第45回藤村学校「講演〜歌に詠まれた日本遺産昇仙峡の渓谷美」を開催しました。

2022-06-22 11:44:44 | イベント
6月20日(月)
甲府市藤村(ふじむら)記念館にて
山梨県歌人協会 会長 三枝浩樹さんに
ご講演いただきました。


与謝野晶子をはじめ、
与謝野寛、佐佐木信綱、島木赤彦、
松村英一、植松壽樹の歌をご説明くださいました。


歌で知る昇仙峡も魅力的で
歌人一人ひとりの思い出や記憶に触れることが
できたと思います。


藤村記念館にある
太宰治と村岡花子の等身大パネルの
ご紹介もしていただきました。

ご参加いただき、ありがとうございました。

次回の藤村学校は8月22日(月)を予定しています。

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信玄ミュージアムで、善光寺の阿弥陀如来さまとご縁を結ぶ❤

2022-06-20 18:21:53 | 紹介
7年ぶりに行われた、善光寺御開帳。
多くの皆さまが、この間、六善光寺を訪れていると聞いています。
甲斐善光寺にも、朝から大型バスが入れ替わり立ち替わり。
信玄ミュージアム企画展をご覧になって、「せっかくだから寄って行こう」と、いう声も
この展示期間中何度も耳にし、
「車で何分くらいですか?」と、いうお問い合わせも「ほうとうはどこで食べられますか?」
の質問と同じくらい受けたような気がします。
少しでも地域貢献できたかな?と思うところですが、そんな御開帳も6月29日まで。
いよいよ10日を切りました。
7年に1度ですので、興味のある方はお近くの善光寺へどうぞ。

さて、善光寺は、ご本尊が日本最古で絶対秘仏だったり、宗派も問わなければ、
早い時期から女人救済もうたうなど、とても特徴のあるお寺です。
御開帳されている前立てご本尊は、善光寺ならではの「一光三尊形式」で、
中央に阿弥陀如来、脇には、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が。
そして、三尊の印相、つまり手の形も、他ではあまり見られない珍しいものだとか。

阿弥陀如来の基本の印相といえば、親指と人差指で輪を作った「(禅)定印」や、
臨終におよび、西方浄土から迎えにいらっしゃる時の印相、指で輪を作った形が特徴の「来迎印」。
極楽往生の段階を示す「九品往生(くぼんおうじょう)」に基づく印相も。

一方、善光寺式の阿弥陀如来の印相は、
衆生の畏れを取り除くという意味が込められた「施無畏印(せむいいん)」と
チョキを閉じたような形の「刀印」。

阿弥陀如来の脇侍をつとめる、
あらゆる人を慈悲の心で救う観音菩薩は、多くの場合、蓮華を捧げ持ち、
知恵によって、人を苦しみから救い、仏道に引き入れることで正しい行いへ導く勢至菩薩は合掌されて。

けれども善光寺の観音菩薩と勢至菩薩は、
共に、胸の前で、左の掌に右の掌を水平に重ねる「梵篋印(ぼんきょういん)」という印相。
そして、掌に包むようにされているのは、真珠の薬箱・・だとか。

三尊仏の出現のきっかけとなった、印度・毘舎離国の悪疫を癒やし、
まん延をおさめた霊験譚を表しているのでしょうか。
それとも別の意味が込められているのでしょうか。

本当のことは、あまり広く知らされていないのかもしれませんが・・
いずれにしても、「善光寺式」の特徴、一光三尊方式や印相などは、
彫像であろうと、画像であろうと、大切な要素として踏襲されていることは確かなよう。

「善光寺縁起」によれば、信州善光寺のご本尊は、
552年、百済の聖明王より日本に贈られたとありますが、
6〜7世紀頃、朝鮮半島で制作された「如来および両脇侍像」(東京国立博物館像)が、
ご本尊とかなり近い特徴を示しているのも、なかなかどうして興味深い!
↑13世紀、鎌倉時代に制作された像(2つ)と、6〜7世紀、朝鮮半島で制作された像の比較はこちらで♪

・・・
当館特別展示室にて開催中の企画展、「甲斐国領主と善光寺」第3段では、
甲斐善光寺所蔵の「一光三尊阿弥陀如来画像」を展示中✨
普段はお目にかかれない画像と、間近で対面できます。
小ぶりで、かわいらしささえも感じる画像で、
善光寺の阿弥陀如来さまとご縁を結んでみませんか。
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曇り空がつづく甲府です。

2022-06-18 10:35:43 | イベント
梅雨入り宣言後、まとまった雨が降った日は数えるほどです。
曇り空が多くなり、なんとなく、降りそうで降らない
落ち着かない日が続いています。
本日も午後には気温も30度を超える予報ですが、
相変わらず曇り空の涼しい朝を迎えました。

今年は適度な間隔の雨で植物の育成も良く、
旧堀田古城園の中庭のくちなしの花もたくさん蕾をつけ、
順番で咲き始めました。
そして、アジサイも数は多くないですが、咲いています。

そして、涼しい朝は、ニャンも施設の巡回パトロール中です。

昨年末から増加したオミクロン株の猛威も
気がつけばもうすぐ半年になるところで、
山梨県内の新型コロナウイルス新規感染者数も緩やかに
減少を続けています。
来館者の方から、
「前に同じ頃に来た時は臨時休館で閉まっていたから初めて入った」
と、言われて、思い起こせば、世界的流行となった
新型コロナウイルスの脅威により、開館して1年を全うすることなく、
3月に初の臨時休館になり、2年前のちょうど6月18日まで
巣ごもり状態が続いたのでした。

