私たちの日常生活において、衣類の原材料などで欠かせない繊維素材。
身近な素材であり、製品として販売されている綿は目にしたことはあると思いますが、
白くてふわふわした天然素材の綿はどうやって採れるのか、ご存じない方もいらっしゃるはず。
アオイ科ワタ属の多年草の総称で、利用する綿は、花の後に種子の周りを覆っています。
その歴史は古く、紀元前数千年前にさかのぼるとか。
日本に入ってきたのは奈良から平安時代くらいのようです。
ただ、本格的な栽培が始まったのは、もっと後の時代。
記録では、戦国時代には各地で栽培がおこなわれ、衣類の素材として普及したようです。
そして、武田氏館跡でも炭化した状態で種が見つかっています。
本来、商品作物となる綿の種がなぜ領主層の館で見つかったのか、いろいろと想像を掻き立てますが、
見つかった事実は事実。
その理由は、今後考えてみなくてはなりません。
今回は、山梨県立博物館で無料配布されていた綿の種実をいただき、
5月18日(火)に種まきしてみました。
ただいま、写真のような様子。
2枚の大きめの葉が出て、何とか元気に育ってます。
そういえば、これと似たような作業を子供のころに夏休みの宿題でやったような・・・(-_-;)
苦い思い出とともに、三日坊主にならないよう、たまに成長をご報告いたします。
枯れないようにちゃんとお世話できるかわかりませんが、
無事綿花が咲き、木綿が採れるのかご期待ください。