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2023年10月7日からハマスがイスラエル市街地へのロケット弾を数千発撃ち込み、戦闘員が乗り込んでいって赤ちゃんや子どもを含む無辜の市民を1400人以上も殺したことはまさにテロ行為であり、戦争犯罪であり、絶対に許されない行為です。
200人もの子どもを含む市民や全く関係のない外国人を拉致して人質にとっているハマスの行為も、犯罪以外の何物でもありません。
ロイターによるとイスラム組織ハマスの幹部は10月24日にアラブ諸国やイスラム諸国と国連に対し、イスラエルによるガザへの攻撃を停止させるよう訴えたそうなんですが、盗人猛々しいというか、パレスチナ市民がこんなに死んでるのにはお前らの責任もあるやろうが!と思わずにはいられません。
ハマスがイスラエル市民900人を殺害した上に100人を人質に。報復としてイスラエルがガザ地域の電力、食料、燃料の全てを封鎖して猛攻撃。このままではイスラエル人の何倍ものパレスチナ人が殺される。
しかし、このハマスの蛮行に対する報復としてパレスチナ市民を殺し返す権利はイスラエル政府にはもちろん全くありません。
イスラエル軍による市民に対する無差別殺戮もまた戦争犯罪であり、これがイスラエル国の自衛権行使の範囲内だなんて話は絶対に通りません。
とうとう、パレスチナ自治区ガザ保健当局は、戦闘が始まって以降の死者が5700人を超えたと発表しました。
実にハマスに殺された人数の4倍以上です。
ガザでは10月24日も空爆が相次ぎ、保健当局はなんと1日の間に700人以上が死亡したと発表し、またハマスの攻撃があった10月7日以降にイスラエル軍の攻撃で亡くなったパレスチナ市民の死者のうち、2300人以上が子どもだと発表しました。
ガザに暮らす市民の4割が子どもだそうですから当然ですね。
それだけイスラエルに封鎖され軍事支配されているガザでは人々が長生きできず、平均寿命が短いということなのです。
この病院爆破自体はイスラエル軍の空爆によるという当初の報道が誤りで、イスラム聖戦のロケット弾誤射によるものという説が有力になっている。
イスラエル軍の空爆により(?)ガザ地域の病院が爆発し500人以上の市民が死亡。パレスチナのマンスール国連大使「きのう安保理が責任を果たしていれば、500人の命は救われた。安保理は目を覚ますべきだ」。
イスラエル軍によるガザ空爆で、国連学校の子ども30人と人道支援活動をしていた国連職員12人が死亡。ガザ地域での死者1500人中500人が子ども達。世界がイスラエル軍の無差別殺戮を止めるべき時だ。
イスラエル軍が地上侵攻をまだしない段階でもこれだけのパレスチナの子どもと市民が死んでいます。
今の国連安保理議長国でハマスを非難しつつも双方の大規模戦闘の停止を求めた安保理決議案を出したブラジルのルラ大統領は毎週ライブ配信している演説で、
「ハマスがイスラエルに対してテロ攻撃を行ったからといって、イスラエルが数百万人もの罪のない人々を殺す必要はない」
と述べました。
誰もが納得できる発言だと思います。
そのブラジルが国連安保理に出した戦闘停止の決議案が圧倒的賛成多数で可決されようとしていたのに、イスラエルの自衛権への言及が不十分だとして常任理事国として拒否権を行使して否決に追いやってしまったアメリカ政府の非道ぶりも極まれり。
「だからお前は世界中で嫌われる」
と言いたくなります。
イスラエルとハマスの大規模戦闘に一時停止を求める国連安保理決議案にアメリカが拒否権発動!「世界の人々があなたたちをイスラエルの共犯者だとみなしており、その憎しみを目の当たりにする」(イラン大統領)
さらに、10月24日には国連安保理ではパレスチナ問題に関する公開会合が開かれ、その冒頭でグテーレス国連事務総長が
「イスラム組織ハマスの攻撃は理由もなく起こったものではないと理解することも大切だ。
パレスチナの人々は56年間にわたり苦しい占領にさらされてきた」
と発言し、さらにパレスチナの人々は
「自分たちの土地が入植によって着実に侵食され、暴力に苦しめられるのを見てきた」
と言い添えました。
そのうえでグテーレス氏は同時に
「パレスチナの人々の不満はハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない」
と、いかなる経緯があろうともハマスの蛮行が許されるわけではないことにも触れており、いつもながら国連事務総長らしい、実に目配りの利いた発言をしたと評価できるでしょう。
ウクライナ戦争でダム破壊。グテーレス国連事務総長の「国連は独自の調査を行う手段がない」が「1つだけはっきりしていることはこれもロシアのウクライナ侵攻による壊滅的な結果だ」というコメントは極めて正しい
