「平和安全保障関連法案」=戦争法案に抗議する国会前での「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催の集会。
2015年7月23日、村山富市元首相(91!)が参加し、演説しました!
村山元首相は
「憲法の下で戦争をしないと誓い、70年間平和を守ってきた。戦争をできる国にしようなんて絶対に許せない」
「憲法学者の大多数がこの法案を『憲法が認めない、憲法が反対している』と言っているにもかかわらず、公然と国会の中で審議されている。まず憲法を守るべき、それが国会議員の役割だ」と話した。「私ももう何年生きるか分からないが、命がけで頑張ります」
と叫び、参加者から大きな拍手を受けました。
さらに、村山元首相は、7月24日夜には若者たちのSEALDsの国会前集会でスピーチして、やんやの喝さいを浴びました。
「皆さん、こんばんは。こうして街頭に立って話すのは20年ぶりです。20年経って、ずいぶん世の中は変わりました。60年安保を思い出しますが、当時は動員され内部でぶつかり合いながら安保に反対したわけですが。今は違う。」
「長い議員生活のなかでこんなことは初めてでしよ。何ですかあの姿勢は『権力者は私だ』と名乗り、反対が大きくなれば数の力で押し通す。これが民主主義国家で選ばれた政治家のやることですか。これでは独裁者ではありませんか。」
「私がアジアの国々へ伺った時、『日本は戦争をしない』これを誇れる国であった、『日本は生活の役に立つ図書館やインフラを整備してくれる、有り難い』そう言われました。それでいいじゃないですか!」
「戦争はね、あのころ兵隊は虫けらのように集められてね、これから親孝行しなきゃならん、これから恋をしなきゃならん。そういう若い人が死ににいかされるんですよ。明日命令が来たら死ににいくんですよ。」
「『今の状況を見たらたまらない気持ちです。しかし若い人がこれでいいのか、と声をあげてくれている。』そういうお手紙をいただきましたよ。本当にそうでしょう、戦争をしない、それを守ってきた人々がこれまでの社会をつくってきたんですよ」
「主権在民ですよ、総理大臣が国を守るんじゃないですよ。国民が守るんですよ。たかが一内閣の独裁を許してはなりませんよ。老いも若きも男も女も、一丸となって、立ち上がらなければいけませんよ。」
「最後まで、挫けずに、必ずつぶせるんだという気持ちをもってね、頑張ろうじゃありませんか」
(小原 美由紀さんのFBより転載させていただきました)
91歳の元首相まで黙っておられず、炎天下に国会前に。
これを受けて、7月29日、日本外国特派員協会は村山元首相を招き、記者会見を開きました。
戦後50年の1995年8月15日に、朝鮮・台湾の植民地支配と中国侵略などアジア太平洋戦争の歴史について
「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」
として、
「痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ち」
を言い切った有名な「村山談話」を出した村山元首相。
安倍首相が8月上旬をメドに出す70年談話についても、
「いったいあの戦争が何だったのか、いったい何がこんなに問題になっているのか、そんなことを学習する意味では、歴史を知るという意味からすると、安倍さんは反面教師でいいことをしている」
と皮肉を交えて批判しました。
安倍首相が「植民地支配」と「侵略」を「痛切に反省」して「お詫び」しない戦後70年談話なんて有害無益
この会見の詳報は、おなじみBLOGOSさんやJ-CASTさんの末尾の記事を見ていただくとして、この記者会見で面白いやり取りがありました。
インドネシアの記者が
「総理経験者が国会前のデモに参加したことに驚いた。なぜそこまでするのか。国のかつてのナンバーワンがやる必要があるのか。理解できない」
と尋ねたのです。
スカルノ、スハルトに始まる戦後インドネシアの大統領は日本の首相より専制的な存在ですから、実際、信じられなかったのでしょう。この前は菅元首相も参加して、共産党の志位委員長や維新の党の初鹿議員とがっちり握手していたのですが。
これに対する村山元首相の答えが素晴らしかった(J-castニュースより)。
「『国会の中には任せられない』『国民の声を大きく反映して、主人公である国民が国を動かす必要がある』、そういう自覚を持って今の若い人たちは立ち上がっている、私はそういう風に見ている。
だからこれは、日本を変える非常に大きな力になっていく」
とデモは自発的に起こったことを高く評価しながら、そのデモに自らが参加する意義を語った。
「『災い転じて福となす』ということで、これをもって日本が本当に民主主義の国になるんだ、国民が主体になって民主的な国になっていくんだ、というようなことになっていけば、非常にいいことだと思う。
いい機会。
この際、あと何年生きるか知らんけれども、生きる限りにおいてはね、『そういう国民の声を大事にして政治をやれ』ということを声を大にして叫ぶ必要があるのではないか」
というのです。
今、まさに大きな災厄が舞い降りてきています。
それを転じて、日本の民主主義を本物にするためには、元内閣総理大臣であっても命ある限り、国民を大事にしろと叫び続けるということですね。
ありがたいことだと思いました。
私だってまだ村山元首相の半分強(笑)の年ですからね。
頑張ります!
