6月19日は、作家・太宰治をしのぶ日「桜桃忌(おうとうき)」です。
6月21日(月曜日)に開催した藤村学校は、
講演と朗読を行いました。
1校時の講演は、
太宰と甲府とのつながりについて、
山梨県立文学館学芸課長の保坂雅子さんに
ご講演いただきました。
2校時の朗読は、
山梨英和中学校の放送部3名に
小説『薄明(はくめい)』の一部を朗読していただきました。
太宰治が甲府で過ごした頃は
作品では中期と呼ばれます。
甲府での新婚生活で
健康面や精神面が安定し
作品にも反映されています、と
保坂講師がご説明くださいました。
『薄明』は太宰自身の甲府空襲の体験が描かれています。
とても痛ましい体験を、
「文豪・太宰が小説として残している」ということが、
皆さん興味を持たれるのではないでしょうか。
太宰には破天荒なイメージもありますが、
『薄明』では、自分の子への愛情深さが垣間見えます。
「もし、この子がこれっきり一生、
眼があかなかったならば、
もう自分は文学も名誉も何も要らない、
みんな捨ててしまって、
この子の傍にばかりついていてやろう、
とも思った。」
甲府空襲は7月6日の夜から7月7日にありました。
甲府の歴史を感じる小説『薄明』
読書におすすめです。
ぜひ、読んでくださいね。
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