少し前は9月下旬とは思えない暑さが続きましたが、
ここに来て急に秋らしい陽気となりました。
朝夕の冷え込みが厳しくなりましたので、体調管理にお気をつけ下さい。
パトロール隊長のお兄ちゃんも夕方は冷えてきたと見えて
日差しで温まった石畳にグッタリと寝転んで動こうとせず。
放っといてくれ、と言わんばかりにしばらくゴロゴロ寝ていました。
お客様の気配もなくなり、いつものようにお散歩、いや、パトロール休憩。
あ〜っ、見つかっちまった、とごまかすように耳元をカキカキ。
そして、岩盤浴でスヤスヤ快眠。
おやっ、お兄ちゃん少し太った?
寒い冬に向けて脂肪を蓄えたかな?
さてさて、本題の夏休みシーズンの7月20日から始まり、
9月30日まで常設展示室で開催してきました表題の参加型企画展でしたが、
評価が分かれる川中島の戦いの勝敗を令和の世で白黒つけよう、という企画でした。
この夏もコロナ感染が拡大し、一時は危ぶまれましたが、
今年は無事に会期を全うすることができました。
夏休み期間中は、親子で話し合ったり、友人同士で意見を交わしたりしながら
投票する姿も散見されまして、皆さん楽しそうに参加いただきました。
中には投票所前でどちらに入れるか悩んでいる方もお見かけしまして、
真剣さが伝わってきました。
今回の企画では、大きく3つの評価ポイントで川中島の戦いをご紹介しました。
どうしても有名な第4回の激戦だけで勝敗を判断しがちですが、
5回行われた戦いの全体を俯瞰して、
「戦術」・「戦略」・「大将」の項目別に解説して、皆さまの評価を仰ぎました。
では、その結果を発表します!
5回も行われた川中島の戦いの勝者は、
武田軍か
それとも、上杉軍か
企画展開催期間中の集計結果は、
投票数(総参加者数)5312票、投票率(参加率)21.5%
武田軍2956票、上杉軍2356票
武田軍勝利!
となりました。
武田のホーム開催ということで、アウェー上杉軍には不利な状況でしたが、
日によっては、上杉軍勝利の日も散見されました。
特に後半に上杉軍苦戦が報じられると、票が多く入る日も見られ、
結果的には武田軍圧勝とまでは行かず、思いのほか接戦となりました。
やはり謙信公も強し!上杉軍の人気も侮れずです。
今回の展示解説作成にあたり、軍事的な戦の勝敗だけではなく、
両者が川中島の戦いをどう捉えていたのか、という部分も意識した
内容にしました。
戦いは、両軍の小競り合いやにらみ合いも多く、激戦の第4次も
前半上杉、後半武田と評される戦で、
武田側に名のある武将の戦死者が多いことから
上杉勝利のイメージが強くあると思います。
実際には五分五分のような状況で、そのことも少し触れさせていただきました。
そのため、最終的に川中島一帯の領域支配を固めた信玄公の戦略が評価され、
武田に軍配が上がったのではないかと思っています。
そして、この結果などは、来年の夏季企画展にも反映されます。
今年は、昨年度のドラフト会議で前線部門の1位に輝いた山本菅助の企画展
を開催していますので、来年の企画展に今年のテーマと結果がどう影響するか、
お楽しみにしてください。
開催期間中は多くの方にご来館、ご参加いただき、
誠にありがとうございました。
信玄ミュージアム参加型企画を今後もよろしくお願いいたします。