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成田三原則、構造改革派論争、社会主義協会派騒動、新党問題……。その誕生から常に抗争を内部に孕んでいた社会党。その最後の瞬間に委員長として立ち会った村山氏。大分の漁村から、市議、県議を経て国政に参加した村山氏が見たものとは。なぜ山をも動かした社会党が低迷してしまったのか、その当時を赤裸々に語る。
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村山元首相、国会前で演説 安保法案「国民無視の暴挙」
山本亮介
2015年7月23日21時43分 朝日新聞
「70年間、この国の平和を守り続けた憲法を一総理の意思で変えるのは絶対に許せない」
安全保障関連法案の参院での審議入りを間近に控えた23日夜。法案に反対する国会前集会に、村山富市元首相(91)が大分から駆けつけた。「いてもたっても、いられなくてね」。白く、長く伸びた眉毛の下の目が一瞬和らいだ。
学徒動員中に徴兵検査を受け、二等兵として宮崎県都城市に。一等兵からは「おれの命令は天皇陛下の命令だ」と言われ続けた。戦争に負け、新たな憲法ができる。「まったく晴れ上がったような気持ちだった」と当時を振り返った。
約4分半のあいさつでは、その憲法を解釈によって変えた現首相の政治手法をきつく批判した。「国民の意思を無視した暴挙だ」
国会前でマイクを握ったのは「20年ぶり」。壇上から見える風景は当時と少し違った、という。「この国は大丈夫か、この国をどうすべきか、悩み、行動しようとする若者の姿があった」(山本亮介)
毎日新聞 2015年07月23日 20時53分(最終更新 07月24日 01時27分)
安全保障関連法案に抗議する東京・永田町の国会前での集会に23日、村山富市元首相(91)が参加し、演説した。村山氏は「憲法の下で戦争をしないと誓い、70年間平和を守ってきた。(憲法解釈を変更して)戦争をできる国にしようなんて絶対に許せない」などと訴えた。
集会は、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催。村山氏は「憲法学者の大多数がこの法案を『憲法が認めない、憲法が反対している』と言っているにもかかわらず、公然と国会の中で審議されている。まず憲法を守るべき、それが国会議員の役割だ」と話した。「私ももう何年生きるか分からないが、命がけで頑張ります」と声を張り上げると参加者から拍手が湧いた。【樋岡徹也】
- 2015年07月29日 17:32
「私も生きる限りにおいては、国民の声を大事にして政治をやれと叫ぶ"」〜村山元首相が国会前デモに期待
「村山談話」の意義を強調
その結果、アジア諸国だけでなく、欧米からも「歴史問題に決着を付けた、新しい時代を作っていこう」、旧西ドイツのブラント首相による"ワルシャワの跪き"に匹敵するものだと評価されたと、国際社会における「村山談話」の意義を強調した。
一方で、国内では
国会前デモに参加した理由
「日本の国は、"長いものに巻かれろ"、"強いものには従え"、という風習があるもんですからね、なかなか国民の声が素直に国政に反映されない。選挙もそういう形で投票するもんですからね、何遍選挙をやっても、自民党が政権を維持して、日本の政治というものは変わらない。」
「主人公である国民の声で政治を動かしていく。そういう状況を作っていく必要があると、若い人たちが立ち上がっている。これからこれが非常に大きな力になって行くと思いますね。"災い転じて福となす"ということで、これをもって本当に日本が民主的な国になっていく、そのいい機会だと思っていますから、この際、私ももうあと何年生きるかしらないけれども、生きる限りにおいては、国民の声を大事にして政治をやれ、と声を大にして叫ぶ必要があるんじゃないかと思い、街頭で演説した」
村山元首相の反安保法制デモ参加 インドネシア記者は「理解不能」
2015年7月29日 18時44分
村山富市元首相(91)が2015年7月29日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、安倍政権が今国会で成立を目指す安保関連法案を改めて批判した。
村山氏7月23日夕方に国会前で行われた反安保法制デモに参加し、自らマイクを持って演説したことが注目されたばかり。外国記者からは、かつてのリーダーがデモに参加することが「理解できない」という声も出たが、村山氏は「『国民の声を大事にして政治をやれ』ということを声を大にして叫ぶ必要がある」などとデモ参加の意義を強調していた。
「国のかつてのナンバーワンがやる必要があるのか」
村山氏がマイクを握って演説したのは約20年ぶり。安保関連法案の衆院通過を「こんな暴挙を許してはならない!」と91歳とは思えない力強い声で批判したことが話題になった。
ただ、この光景に違和感を持った記者もいた。インドネシア人の記者は会見で、
「国のかつてのナンバーワンがやる必要があるのか」
と、デモ参加が「理解できない」と質問した。質問に答えた村山氏は、
