カ所二十五~三地点ほどで測定するという。
市は「地上五十センチで毎時〇・三〇マイクロシーベルト以上」を高線量地点と定め、教職員が清掃や木の剪定(せんてい)、砂場の砂の入れ替えなど除染を行う。
市は六月から市内の放射線量の定点測定を開始。八月には、学校や公園など二百十九カ所で一斉測定を実施した。これまで六月に市立保育園の砂場で毎 時〇・六九マイクロシーベルト(地上一センチ)、今月には「ふなばしアンデルセン公園」内で局所的に同一・五五マイクロシーベルト(同)を計測している。
給食に使われる可能性の高い食材については、市中央卸売市場で野菜や果物、肉、コメなどから五~十検体を選んで購入し、二週間に一度、民間の検査会社に委託して調べる。
空間放射線量と合わせ、結果は市のホームページで公表する。
首相「建設中は個別に判断」
野田佳彦首相は17日、中国新聞のインタビューに応じた。原発の新規建設は「困難」との認識を重ねて示す一方、中国電力が建設をほぼ終えている島 根原発3号機(松江市)など建設中の原発については「個々に判断する」と説明。地元が容認すれば稼働もあり得るとの考えを示した。
島根原発3号機を含む全国14基の新設計画に関し野田首相は「全体的には困難」とした上で「建設が相当進んでいるものもある」と指摘。建設中の原発については「地元の意向も踏まえながら個々に判断していくことだろうと思う」と述べた。
一方で「全く真っさらなところから新しいものを作るのは極めて困難」とも強調。着工前の原発には否定的な見解を明示した。
本体着工前の中電上関原発計画(山口県上関町)をはじめ14基の新設計画をめぐっては野田首相が9月の就任会見で「現実的に困難」と発言。その後、藤村修官房長官が島根原発3号機は「新規建設」には当たらないとの認識を示唆し、首相発言を修正していた。
【写真説明】中国新聞のインタビューに答える野田首相
東電は月例報告の中で、損傷を受けた3つの原子炉について、年末までに安全な停止、つまり冷温停止状態にするための取り組みを進めることを確認した。原子炉が冷温停止状態になれば、政府は避難命令を一部緩和できる。
冷温停止状態とは、燃料が十分に管理され、原子炉の温度上昇を阻止できている状態のことを言う。
原発事故を担当する内閣府の園田康博政務官は「できるだけ早期の避難住民の帰宅を可能にすることがわれわれの任務だ」と述べた。
原発周辺の少なくとも8万5000人に避難指示が出されているが、政府は今後2~3年で、それらの地域の放射線量を安全な水準に下げ、可能な限り多くの住民の帰宅を許可することを目指していると述べている。
東電は現在原発から放出されている放射性物質の量が毎時1億ベクレルと推計されることを明らかにした。この値は3月15日のピークと比較すると800万分の1。しかし東電はこの水準も通常よりは高いと指摘した。
今回の評価は、損傷した3つの原子炉の全ての炉心の温度が最近100度以下に下がり、放射性物質を含む蒸気の大気への放出が止まったことを受けたものだ。
北海道大学の奈良林直教授(原子炉工学)は、「蒸気の放出が止まったのは、放射性物質を管理する上で大きな前進だ」と述べた。同教授は、原子炉安定に向けた取り組みの焦点が長期的な冷温停止を確実にすることに移り、東電が廃炉作業への着手に向かう公算が大きいと語った。
東日本大震災:栃木農高使用の腐葉土、2万9600ベクレルの放射性セシウム /栃木
◇許容値上回る 自主回収漏れ販売
県教委などは17日、県立栃木農業高校で使用していた腐葉土から国の暫定許容値(1キロあたり400ベクレル)を上回る、同2万9600ベクレル の放射性セシウムが検出されたと発表した。鹿沼市の製造業者の腐葉土で作った同市の卸売業者の商品で、問題となった今年7月、県が製造業者に自主回収を要 請したにもかかわらず、販売先リストからこの卸売業者が抜け落ちていたため、回収漏れが生じた。
さらに、問題になった後も、学校側は確認せずに使い続けていた。県教委学校教育課は「県内業者で高い値が出たと聞いた後も使い続けていた。(安全確認できないものは)使用を控えるよう通知すべきだった」と謝罪。今後県内各学校で調査する方針。
県教委などによると、同校は7月21日までに小売店を通じて70リットル入り汚染腐葉土70袋を購入し、うち48袋を使用。授業の一環で7~10月にパンジーなどの苗を育てる土として赤玉土などと混ぜて使った。1~3年生の約160人程度が接触した可能性がある。
健康被害について県教委は自治医科大RIセンターの菊地透氏に助言を求めた結果、「接触方法から考えてただちに健康被害には及ばないレベル」としている。
同校は18日に保護者会を開いて説明。全県立学校で腐葉土の使用状況や放射性物質の濃度の調査を実施する予定としている。
販売後の7月26日、県は製造業者に対して自主回収を要請。販売先リストの提出を求めたが、製造業者はこの卸売業者をリストに入れていなかったため、県からの回収要請がこの卸売業者に行き渡っていなかった。県は製造業者に対し再指導したという。
製造業者は毎日新聞の取材に対し「自主回収作業に追われ、リストから漏れるミスをしてしまった」と話している。【泉谷由梨子】
来週末(10/29)に30年前に埋めた
タイムカプセル掘り起こし会が予定されているのですが・・・
横浜市の250キロでも、ストロンチウム放射性物質の汚染土を、計測したのだから、東京都全域にも被曝を想定できて当たり前だ。
しかし、これは、現実の足立区汚染だから、今後とも大きな拡大傾向を示す一環に過ぎないのだ。
福島第一原発の再爆発、次の原発銀座が爆発するまで、一般国民が、耐えて行かなければならない。
理不尽だ!
これは、不条理に尽きるもので、被曝の甲状腺が、子供の将来に癌の発生とは、本当に悲しいイ現実ではないだろうか?
人間、生物は、放射性物質、放射能とは、絶対に共生できないから、原発なしの生活を心から望む!