ハマスとパレスチナは一体ではなく、ハマスはパレスチナ市民を代表する存在ではありません。
しかし、イスラエル建国後にイスラエル政府がパレスチナの民が生きる土地を強制的に奪う違法入植をしつづけ、パレスチナ人をどんどん追いやって今のパレスチナ自治区に閉じ込めている現状こそが、ハマスを誕生させそして未だに存続させている理由でもあるのです。
グテーレス事務総長の言っていることはこれまたイスラエルとパレスチナの歴史に鑑みて当然のことで、そこから紐解き、説き起こして、双方の国と市民が共存する道を探らなければこの戦争の解決はありません。
イスラエル軍がガザに無差別攻撃をし、また地上侵攻をしてハマスを軍事力で圧倒し、ハマスが解体できても、パレスチナ市民の抵抗は絶対に続くのです。
イスラエル軍に蹂躙されているパレスチナ市民にも、ロシア軍に侵略されているウクライナ市民にも、武器を取って戦う抵抗権が固有の権利=自然権として認められている。
このグテーレス国連事務総長の発言に対してイスラエル政府は聞く耳を持たないどころか、イスラエルのコーヘン外相は
「事務総長、あなたのもとで国連は最も暗い時期にある」
とグテーレス氏を激しく非難し、イスラエルのエルダン国連大使も
「事務総長はテロリズムを正当化している」
「ハマスの大量殺戮に理解を示した」
などと猛反発して、同事務総長に即時辞任を求めました。
いやいや、国連が最も暗い時期にあるとしたらそれは国際法違反行為を続けているロシア政府とイスラエル政府のせいです。
バイデン米大統領がハマスとロシアを同列の脅威として「近隣の民主主義国家を完全に破壊しようとしている」。違う!ウクライナを侵略しているロシアと同列に論じられるべきはアメリカが支援するイスラエルだ。
グテーレス氏はハマスの戦争犯罪や蛮行を正当化したりしていませんよ。
パレスチナ問題の解決のためにはイスラエルが戦争犯罪や違法行為を反省し、それをやめる必要があると言っているだけです。
戦闘停止の決議案をイスラエルの自衛権を侵害すると言って葬り去るアメリカ政府も、まさにイスラエル軍が子どもを何千人も殺している最中に自分の痛いところを突かれたからと言って国連事務総長に辞めろと言い出すイスラエルも、その国際的な非常識ぶりは呆れるしかありません。
国連事務総長に即時辞任を求めるのではなく、自分たちが即時停戦・撤退せよ。
ハマスによるイスラエル市民に対する無差別攻撃は絶対に許されない。しかし、イスラエルによる「報復」名目の攻撃がパレスチナ市民に対する無差別殺戮になることも絶対に許されない。
天井のない監獄 ガザの声を聴け! (集英社新書)
ハマスの蛮行をきっちり非難したうえで、その戦争犯罪には歴史的な経緯があるのだと説く態度が重要です。
そうでないとイスラエルの国連大使のような「ハマスのテロを正当化するのか」というような言い訳が通用してしまいます。日本の親米ネット右翼もそんなことを言っていますね。
人の命の価値は皆地球より重く、国際人道法はあまねくすべての人々に適用されるのですから、パレスチナ側だからと言って無差別大量殺戮をしたハマスだけが免罪されるわけではないのです。
逆にこのような国際法の普遍性から言うと、今のイスラエル・パレスチナ戦争で一方的にパレスチナ市民に攻め込んでいるイスラエル軍に即時撤退を求めるのが当然なように、ウクライナ戦争ではロシア軍に即時撤退を求めるのが当たり前で、ウクライナ政府に即時停戦を求めるのがいかにトンチンカンかもわかります。
今も刻々と侵略されているウクライナ側に即時停戦に応じろというのは、猛攻撃されているパレスチナ市民と自治政府に停戦せよというようなものでナンセンスなのです。
あくまで、国際法に違反して侵攻しているイスラエル軍と侵略しているロシア軍に即時撤退を求め、両国政府に戦争をやめさせるのが筋なのです。
ウクライナの運命を決定する権利があるのは主権者たるウクライナ国民だけ。ウクライナに即時停戦を求める発言権が自分たちにはあるとゴリ押しする「リアリスト」はウクライナ人の自己決定権を尊重して謙虚になれ。
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[ベイルート 24日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの幹部は24日、アラブ諸国やイスラム諸国、国連に対し、イスラエルによるガザへの攻撃を停止させるよう訴えた。
人道支援の輸送に必要な検問所などを開放し、燃料や支援物資などの搬入を可能にするようにも求めた。
またアラブ諸国に対し、イスラエルとの国交正常化を中止するよう呼びかけた。
