ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

大手ビールメーカーの高い技術力 隅田川ブルーイング

2008-04-12 20:15:49 | ビール紀行(関東)
前回に引き続き、今回も東京の地ビールをご紹介です。ご存知、「隅田川ブルーイング」です。隅田川ブルーイングはビールメーカー大手のアサヒビールの子会社で、アサヒビール出身の醸造技術者がその高い醸造技術を駆使して、大手では造らない様々なスタイルのビールを醸造しています。醸造は地ビール解禁後からと長く、他の多くの地ビールメーカーの技術指導・育成に関わってきました。当初のビアスタイルはケルシュとアルトで、この2種を中心として地ビールメーカーの技術指導を行ったため、ケルシュとアルトを醸造する地ビールメーカーが各地で見られたわけです。数年前にラインナップを一新し、ますます味とこだわりに磨きをかけている注目のブルワリーと言えるでしょう。

     

醸造所は吾妻橋のアサヒビール本社のお膝元にあります。例の特徴あるビルのお隣
です。浅草から隅田川にかかる橋を渡って到着です。

     

こちらの「アサヒビール・アネックス」の建物内に醸造所があり、アネックス内の4つ
の飲食店で樽生を飲むことができます。今回はその中でも一番気軽に立ち寄れ、ビ
ールの種類の多い「23番地カフェ」に行きました。

     

こちらが23番地カフェ。キャッシュオンで気軽に最高のコンディションの樽生ビ
ールが味わえます。ビールのコンディションや最適な状態でサーブするためのこだ
わりは相当なものです。ちなみにおつまみのお薦めは、「吾妻橋コロッケ」で、安
くて旨い。ビールに良く合います。

     

     

この日のドラフトビールのラインアップは、隅田川ヴァイツェン、隅田川アルト、
隅田川ポーター、アサヒ熟撰、アサヒ黒生、アサヒスーパードライ、アサヒスーパ
ードライ・エクストラコールドでした。何とも豪華な顔ぶれです。一見すると普通
の小さなカフェなのですが、驚くほどのビールのライナップです。こちらでは隅田
川ブルーイングのクラフトビール以外に、親会社のアサヒビールのドラフトがいく
つか提供されています。スーパードライのエクストラコールドは、スーパードライ
をさらに低い温度でサーブするもので、こちらの名物ともいえるものです。おそら
くギネスのエクストラコールドに感化されたものだと思いますが、夏場の暑い日に
は「喉がしびれるくらい旨い」です。

     

まずはスーパードライと隅田川ヴァイツェンを頂きました。もちろんスーパードラ
イは隅田川ブルーイングのものではありませんが、ここでは徹底した管理の下
で最高の状態でサーブされるビールを味わえるため、スーパードライも必飲の
一品なのです。ここで飲むスーパードライは、普段はそのドライな特徴の影に隠
れているこのビールのもつ他の部分(香りや麦の旨み)がはっきりと現れており、
このビールの本来の旨さを実感できます。
さて隅田川ヴァイツェンですが、こちらはあまりコテコテしていなく、どちらかと
いうとサラリとしています。香りもやや控え目でしょうか。とはいえ非常にバラン
スが良い。個性を強調しすぎず、各方面の特徴が高い次元でまとまっているように
思えます。ここに大手ビールメーカーの高い技術力がうかがえます。

     

次は隅田川ポーター(左)と隅田川アルト(右)です。こちらも先ほどのヴァイツ
ェンと同様、各方面の特徴のバランスがとれていて完成度の高いビールだと思いま
した。サーブの温度が少し低いのは気になりましたが、アルトの麦のほどよい甘み
と風味やポーターのロースト香を楽しめる一方で、それらは決して自己主張しすぎ
ず、全体的に良くまとまった印象を与えてくれます。さすがは大手の技術力。

今回ビールを頂いたのはカフェでしたが、この建物の階上にはレストランやバーな
どがあり、TPOに応じてこちらのビールを楽しむことができます。こちらのビー
るはここアサヒビール・アネックスだけでなく、アサヒビール系のレストランや一
部のビアパブでも提供されています。まずはこのアサヒビールのお膝元で試してみ
てはいかがでしょうか。



アサヒビール・アネックス
東京都墨田区吾妻橋1-23-36
TEL:03-5608-3831(23番地カフェ)



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