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情報が錯綜しているのですが、今現在の全社の報道を読んで、私が驚いたことをあげます。
1 今回、厚労省がセシウム汚染を発見した4頭の牛を出荷した農家(すでに廃業)は1軒(三つの農場)だけで原発事故後もう4000頭出荷してしまっている
2 そのうち数百頭は体表検査をする前に出荷してしまっていて、この4頭(浪江町の農場で飼育された約200頭の一部)はそれに含まれている
3 これら4頭は、外に出されていたセシウム汚染稲わらを食べさせていない(と農家は言っている)ので、なぜ汚染されたかわからない
4 今回の福島県肉牛出荷停止解除検討にあたって、まだ、全頭検査を実施してなかった
5 出荷停止解除した宮城でも全頭検査していない
これは乳牛ですか?牛乳にも要注意です、チェルノブイリ的に。
あ、あかんでしょ!?いろんな意味で!!
私は、体表検査をする前に牛を出荷しまくった後、その後牛を売り切り!?、廃業したというこの農家は確信犯じゃないか?という気がしますが(推定無罪)、せっかく育てた肉牛を無駄に出来ないと同様のことをした農家はほかにもいると思います。
そもそも、肉牛の内部被曝が問題であるにもかかわらず、毎日身体を洗っている牛の体表を検査するというのが極めて不十分でナンセンスなのに、その検査もする前にどれだけ出荷されたかわかりません。
しかも、汚染稲わらを食べさせず合成飼料を食べさせていたというのが事実だとしたら(これも疑わしい話ですが)、それ以外の水など別の原因を考えるべきだということになります。これから、福島県に降り積もった放射性物質が別の形で肉に摂取されたのかどうか、厳密な調査が必要です。
煮るなり焼くなり好きにして頂戴!
稲わらを食べない豚や鶏は大丈夫なのか。どんな検査をしているのか(うちでは、アメリカの清浄豚ってのを食べてるんですが、ほんとに清浄なの?鶏の産地なんて注意して見たことないし。。。)
ちみたち、食べてるの、米ぬか?(涙)
しかし、セシウム汚染牛問題がこれだけ深刻化していたのに、まだ全頭検査してなかったんですか?出荷停止解除された宮城では全頭検査していないとはどういうことですか??!。
むしろ4頭汚染されていることが見つかったからいいけれど、見つかってなかったら、一斉に出荷されるところでしょう。なんで中途半端なことをずっと続けるんですか。福島の農家も皆全頭検査など厳密な検査でブランド維持を要望しているではないですか!
倒産した安愚楽牧場の牛さん
牛は出荷された後、販売される前に冷凍保存され、それが2年に及ぶ可能性もあります。
ごめんなさい、私が書いても風評被害にはなりませんよね、つまり、もう出荷されたセシウム汚染牛がこれから2年食卓に上る可能性もあるわけです(冷凍保存肉の検査も絶対必要!)。
これは、福島の農家が悪いのではなくて、政治が悪いのです。福島のJAでは、「たとえ出荷停止が解除されても、全頭検査するまでは出荷しない」と言ってくれているのですから。
人が生きていく上で最も大切な食の問題。
原発事故が起こってしまったことへの歴代政府や官僚、電力会社などの問題とは別に、問われているのは、今の政府の責任です。
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モウいや!と逃げ出し身を寄せ合う牛たち…警戒区域に牛の群れ、建設中の常磐高速道を歩く牛の群れ。7月のこと。
「全頭検査やはり必要」 福島牛の出荷停止解除延期
国が19日に行うはずだった県産牛の出荷停止解除が直前に見送られ、県内の畜産関係者や県担当者は困惑を隠せなかった。特に、新たに県産の牛肉から放射性セシウムが検出されたことで、「ブランドの信頼回復」へ全頭検査を求める現場の声は、これまで以上に高まりそうだ。
県によると、厚生労働省が牛肉のセシウム検出を連絡してきたのは18日午前。だが、解除延期の通知はなかったという。JAなどは週明け22日の出荷再開に向け最終調整に入った矢先だった。
県畜産課幹部は国の方針変更に戸惑いつつ、「こういうこともあるから、福島産は当面『全頭検査』が必要なんだ」と強調した。
7月19日の出荷停止を受けて、解除の前提となる肉用牛の飼養管理や出荷計画を練ってきた県は、生産者の強い要請を受け、全頭検査の実施協力を国に求め続けてきたからだ。だが、県独自での体制整備を求める国との調整はかみ合わないまま、1カ月が過ぎた。
JA全農福島の菅野藤徳畜産酪農課長は「たとえ出荷停止が解除されても全頭検査が担保されないと出荷できない」と言い切る。