イスラエル軍は24日、過去24時間でイスラム組織ハマスの軍事拠点を約400カ所空爆したと発表した。モスク(イスラム教礼拝所)の地下にある戦闘員の隠れ家や、海岸近くにある地下トンネルなどを破壊し、複数の司令官を殺害したという。イスラエルは地上侵攻の準備として空爆を激化させる一方、エジプトなどの仲介国を通じ、ハマスと人質解放について交渉しているとみられる。
イスラエル軍のハレビ参謀総長は同日、地上侵攻について「準備はできている」とし、侵攻時期は「政府とともに決定する」と述べた。侵攻までにハマスのインフラをできるだけ多く破壊し、準備を万全にするという。
パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局は24日、イスラエル軍の空爆により、過去24時間で少なくとも704人が死亡したと発表した。ハマスとイスラエル軍が戦闘を始めた7日以降、1日の死者としては最多という。双方の戦闘による死者は24日までに7100人を超えた。イスラエル側が約1400人、ガザ側が5791人となっている。
人質解放交渉で地上侵攻は延期か
一方、米ニュースサイト「アクシオス」は24日、イスラエルが人質解放を巡る交渉のため、侵攻を数日遅らせる方針だと報じた。ハマスが拘束する200人以上の人質には、米国などの外国籍を持つ人も含まれており、バイデン米大統領もイスラエルに侵攻を遅らせるよう求めているとされる。地元メディアによると、ハマスは女性や子供の人質を解放する代わりに、一時停戦やガザへの燃料搬入を求めているという。ハマスはこれまでに米国籍の2人とイスラエル人2人の計4人を釈放している。
また、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は24日、医療設備の発電に使う燃料が「このままでは25日の夜に尽きる」とX(ツイッター)に投稿した。UNRWAは現在、ガザ中部と南部で市民の診察を続けており、23日は4000人以上の患者が施設を訪れた。だが、イスラエル軍広報官は24日、ハマスがイスラエルとの戦闘のために燃料を隠し持っているほか、UNRWAの施設からも盗んでいると指摘。ガザへの燃料搬入は認めない意向を改めて示し、ハマスは燃料を病院に「返すべきだ」と主張した。
ロイター通信によると、エジプト側からガザに運び込まれた物資は21~24日でトラック63台分にとどまり、燃料は含まれていない。国連は人道危機を改善するには、1日100台分の物資が必要だとしている。<picture></picture>
マクロン仏大統領は24日、エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。マクロン氏は「テロ」との戦いはイスラエルだけでなく、「我々全員の問題だ」と強調。過激派組織「イスラム国」(IS)を弱体化させた時と同様、対ハマスの有志国連合を作ることを検討すると述べた。有志国連合は軍事協力のほか、秘密情報の共有やテロ資金の監視などを想定しているという。【エルサレム三木幸治】
罪なきガザ市民殺害、ハマスの「テロ攻撃」で正当化できない ブラジル大統領
【10月25日 AFP】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は24日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)による7日のイスラエルへの「テロ攻撃」は、ガザで「数百万人もの罪のない人々」を殺害する正当な理由とはならないと主張した。
ルラ氏はSNSで毎週ライブ配信している演説で、「ハマスがイスラエルに対してテロ攻撃を行ったからといって、イスラエルが数百万人もの罪のない人々を殺す必要はない」と述べた。
ルラ氏は、今回のハマスとイスラエルの一連の衝突は国連(UN)の「弱さ」を露呈したと指摘。「国連にもっと力があれば、(停戦の仲介役として)もっと大きな役割を果たせるはずだ」と述べた。ブラジルは現在、国連安全保障理事会(UN Security Council)の輪番議長国を務めている。
さらに、イスラエルに包囲されているガザに人道回廊を設置し、「イスラエルが領土を維持し、パレスチナ人も独自の領土を持つ」ことのできる和平協定を仲介するための協議の開催を呼び掛けた。
イスラエル当局によると、ハマスの攻撃では1400人が死亡、200人以上が拉致された。イスラエルは報復としてガザ地区に攻撃を開始。ガザ保健当局によれば、同地区ではこれまでにパレスチナ人5791人が死亡した。(c)AFP
(CNN) 国連のグテーレス事務総長は24日、中東に関する安保理の会合で、イスラム組織ハマスが今月7日にイスラエルに対して実施した攻撃について、「他と無関係で起こったのではない」と述べた。
