甲府歴史講座~甲府を学ぶ~第2回を開催しました。

2024-08-06 09:48:37 | イベント
7月31日(水曜日)甲府歴史講座の第2回を開催しました。

「日本遺産御嶽昇仙峡の信仰と美術」をテーマに
山梨県立博物館 学芸課長 近藤暁子さんが講演しました。


前半は、昇仙峡について。
日本遺産である昇仙峡は、
現在23件の構成文化財があります。

昇仙峡一帯の山地は、長い時間をかけて
形成された大小の滝や巨石などが見られる
日本有数の景勝地です。
また金峰山は、山岳信仰が盛んな甲斐国の中でも
富士山とともにその拠点になり、
それに関係するものが文化財に指定されています。

後半は、金峰山とその信仰にまつわる美術品を中心に
ご紹介くださいました。
写真は能面の説明の時ですね。
武田勝頼・仁科盛信が奉納したものもあります。
御嶽金櫻神社の能面は、神事に使われ
また民俗芸能であり、美術品である。
仏像や絵画とは、また違う
多面的な存在だと改めて感じました。


ご参加ありがとうございました。
次回は、8月30日(金曜日)です。

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合同企画展スタートです

2024-08-02 18:16:00 | イベント
気がつけば、8月に入っていましたが、甲府は相変わらず猛暑が続き、関東甲信越の
お天気予報では、毎日上位を記録しております。
こうなると、どうせ暑いなら一番を目指したい、という訳のわからない願望まで抱いてしまう
今日このごろです。

さて、信玄ミュージアム関係のネタは、大変長らく筆を置いてしまっていましたが、
企画展スタート後も諸々調整がありましてしばらく更新できずにおりました。
情報更新が滞り、大変申し訳ありませんでした。
その間にもブログ開設から5年が経過したところで、訪問いただいた方も30万人を
突破しました。
ご来訪、誠にありがとうございました。

今年は、甲府とも関わりの深い柳澤家が大和郡山に国替えとなって300年を記念し、
「武田信玄の遺志を継ぐ者‐柳澤吉保と吉里‐」を開催しています。
柳澤家は、武田氏と同じ甲斐源氏を祖とする一族で、吉保は出自を語る上で、
信玄公を厚く崇敬していました。そのため、宝永2年(1705)に甲斐国三郡を賜ると、
ちょうど信玄公の133回忌の年でもあったことから、信玄公菩提寺の恵林寺で法要を
挙行したことで、信玄公の後継者であることを示しました。

吉保の死後、亡骸は甲府の躑躅が崎に建立した永慶寺に埋葬されましたが、
柳澤家の国替えで永慶寺は破却され、吉保夫妻の墓は、信玄公墓所がある恵林寺
へと改葬されました。
そのため、吉保の跡を継いだ吉里は、両親が眠る恵林寺への保護を継承するとともに、
菩提を弔う品々を寄進しました。
その品々の一部がこのたび、甲州市の恵林寺境内にあります
信玄公宝物館で企画展示されています。

そこで大事なお知らせ。
このたび、信玄ミュージアムと信玄公宝物館は、合同事業として企画展を開催することになり、
信玄公宝物館でも企画展「柳澤吉里と追福和歌」を昨日1日からスタートしました。


展示資料の追福和歌は、吉里や兄弟のほか、柳澤家の人々が吉保と妻定子の冥福を祈って、
節目のたびに恵林寺に納めた和歌で、今回、初公開となります。
その他、この機会に吉里関係の文物も同時展示していますので、
甲府市で信玄ミュージアムを訪れたら、甲州市の信玄公宝物館にもお立ち寄りください。
もちろん、信玄公関係の貴重な文化財も展示されていますよ。
館長いわく、柳澤家関係の調度品を展示しているのはここだけ、だそうです。
柳澤吉保・吉里のこと、そして、柳澤家がいかに信玄公との関係を大切にしたかを
知っていただく良い機会になると思います。


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