第40回藤村学校「講演と朗読~太宰治と甲府空襲~」を開催しました。

2021-06-24 17:32:41 | イベント
6月19日は、作家・太宰治をしのぶ日「桜桃忌(おうとうき)」です。

6月21日(月曜日)に開催した藤村学校は、
講演と朗読を行いました。

1校時の講演は、
太宰と甲府とのつながりについて、
山梨県立文学館学芸課長の保坂雅子さんに
ご講演いただきました。


2校時の朗読は、
山梨英和中学校の放送部3名に
小説『薄明(はくめい)』の一部を朗読していただきました。


太宰治が甲府で過ごした頃は
作品では中期と呼ばれます。
甲府での新婚生活で
健康面や精神面が安定し
作品にも反映されています、と
保坂講師がご説明くださいました。

『薄明』は太宰自身の甲府空襲の体験が描かれています。
とても痛ましい体験を、
「文豪・太宰が小説として残している」ということが、
皆さん興味を持たれるのではないでしょうか。

太宰には破天荒なイメージもありますが、
『薄明』では、自分の子への愛情深さが垣間見えます。

「もし、この子がこれっきり一生、
眼があかなかったならば、
もう自分は文学も名誉も何も要らない、
みんな捨ててしまって、
この子の傍にばかりついていてやろう、
とも思った。」

甲府空襲は7月6日の夜から7月7日にありました。
甲府の歴史を感じる小説『薄明』
読書におすすめです。
ぜひ、読んでくださいね。

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