グテーレス氏は「ハマスによる攻撃は他と無関係で起こったのではないことを認識することも重要だ。パレスチナの人々は56年にわたり、息の詰まるような占領を受けてきた」と指摘。グテーレス氏は、パレスチナの人々は「自分たちの土地が入植によって着実に侵食され、暴力に苦しめられるのを見てきた」と言い添えた。
グテーレス氏は同時に「パレスチナの人々の不満はハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない」と述べた。グテーレス氏は、パレスチナの人々がハマスの攻撃のために、集団的に罰せられるべきでもないと指摘した。
このため、全ての紛争の当事者は軍事作戦の実行において、民間人に危害を加えないよう常に注意を払うだけでなく、病院を尊重し、保護し、そして、現在60万人以上のパレスチナ人が避難している国連施設に対する不可侵性を尊重すべきだとグテーレス氏は述べた。
グテーレス氏は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への激しい攻撃について、深く憂慮しているとし、民間人の死傷者の水準や、近隣地域の大規模な破壊の継続を挙げた。
グテーレス氏によれば、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)で働く職員のうち、少なくとも35人が過去2週間のガザに対する攻撃で死亡した。
グテーレス氏は、「国際人道法の明白な違反」がガザで目撃されているとし、例として、イスラエルが今月に入り100万人以上の人々に対して退避を指示したことを挙げた。
グテーレス氏は、ガザに届けられた支援について、数日で枯渇しかけている燃料供給を含めて、同地の膨大な需要に対応していないと強調した。
グテーレス氏は、即時の人道的停戦とパレスチナ・イスラエル紛争の2国家解決、無条件での人質全員の即時解放を改めて訴えた。
イスラエル国連大使 グテーレス事務総長の辞任要求 「テロを正当化している」
2023/10/25 11:14
イスラエルの国連大使は、国連安保理でグテーレス事務総長がハマスの攻撃を「容認」する発言をしたと主張し、事務総長の辞任を求めました。
【映像】イスラエル、グテーレス事務総長の辞任要求
「ハマスの攻撃は理由なく起きたわけではないと認識することも重要だ」(グテーレス事務総長)
24日の安保理会合でグテーレス事務総長は、ハマスの攻撃について正当化はできないとしながらも「パレスチナの人々は56年間にわたり、息苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。
これに対し、イスラエルの国連大使は「事務総長はすべての道徳と公平性を失ってしまった。事務総長はテロを容認し、正当化している」と反論し、グテーレス事務総長に辞任と謝罪を求め、イスラエル外相と事務総長との会談をキャンセルしたと明らかにしました。(ANNニュース)
「あなたのもとで国連は最も暗い時期にある」イスラエル外相が国連グテーレス事務総長を批判 イスラエルとハマスの衝突をめぐり安保理会合
10/25(水) 11:45配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN
イスラエルとハマスの衝突をめぐり国連安全保障理事会の閣僚級会合が開かれ、アメリカのブリンケン国務長官は「“戦闘の一時停止”を検討しなくてはならない」と述べました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「民間人が危険を回避できるように、“人道を目的とした戦闘の一時停止”を検討しなければならない」
安保理の会合でブリンケン長官は、イスラエルの自衛権を認めなければならないとしつつも、「パレスチナの民間人は保護されなければならない」などと強調。「戦闘の一時停止」を検討すべきとの認識を示しました。
一方でブリンケン氏が発言した「戦闘の一時停止」について、アメリカ政府の高官は「『停戦』とは異なる」と指摘、「いま『停戦』すればハマスを利することになる」としています。
また、安保理の会合では国連のグテーレス事務総長が「ハマスの攻撃は理由もなく起こったものではないと理解することも大切だ。パレスチナの人々は56年間にわたり苦しい占領にさらされてきた」などと発言。
これに対し、イスラエルのコーヘン外相はグテーレス氏を指さし激しく批判しました。
イスラエル コーヘン外相
「事務総長、あなたのもとで国連は最も暗い時期にある」
イスラエルの国連大使も「事務総長はテロリズムを正当化している」などと述べ、即時辞任を求めました。
TBSテレビ