このため、県は郡山市の食肉センターで農家1戸につき1頭を処理・検査。セシウムが暫定基準値を大きく下回れば、県外に出荷して出荷先に全頭検査を求める計画だが、「協力要請では不十分だ」(菅野課長)と溝は埋まっていない。
繁殖牛の市場を持つ畜産振興協会の松川裕専務理事も「肉用牛が出荷されないと子牛も増える一方で餌代などの負担が大変だ」と指摘する。
さらに、新たにセシウムが検出された牛肉の汚染の経緯がわからないことも、「解除が大幅に遅れかねない」(松川専務理事)と関係者の不安を高めている。
原発事故後に肉牛4000頭出荷 福島の農家
2011年8月20日 00時58分
福島県で4頭の牛から暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超す放射性セシウムが検出された問題で、農林水産省は19日、出荷した同県葛尾村の農家は福島第1原発事故後、6月末までに約4千頭の肉牛を出荷していたことを明らかにした。
農家は、計画的避難区域などに指定されている葛尾村と浪江町、田村市の3カ所に農場を持っていたが、既に廃業している。今回、規制値を超すセシウムが検出された4頭は、浪江町の農場で飼育されていた。
出荷された約4千頭のうち3千数百頭は、4月下旬に導入された、牛の体表に放射性物質が付着していないかどうかを調べる検査後に出荷。食肉加工後の5回の抽出検査でも、規制値を超す放射性物質は検出されなかった。
暫定規制値を上回る放射性物質が検出された4頭は、検査導入前に出荷された数百頭に含まれる。農家は「輸入飼料を使い、汚染稲わらを与えていない」と説明。農水省や福島県などは4頭の飼育方法や飼料の保管状況などを調査して原因を究明し、ほかの出荷済みの肉牛が汚染されていないかどうかを調べる。
また、この農家から横浜市の市場に226頭が出荷されていたことも関係者への取材で分かった。出荷時期や4千頭に含まれるかは不明。
(中日新聞)
原発事故後に牛4千頭出荷=福島の農場で-農水省が調査
農林水産省は19日、福島県葛尾村の畜産農家が3月の東京電力福島第1原発事故以降、県内3カ所の農場から約4000頭の肉牛を出荷していたことを明らかにした。同省は「(放射性セシウムで)汚染された疑いのある牛がどれだけ出荷されたか、管理状況などを調べる必要がある」(幹部)として、県とともに農場の畜舎や飼料、水の管理状況などの調査に着手した。
農水省は、浪江町の農場で飼育されていた200頭前後が汚染の可能性があるとみている。4000頭のうち3000数百頭は4月下旬以降、表面の被ばく調査を受けた後に出荷されたとしている。
同省によると、この畜産農家は計画的避難区域内や緊急時避難準備区域内にある三つの農場で牛を飼育。原発事故を受けて廃業を決め、ほぼ全頭となる約4000頭を6月末までに、主に関東地方に出荷したとされる。
(時事通信 2011/08/20-00:01)
「出荷停止解除」のお墨付きは、市場や消費者の不信を払拭(ふっしょく)するか--。肉牛の放射性セシウム汚染問題で、政府は19日、宮城県からの出荷再開を認めた。同日解除予定だった福島県は新たな汚染牛判明で乗り遅れ、栃木、岩手両県と共に早期再開を目指す。宮城の産地は政府の決定を歓迎するが、市場関係者らの中には「すんなりとはいかない」と厳しい受け止め方もある。
◆検査や牛肉離れ…課題山積
「厳しいハードルだったが、本当にうれしい」。政府に出荷停止を指示された4県の中で最も早く再開することになった宮城県の村井嘉浩知事は19日、安堵(あんど)の表情を浮かべた。県は来週の出荷再開を見込み、業界との調整を開始。一方、解除される方針が一転して延期となった福島県幹部は「また福島のマイナスイメージが広がってしまった」と苦渋の色を浮かべた。
宮城県と畜産関係者が待ち望んできた出荷停止の解除だが、これで農家の不安が解消されたわけではない。同県登米市で畜産業を営む千葉啓さん(46)は「解除といっても、これまで通りに出荷できるわけではない」と気を引き締める。牛舎のローンが20年以上残り、出荷停止中に3頭の牛が出荷の適齢期を逃した。
宮城県は出荷再開後、国が求めた検査体制より手厚い県内全域での全頭検査を予定している。しかし、1日に検査できる頭数には限りがある。さらに、県産牛の4割にあたる約1万4000頭を回してきた県外の食肉処理場が、検査の負担を抱えながらこれまで通り請け負ってくれるかどうかも未知数だ。
一方の福島県。JA全農福島畜産部の担当者は「出荷しても価格が原発事故以前に戻らないと畜産農家の生計は成り立たない。国と東京電力には風評被害の払拭に全力を尽くしてもらいたい」とクギを刺す。
