今年の旧正月は2月12日(新月🌚)です。
中国などでは旧暦のお正月を祝い、日本の三が日のように連休になるとか。
今日の日本では、旧暦にそった行事はあまり残っていませんが・・・
もちろん、全くなくなってしまったわけではなく、
例えば、山梨では、桃の節句は旧暦の3月3日、
ひと月遅れの4月3日にお祝いします。
農作業や養蚕業との兼ね合いからとも、桃の花の見ごろに合わせてともいわれます。
今年、旧堀田古城園では、甲府市民俗資料館※からお借りした
2種類のおひなさまを展示しております。
※甲府市民俗資料館は、現在、見学の受け入れを中止しております。ご了承ください。
ひとつは、押絵雛(おしえびな)
江戸時代、信州・東北を中心に作られたおひなさま。
江戸末期には、甲州でも押絵雛が作られるようになります。
「押絵」という呼び名に落ち着くまでは、衣装人形、衣装絵とも呼ばれたようですが、
羽子板の飾りにもある、綿を布でくるんで立体的に仕上げたものも押絵です。
もうひとつが横沢雛(よこざわびな)
横沢とは、武田氏館跡からそんなに遠くないエリアです。
旧横沢町の雛問屋が、質素な素材で作ったおひなさま。
明治・大正期には、籠に入れたおひなさまを、
「ひなんどう、ひなんどう」と、売り子が農村を行商する、そんな風景があったとか。
今回は、お内裏様とお雛様にお仕えする(?)人形たちの展示ですが、
その表情や持ち物などの細部にも、ぜひご注目を👀
典型的なお雛様の「この方にはこの事物」、といった決め事にとらわれず、
何だか生き生きとしています。
手足の芯には針金が通されていて、ポーズも自在だった(!)と聞くと、
なおさらに幸せなおひなさまに見えるのは、・・・気のせいでしょうか。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
旧堀田古城園の室内は、庭からのご見学をお願いしておりますが、
チェックシートのご記入で、主屋への入室が可能です。(無料)
ご希望の際には、当館の総合案内にお声がけください。
旧堀田古城園の室内は、庭からのご見学をお願いしておりますが、
チェックシートのご記入で、主屋への入室が可能です。(無料)
ご希望の際には、当館の総合案内にお声がけください。
おひな様は4月初旬までご覧いただけます。
武田神社や信玄ミュージアムにお立ち寄りの際は、
武田神社や信玄ミュージアムにお立ち寄りの際は、
甲府のおひなさまにも、会いにいらしてください。
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