Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

82014年8月号 国連難民高等弁務官事務所への公開書簡

2014年11月01日 | オピニオン
国連難民高等弁務官事務所スイス・ジュネーブ本部宛
ナイロビにおける恣意的拘留と国外追放について

国連難民高等弁務官事務所 ご担当チーム 様

KANEREは、ケニアで保安捜査の名のもと、難民への嫌がらせ・脅迫・逮捕・ソマリアへの追放が行われている状況に懸念を表します。

貴本部におかれましては、すでにこの件についての調査を開始されていることと推察いたしますが、警察によって拘留されたナイロビの難民からの電話や苦情が、弊事務所にも多く寄せられていることをお伝えしたく存じます。私共はまだたいしたことはしていませんが、Kanereの出版物では彼らについての記事を書いています!

ソマリアやエチオピアからの多くの難民家族が、政府発行の外国人登録証を所持しているにも関わらず、不法に拘束されています。一軒一軒家を訪問しての捜索は、賄賂・強奪・搾取などにつながり、難民たちの健康で安心できる生活を脅かす脅威となっています。保安捜査が始まって以来、このような難民家族の拘束と市内の別の警察署への移送が行われています。このようなケースは数百件確認されており、ナイロビの都市部に住む難民を対象に現在も毎日行われています。

重要な点は、ケニアはジュネーブ条約(1951年)およびアフリカ統一機構条約(1969年)の調印国であり、また、国内法では、2006年にケニア難民法が制定されていることです。それにもかかわらず、難民を急襲し罪を被せることは、これらの人々を守るという主権国家の真の精神を侵しています!

KANEREは難民高等弁務官に対し、この問題はより人道的かつ理性的な方法で対処されるべきではないか、すでに飽和状態の難民キャンプに難民たちが本当に戻らなければならないのなら、十分な準備期間を与えられるべきではないか、という点を質したく存じます。

失礼ながら、KANEREは本書簡にて、貴事務所がケニア政府に対して積極的に対処し、恣意的な難民の拘束や違法な拘留・国外追放を止めさせるよう働きかけることをお願い申し上げます。

どうか宜しくお願い致します。

KANERE編集部より

この公開書簡は前にもThe Fahamu Refugee Legal Aid Newsletterでも公開されています。以下のリンクをご参照ください。
An open letter to UNHCR from the Kakuma News Reflector on the Kenyan internment of Somalis


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