同JAによると、福島産肉牛の価格は7月の出荷停止直前に原発事故前の半値以下まで下落。風評被害の影響は稲わら問題とは無関係の子牛にまで広がり、肉牛が出荷停止中の8月9、10両日にあった子牛の競りの平均落札額は今年3月の平均(44万円)より3割安い31万円だった。
消費者の牛肉離れも懸念される。東京都中央卸売市場で取引される牛肉の価格は7月半ばの急落後、現在は主流の去勢和牛A4等級で1キロ当たり1500~1700円と平年並みの水準を回復した。しかし、食肉処理される牛の数は大きく落ち込んだままだ。東京市場では通常1日に400頭を超える牛が解体処理されるが、8月に入っても300頭に満たない日が多く、価格の回復は出荷停止による供給減が主因とみられる。
日本チェーンストア協会によると、7月上旬に福島県南相馬市から出荷された牛肉で暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されて以降、牛肉の売り上げは前年同期比で3~4割減。同協会は「出荷停止が解除されても消費者は『はいそうですか』とはならない。いまだに新たな汚染牛が見つかっており、この状態がしばらく続くのでは」とみる。
福島県でも解除後は県内全域の全頭検査を予定している。同県相馬市の畜産農家、狩野幾雄さん(62)は「風評被害はすぐには払拭できないかもしれないが、安全な肉を出荷し続けることが信頼回復への一歩」と、今後の検査に期待を託す。【行友弥、津久井達、高橋克哉】
◆福島は冷凍保存の追跡強化へ
新たに判明した福島県産の汚染肉牛は、浪江町の計画的避難区域から出荷された4頭分。同区域は4月22日に指定され、肉牛の出荷・避難時にはスクリーニング検査が課されたが、その前に出荷されていた。4月7、19日に食肉処理され、東京都内の食肉業者が川崎市の冷凍倉庫で保管していた。
同市や厚生労働省によると、業者が今月自主検査し、最大で国の暫定規制値の2倍に当たる1キロ当たり1000ベクレルの放射性セシウムを検出。市が回収して同省が19日に検査し、最大で同997ベクレルを検出した。
出荷した畜産農家は、浪江町と隣接している葛尾村、田村市の畜舎で約4000頭を肥育していた。原発事故後に県外へ避難し、現在は廃業した。「汚染稲わらは与えていない」と説明しているという。福島からの肉牛出荷解除のためには、汚染原因の確認が急務で、国と県は畜舎の状況や与えられていた水や飼料の調査を始めた。
冷凍保存の牛肉は2年くらい保管するケースもあるといい、農水省は、4月22日以前に出荷された汚染肉が他にも見つかる可能性もあるとして追跡調査を強化する方針。
一方、福島県は解除後に備え、全頭検査する体制を整えており、「チェック機能がしっかりしていれば、今後は問題のある牛肉は市場に出ない」(鈴木義仁農林水産部長)として消費者らに理解を求めている。【浅野翔太郎、種市房子、倉岡一樹】
毎日新聞 2011年8月19日 23時56分
福島県の農家から出荷され、冷凍保管されていた牛肉から放射性セシウムが見つかった問題で、厚生労働省は20日、この農家が4月に出荷した別の5頭の肉からも基準を超えるセシウムが確認されたと発表した。この農家は県の調査に、汚染された稲わらは与えていないと説明している。厚労省はさらに流通した肉の汚染がないか調査する。
セシウムは最大で基準の1.6倍検出された。菅政権は福島県の牛肉の出荷停止指示を解除する方針だったが、汚染牛肉が19日に見つかり、解除を見送っている。
全く、不思議と言えば、魔か不思議なもので、一度、政府、地方公共団体などの責任者は、この根源にある問題点について、品質管理の専門家に調査を依頼することを、是非とも望みたい。
なお、放射性物資は、多種多様であって、放射性セシウムに限られない。その他の放射性物質も、必ず原発から放出されているので、検出して公表を要する。
浪江町の牛、新たに5頭から規制値超セシウム
読売新聞 8月20日(土)21時59分配信
福島県は20日、同県浪江町の農場が出荷した牛5頭の肉から暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
同じ農場が出荷していた4頭の肉から規制値を上回る放射性セシウムが検出されたことから、県がほかの牛について調べていた。
県農林水産部によると、新たな5頭から検出された放射性セシウムは1キロ・グラム当たり593~786ベクレル。いずれも4月5、7、15日に横浜市の食肉処理施設に出荷され、民間業者の冷凍施設に保管されていた。
個体識別番号から出荷された229頭は横浜市内の食肉処理施設で処理されており、同市に流通状況の確認を要請した。
この農場の農家は県に対して「放射性物質に汚染された稲わらは与えていない」と説明しているという。県では農場への立ち入り調査を行い、規制値を上回った原因を調べている。