今年はコロナ禍前とは行きませんが、
少しずつ信玄ミュージアム周辺にも人の姿が戻りつつあり、
平日はまだまだですが、週末は3年前と比べて
8割強まで回復した感じです。
ご来館される方の楽しい思い出の一部になれたらと思いますが、
これから1ヶ月後には学校の夏休みシーズンにもなりますので、
当館でも楽しめる企画をご用意すべく、
あれこれ策を練っているところです。
開催中の企画展「甲斐国領主と善光寺」は7月4日(月)まで。

少し間を開けて、7月20日(水)からは、新たな企画展が始まる予定です。
昨年開催しました参加型企画「武田二十四将ドラフト会議」で、前線部隊で
第1位となった山本菅助に関わる展示を計画しています。
夏のご予定をお考えの皆さまには、甲府の夏は猛烈に暑いですが、
ぜひ、ご来館の計画をお考えいただければと思います。




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ウコッケイも神様のお使い!?

2022-06-17 16:06:49 | 紹介
先週末は、雨がざーっと降ったかと思えば、
梅雨明けを疑ってしまうような晴天に恵まれたり。
気温含めて、なかなか忙しい週末となりました。

武田神社のお囃子に誘われて、行ってみると・・・

武田神社の能舞台・甲陽武能殿で、甲府囃子が奉納されていました。
甲府囃子の歴史は、江戸時代末まで遡ります。
元治元年(1864)、大田屋嘉兵衛が、江戸へ赴き、
当時流行の神田囃子を学んだ後、甲府に持ち帰り、伝えたもの。
昭和40年(1965)には「市指定無形民俗文化財」となり、
以降、お祭りなどの盛り上げ役。

甲府囃子も、準備された椅子がほとんど埋まるほどに盛況でしたが、
傍らで、多くの人の視線を集めていたのが・・・
なんだかわかりますか?

そうなんです!烏骨鶏(ウコッケイ)!
雛ではありませんが、まだ若い!?
正直お顔はちょっとコワイけれど、このふわふわな感じがなんともかわいい。


横から見ると、意外と美しい✨
その横では、ごろ〜んと、やけに無防備な烏骨鶏。

烏骨鶏も、鶏の一種。
神社に鶏がいるのは、鶏が神さまのお使いだからで、
とりわけアマテラスを主祭神とする伊勢神宮・内宮の鶏がよく知られています。
それもそのはずで、鶏はアマテラスの「岩戸隠れ」の神話にも登場した鳥。

そのお役目とは・・・スサノオの乱暴を嘆いて、岩戸に隠れてしまったアマテラス。
闇に包まれた世界をなんとかしようと、神々が岩戸の前で開いた大宴会で、
アメノウズメの踊りを誘い、またアマテラスが岩戸から引っ張りだされ、世界に光が戻った時、
「カケコー、カケコー、カケコー」と告げたのも「長鳴鶏」(ながなきとり)、つまり鶏でした。

「岩戸隠れ」の神話から、現在も、伊勢神宮の式年遷宮の儀式始まりの合図は、
宮司による鶏の鳴きマネ3回。「カケコー、カケコー、カケコー」です🐔
ちなみに、武田神社の烏骨鶏の鳴き声は、もう少し野太い印象・・(・。・;


梅雨晴れした甲府北エリア。
気持ちの良い風も吹いて、とっても良い日和になりました😊 
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茅の輪をくぐって、無病息災@武田神社

2022-06-15 11:40:03 | 紹介
今年も、6月30日の夏越の祓(なごしのはらえ)にむけて、
武田神社でも、「茅の輪」(ちのわ)が設置されました。

武田神社の茅の輪
白い、ひらひらしているのは人形代(ひとかたしろ)です。

夏越の祓えは、1年の半分にあたる6月30日に、
半年間の穢れを払い、残り半年を元気に過ごせるよう祈り願う神事。
この時期、神社には茅の輪を設けているところもあって、
参拝者はいつでも茅の輪くぐりができます。

古来より、イネ科の茅(かや)は厄をはらってくれるもの、神聖なものとされ、
また、和紙を人型に切りとった人形代には、罪や穢を託してきました。
なので、この時期、大きな茅の輪をくぐることで、
半年間の厄や穢を祓うことができる・・と考えられてきました。

茅の輪くぐりには簡単な作法と唱え言葉があります。
作法というと堅苦しいですが、、茅の輪は「8の字」を描くようにくぐります。
(武田神社の場合、茅の輪の左手に、くぐり方が書かれてますので、ご安心を!)

唱え言葉は、
「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ」
(お祓いください、お清めください。お守りください、幸福をお与えください)
唱えなくても、「さあ、残り半年も元気で過ごそう!」という思いさえあれば、良い気もします。
はしょっちゃマズいでしょうか(^^ゞ

梅雨入りして、雨がちなお天気が続いていますが、
観光地の日常が戻りつつあります。

気圧の変動でバランスを崩しがちな季節ですが、
お近くの神社で茅の輪くぐりで、心身ともにリラックスもいいですね。
「近くに茅の輪くぐりが見つからない!」という方は、ぜひ武田神社にお越しください。
また、神社は国史跡・武田氏館跡の中にありますので、館跡もぜひ歩いてみてください。
「館跡のこと、もっと知りたいよ♪」という方は、
武田神社を背に左手の当館にぜひお越しください。
スタッフ一同、お待ちしております🙇

館跡東側の史跡公園、その一画にある蓮の池。(6月11日時点)
お楽しみの蓮の開花はもう少し先のようです😌 
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