「『国会の中には任せられない』『国民の声を大きく反映して、主人公である国民が国を動かす必要がある』、そういう自覚を持って今の若い人たちは立ち上がっている、私はそういう風に見ている。だからこれは、日本を変える非常に大きな力になっていく」
とデモは自発的に起こったことを高く評価しながら、そのデモに自らが参加する意義を語った。
「『災い転じて福となす』ということで、これをもって日本が本当に民主主義の国になるんだ、国民が主体になって民主的な国になっていくんだ、というようなことになっていけば、非常にいいことだと思う。いい機会。この際、あと何年生きるか知らんけれども、生きる限りにおいてはね、『そういう国民の声を大事にして政治をやれ』ということを声を大にして叫ぶ必要があるのではないか」
「互いに備えれば戦争になる」と持論
安全保障に関する持論も改めて披露した。仮に指摘されているような北朝鮮や中国の軍備増強が事実だったとしても、
「そういう危機を醸し出してお互いに備え合うということをすれば、やがて戦争につながる。過去の歴史がそう。そんなことは防がなければならない。そのためには日本が平和憲法を持っているのだから『戦争はしない』『話し合いをしよう』と外交問題を解決する。そういう問題を未然に防ぐことが大事」
と主張。国家間の「いざこざ」はあり得るとしながらも、「国と国との戦争はあり得ないと思う。あっては困る」と述べ、外交努力で本格的な軍事衝突を回避すべきだと改めて主張した。
安倍首相が8月上旬をメドに出す70年談話についても、「なぜ70年談話を出す必要があるのか」と改めて批判。村山氏のところには若い人からの問い合わせもあるといい、
「いったいあの戦争が何だったのか、いったい何がこんなに問題になっているのか、そんなことを学習する意味では、歴史を知るという意味からすると、安倍さんは反面教師でいいことをしている」
などと皮肉った。
村山富市元首相は7月29日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、戦後50年の1995年に発表した「村山談話」の意義について、「中国、韓国はもとよりヨーロッパで評価された」と強調した。また、安保法制の成立をすすめる安倍首相について、「あの戦争は何だったのか学習するうえで、反面教師だと思っている」と語った。
村山氏は首相在任中の1995年8月、「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」として、反省の意とお詫びの気持ちを表明する「村山談話」を発表した。今夏、戦後70年の節目を迎えるにあたって、安倍首相がどのような「談話」を発表するのか注目を集めている。
この日の会見で、村山氏は「村山談話」について、「当時、『お前は売国奴だ』と罵倒された」と述べて、国内では評価されなかったと振り返った。一方で、「中国や韓国はもとより、ASEANやヨーロッパでは評価された」と語り、その意義を強調した。
また、村山氏は「安倍首相は村山談話のすべてを継承しないと疑問を呈している」と説明。そのうえで、「若い人たちが村山談話はいったい何かと問い直しをしている。あの戦争は何だったのか学習するうえで、安倍さんは反面教師だと思っている」と皮肉った。
会見の質疑応答で、海外メディアの記者から「95年当時と現在では客観的な国際情勢が変化しているのではないか」という主旨の質問があった。村山氏は「中国は無視できない大国になった」と説明する一方で、「戦争がどういう結果になるか、中国を始めとしてみんな考えている。戦争はできないが、摩擦はある。外交努力で変えていくしかない」と述べた。
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今のうちにさっさと死にな役立たず
わたくしがこちらを覗くようになったのは、大阪都構想がきっかけで、読者としては日が浅いのですが、戦争法案をきっかけに、悪罵だけのコメントが増えたように思います。(他のブログでも同じです)
ウンザリです。
ネトウヨ、ネトサポおよびそれに共鳴する人々のレベルがわかるというものです。
話は逸れますが、トンちゃんの故郷、大分はわたくしの父の故郷でもあり、昨日大分旅行から帰ってきたところです。温泉、海と山の恵みである美しい景色と食材、なんかちょっといい加減で良いのか悪いのかわからないけどあまり世知辛くない県民性、という要素に恵まれ、楽しい旅行になることうけあい。
ぜひ起こし下さいませ。
日本の為にもう少し建設的な意見交換が
できたほうが良いと思います。
日本を取り巻く今の国際情勢で本当に
憲法9条で平和を謳えば日本は守られてゆくのか、集団的自衛権の行使容認で抑止力を少しでも高め戦争を回避できるのか、米国に頼らず、スイスのように永世中立国となり有事には国民皆兵となり戦う覚悟があるのか、近隣諸国の動きに不安があるからこその法整備だと思います。そもそも攻めてくるはずがないのではなく攻めてくるかもしれないで準備しておくのが国防であって、個別的自衛権以上の抑止力を持つのが集団的自衛権だと思っています。これって変な考え方でしょうか?