そして・・・。
おそらく、彼らの楽曲の中では、一番有名であろうあのフレーズが!!
「Smoke On The Water」である!!
いやいや、今までとは比べ物にならないほど…と言い切ってしまうのはどうかとも思うが、それほどまでにも、この曲は盛り上がり、大合唱が起こる。
「深紫」のライトが照らし、カッと明るく白いライトが飛び交う。
他の楽曲はそこまで耳なじみではなくても、この曲だけは・・・!という若いファンもいるだろう。
だって、職場でも「あのスモーク・オン~のやったっけ?」と、言うほど、この曲の認知度は高い。
そしてライトが暗くなり、いったん彼らが引っ込む。
アンコールナンバーは・・・「Hush」だよねぇ!と、思ったのだが・・・。
なんと!
ここでメンバーがドラムとキーボードに寄り添って、奏でられたフレーズは「Summertime Blues」!!
ええ!?
相当に面食らったが、これはほんの少し。
そして「Hush」!
第一期の楽曲でここから始まったのだが、88年にもイアン・ギランでリメイクされたこともあり、この曲は彼も歌う上にライブでも盛り上がるナンバーだ。
・・・「Burn」は歌わないけど。
というか、むしろ今のメンバーでは歌ってほしくない。
ラストナンバーは「Black Night」。
こちらも、缶コーヒーのCMでお馴染み。
無理やり曲を終わらせるのは、従来とほぼ同じ。
個人的に中途半端な感じになってしまうので、他の楽曲が大トリでもいいかな?とは思う。
全ての楽曲が終了した後、スティーヴ・モーズとロジャー・グローヴァ―はピックを、イアン・ペイスはドラムスティックを会場へ投げる。
方々から歓声とともに手が伸びるが、私の座席には届かない。
最後までステージに残って、ピックを投げ続けたのは、ロジャー・グローヴァ―だった。
客電が付き、会場が明るくなる。
ぞろぞろと観客が会場を後にする。
夢のような彼らとの22年ぶりの再会は、幕を閉じた。
素晴らしいライブだった。
余韻を抱え込みながら、博多駅まで向かう。
今回、購入したグッズは・・。
Tシャツ2枚
トートバッグ
キーホルダー
プログラム
ライブ前から発表されたグッズを見ては、散々迷った。
今回は、デザイン性がとてもよく、Tシャツもなかなかにかっこよい。
トートバッグは、思ったよりも大きくて、かなり入りそうだ。
これは通勤用にしようかな。
プログラムを眺めながら、彼らが歩んできた道を思う。
この50年、間に解散した時期もあったし、メンバーが脱退したり、加入したり、亡くなったり・・・様々なことがあった。
私は再結成以降でのリアルタイムではあるが、子育てなどで、ハードロックを聴くこと自体から少し離れていたこともあった。
でも、戻ってきた。
だって好きだから。
離れたのは、自分の人生の中では必要な時間であり、必要なことだっただろう。
それゆえに、見えてきたものや感じたものもあった。
いつまでも、70年代を追いかける、過去の財産にすがるばかりの彼らではなく、今の彼らを歩んでいる。
それは単に「歩く」のではなく、砕氷船のように困難なことだってあっただろう。
リッチー・ブラックモアが、ディヴィッド・カヴァーデイルが、ここにいたら・・・。
そう思わなかったといえばウソになる。
でも、リッチー・ブラックモアにしろ、ディヴィッド・カヴァーデイルにしろ、今の彼らの中にいると、築き上げた20余年のものに対して土足で踏み込むような形になるのでは?とも思う。
「長い別れ」のように、最後に向かって突き進むには、まだまだ時間はあるだろう。
紫の糸が手繰りだした人達が、これから先、笑顔で語り合えるように、そして彼らを好きでよかった、彼らの音楽に出会えてよかったと思えるような、そんな時間が重なりますように。
今回、福岡に来てくれたことは、本当にびっくりしたし嬉しかった。
個人的なことだが、今年は年女(48)で、できることはたくさんしておこう!という年にしたいと思っていた時のDEEP PURPLEのライブだったので、集大成という形にもなった。
今の「生きたレジェンド」を体感しに行った、そんなライブだった。
感謝の気持ちでいっぱいだ。
本当に、ありがとうございました。
11月4日記
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