2024年1月6日
山道の入り口。
妙高市の市指定史跡なので、山道は整備されています。
右側の開けている場所は元々は畑か田んぼであったと推測します。
いよいよ急な斜面を登り始めます。
おそらく道を間違えたかなと気付いたのですが、そのまま上に登れば尾根沿いを歩けるのではないかと思い、そのまま先に進むと獣が掘ったような穴を発見。
尾根まで登ったものの、木が多くて先に進むことは困難と判断して、一度登った道を下ります。
途中、謎のスペースを発見。
さらに主郭に近ずくに連れて地形の凹凸が多くなっています。
この道の先が尾根で、90度曲がれば主郭になります。
かなり狭い道で右手は自然地形の高い堀のようになっていて、左手は急斜面の崖です。
まさに尾根沿いを歩いているという感覚。
小屋の裏に周ると空堀のようになっていて、主郭を守るための防御機能で間違いないかと思います。
日が落ちてきたので、太陽の光が少しでも当たる帰りは反対斜面を降る別ルートを選択。
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年明け四城目は新潟県妙高市にある猿橋城に行きました。
おそらく知っている人は、ほぼいないであろう超マイナーな山城です。
前日に上杉謙信の居城である春日山城に登城し、春日山城の支城はこの界隈に多く存在しているのでネットや本で調べていました。
その中で支城かも分からず、誰がいつ何のために築城したのかも不明な城が猿橋城だったので、一番ミステリアスな城を攻略することにしました。
もう一点は、やはり人が少ない山城は冬を越えると熊が怖いので、一応熊が冬眠中の冬の内に攻略したいというのが、もう一つの理由でした。
猿橋城は新潟県と長野県の県境にある場所にあり、駅からは果てしなく遠い位置。
今回は車で行きました。
廃校となった小学校の脇に看板があったので、看板通りに向かいました。
山道の入り口。
雪もいい感じに溶けているので、予定通り登ることにしました。
時間は15時頃。微妙な時間でしたが、さっと登って雰囲気を見たらすぐに帰れば大丈夫と過信したのが間違いでした。
妙高市の市指定史跡なので、山道は整備されています。
右側の開けている場所は元々は畑か田んぼであったと推測します。
時期のせいか現在は広大な敷地が広がります。
振り返っての一枚。
まずは比較的、緩やかな道が続いていて道も通りやすいですね。
左手は急な斜面になっています。
振り返っての一枚。
まずは比較的、緩やかな道が続いていて道も通りやすいですね。
左手は急な斜面になっています。
いよいよ急な斜面を登り始めます。
山城っぽい雰囲気も出てきました。
主郭まで1/3ほど登ると90度に折れ曲がり、雰囲気もガラッと変わりました。
一応、生えてる木に100m間隔くらいで案内があるので、今のところ特に問題なく遺構を探しつつ先に進みます。
遺構かは不明ですが、土塁のように盛り上がった場所を発見。
一応、生えてる木に100m間隔くらいで案内があるので、今のところ特に問題なく遺構を探しつつ先に進みます。
遺構かは不明ですが、土塁のように盛り上がった場所を発見。
実はこの辺りで道に既に迷っていました。
木が少なくなり、何処が城郭までの道なのか分からなくなっていて、この土塁が伸びている方向へ登って行ったのですが、途中で曲がるのが正解だったようです。
結果として道は間違っていましたが、斜面を登り進めると堅堀のようになっていることに気付きました。
結果として道は間違っていましたが、斜面を登り進めると堅堀のようになっていることに気付きました。
近接して隣にも同じように堅堀のような斜面に沿って縦長に大きな窪みがありました。
こちらの方がやや幅広いですね。
城の遺構かは不明ですが、人工的に作られたのは間違いなさそうです。
おそらく道を間違えたかなと気付いたのですが、そのまま上に登れば尾根沿いを歩けるのではないかと思い、そのまま先に進むと獣が掘ったような穴を発見。
動物の足跡が周りの至る所にあったので、危険を感じつつも先に進みます。
後から地元の方に聞いたら、猪が掘った穴の可能性が高いとのこと。
やはり、道を外れるのは危険が多いと改めて感じました。
尾根まで登ったものの、木が多くて先に進むことは困難と判断して、一度登った道を下ります。
ここで大幅な時間をロスしてしまいました。
再度正しいルートに戻ることができ、食い違いになった道に出ました。
これぞ山城!