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突をめぐり、国連の安全保障理事会で閣僚級の会合が開かれ、イスラエルとパレスチナの双方の外相による激しい非難の応酬となりました。
一方、アメリカのブリンケン国務長官は、イスラエルを支持する立場を示しつつもガザ地区への人道支援を行うため一時的な戦闘の停止が必要だと呼びかけました。
24日に開かれた安保理の閣僚級会合では、はじめにグテーレス事務総長が「ガザ地区に人道支援物資を届け、人質の解放を促すためにも、人道的な即時停戦を改めて求める」と訴えました。
このあとパレスチナ暫定自治政府のマリキ外相は、イスラエル軍の攻撃について「一般市民を標的にしたもので、非人道的で不法な無差別攻撃だ。これは国際法違反の集団的懲罰にあたる。一般市民の殺害はイスラエル人もパレスチナ人もいっさい正当化できない」と声を震わせながら非難しました。
これに対してイスラエルのコーヘン外相はハマスにとらわれた人質の家族を議場に同席させ「この虐殺は歴史に刻まれる。ハマスは新たなナチスだ。文明世界がナチスを打ち負かすために団結したように、ハマスを打ち負かすために、世界は団結しなければならない。イスラエルにとってハマスを破壊することは権利ではなく義務だ」と述べ、激しい非難の応酬となりました。
一方、アメリカのブリンケン国務長官は、ハマスによる攻撃や誘拐を非難しイスラエルを支持する姿勢を示しつつも、「ハマスはパレスチナの人たちの代表だとは思っていない。すべての一般市民は保護されなければならず、人道目的の一時的な戦闘停止を検討しなければならない」と訴えました。
さらにこの衝突が中東全域に広がることに懸念を示し、「火に油を注ぐことは許されない」と述べ、イスラエルと敵対してきたイランを強くけん制しました。
アメリカ戦略広報調整官「一時的な停止は停戦とは違う」
アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は24日、記者会見で、ブリンケン国務長官が国連安保理の閣僚級会合でガザ地区への人道支援を行うため一時的な戦闘の停止が必要だと呼びかけたことについて「民間人を保護するための措置が必要だと考えており、作戦の一時的な停止はそれを行うための手段だ。停戦とは違う」と述べました。
そして「今のところ、停戦はハマスに利益をもたらすものだとわれわれは考えている」と述べて、ブリンケン長官の発言の意図は停戦ではなく、あくまで人道支援を行うための一時的な戦闘停止の呼びかけだとして停戦自体には否定的な考えを示しました。
イスラエル グテーレス事務総長の辞任を要求
国連安保理の会合で、グテーレス事務総長はイスラム組織ハマスによる攻撃や一般市民の誘拐を強く非難し、すべての人質の解放を求めた一方、「ハマスによる攻撃は理由もなく起きたわけではないことを認識することも重要だ。パレスチナの人たちは56年間、息苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。
これについてイスラエルのコーヘン外相は安保理会合のあと記者会見し、グテーレス事務総長の発言は容認できないとして、この日、予定していた事務総長との会談をキャンセルしたことを明らかにしました。
さらに会見に同席したイスラエルのエルダン国連大使は「テロリストの行為を容認し正当化している。事務総長は辞任しなければならない」と述べた上で、謝罪するよう求めました。
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『ガザ侵攻を遅らせるように』ともアメリカは要請するようになり、さらに『停戦の世論』を盛り上げれば、『アメリカの援護なし』になったイスラエルは引くしかなくなるのではないでしょうか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/57a1072b1b58a9ab853d33a762c49cbcfbf4ff47
☆米、ガザ「一時的戦闘中断」要請 国連安保理会合、イスラエルに
10/25(水共同通信
【ニューヨーク、エルサレム共同】ブリンケン米国務長官は24日、パレスチナ自治区ガザ情勢を協議する国連安全保障理事会の閣僚級会合で、イスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し、人道目的の「一時的な戦闘中断」を検討すべきだと要請した。同国の「自衛権行使」を支持しつつ「市民の被害を最大限避ける措置を取らなければならない」と述べた。
米国は、戦闘中断を求めた18日の安保理決議案に拒否権を行使していた。イスラエルの空爆や「完全封鎖」によってガザでは人道危機が深刻化しており、方針転換を表明した形。