テンションが上がってしまいます。
途中、謎のスペースを発見。
堀のように不自然な斜面が半円状になっています。
遺構かは不明。
しかし、すごく気になります。
推測でも知ってる方がいたら教えて頂きたい。
謎の半円状の堀の脇を通って主郭へと進むことができます。
※本当に堀なのかは不明。
そして謎の堀の脇を登るとすぐに、また食い違いになっています。
きっと主郭が近い証拠。
さらに主郭に近ずくに連れて地形の凹凸が多くなっています。
この道の先が尾根で、90度曲がれば主郭になります。
かなり狭い道で右手は自然地形の高い堀のようになっていて、左手は急斜面の崖です。
まさに尾根沿いを歩いているという感覚。
山の形状がハッキリ分かります。
主郭は段々になっていて、まるで戦艦のように細長い曲輪。
人の足跡があるので、この時期に登城した強者が他にもいるようです。
振り返っての一枚。
主郭は段々になっていて、まるで戦艦のように細長い曲輪。
人の足跡があるので、この時期に登城した強者が他にもいるようです。
振り返っての一枚。
まるで船の先端です。
女性といたら間違いなくタイタニックをしたくなるような形状。
残念ながら人の声も気配も全くない秘境のような地で、一人でテンションが上がってるオッサン。
寂しすぎます。
山頂には休憩所のような小屋があります。
雲がかかってますが、右手には標高2400mクラスの妙高山があります。
山頂には休憩所のような小屋があります。
雲がかかってますが、右手には標高2400mクラスの妙高山があります。
ちなみに、妙高山の麓は上杉謙信が川中島に出兵する際のルートでした。
左手は茂みがあって写真では見え辛いのですが、こちらにも山脈が広がります。
ちなみに、こちらも川中島に出兵する際のルートでした。
猿橋城を挟んで信濃への交通ルートがあるので何かしらの関係がある可能性が高いのかと勝手に妄想します。
また、猿橋城の形状として全体が急斜面な為、周りに曲輪らしきものはありませんでした。
猿橋城を挟んで信濃への交通ルートがあるので何かしらの関係がある可能性が高いのかと勝手に妄想します。
また、猿橋城の形状として全体が急斜面な為、周りに曲輪らしきものはありませんでした。
主郭もかなり細長く大きな曲輪ではないので、居城としての城郭ではなく他に意図した役割があったのではないかと想像できます。
小屋の前には記念碑がポツンと建っています。
猿橋城の標高は370mなので、山城の中でも割と高め。
春日山城からは車で約20分ほど。
やや遠目ですが双方見晴らしが良い城なので主郭から見える位置です。
どうしても春日山城及び上杉謙信との関係性を探りたくなります。
この時、既に15時45分頃でやや薄暗くなってきてました。
小屋の裏に周ると空堀のようになっていて、主郭を守るための防御機能で間違いないかと思います。
そして、この先には尾根を分断する大堀切があるようです。
後から知ったので、大堀切を見なかった事に後悔。
日が落ちてきたので、太陽の光が少しでも当たる帰りは反対斜面を降る別ルートを選択。
写真でも伝わるほど、主郭の周りがかなり急斜面に切り出されているのが分かります。
こちらも山の形状が分かるほど尾根に沿って降ります。
こちらも山の形状が分かるほど尾根に沿って降ります。
振り返っての一枚。
帰りのルートはかなり斜面が急なので、連続した食い違いの道になっていました。
こちらのルートは廃校になった小学校の脇から出てきました。
やはり登ったルートの方がお勧めかもしれないですね。
ミステリアスな猿橋城は、登城してみると遺構らしきものが多く、想像よりも断然楽しいものでした。
探せばもっと遺構が眠っていると思われます。
情報が乏しい山城は初めてでしたが、逆に想像が膨らみ、宝探しのような感覚になったので、新たな楽しみ方を知ってしまいました。
猿橋城の近くには鳥坂城跡なる山城があるので、早ければゴールデンウィークに再度、上越地方に来たいと思います。
今回、遅い時間帯に登城したことで、帰りの山道は薄暗くなったのでライトを照らして一人で下山することになりました。
楽しかった反面、非常に反省の多い登城となりました。
今回の件の報告書をまとめました。
①そもそも登った時間が遅かった。
遅い時間だったので、サッと登って軽く雰囲気を見たら途中で引き返そうと思っていました。
→堅堀を見たら宝を見つけたかのようにテンションが上がり、さらなる宝を探したくなり登城を続けた。
②道を間違えた
確かに正規ルートが途中で分かり辛かったので道は間違えたとしても、気付いてからもけっこう先に進んだので引き返さず先に進んで、知らない山なのに新たなルートを探そうとした。
→正規ルート以外は獣のみが通る道があるので危険。
③それでも登り続けた
あと少しで山頂だからと思い、勿体なさを感じてしまい先に進み続けた。
→戦国時代の戦同様、撤退するのも勇気であり戦略である。
今回は事故もなく無事でしたが、自分が遭難してしまう思考を持ち合わせていたことに怖さを感じました。
山城は想像も膨らみ、宝探しのようで楽しい反面、やはり自然を相手にするので危険も多くある事を再認識しました。
標高370m程度と侮ったのが本当の反省でございます。
やはり、山城は可能な限り一人ではなく複数で行くのが間違いないと実感致しました。
以後、このような事が二度とないよう、全力で努めて参ります。
以上
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