晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

繰り返しのラジオで

2020-08-15 13:55:45 | 音楽話
現在は年に2回、新春とお盆の時期に放送されている「クロスオーバーイレブン」であるが、私が高校生当時だった頃は、平日23時から毎晩放送されていた。

以前も書いたことがあるが、深夜23時の「クロスオーバーイレブン」を聴いて、FMNHKからチャンネルをFMfukuokaに合わせ「ジェットストリーム」を聴いていた。


時は流れ、子ども達も当時の私の年齢になり、私自身もこの夏で50歳に。

聴いているツールも、大きいラジカセからミニコンポ、そして現在はスマホやパソコンでアプリを使ってと様々に変化してきた。


年に2回の放送を、ここ数年楽しみにしており、今年の夏も・・・と思っていたのだが・・・。

なかなか放送予定の発表がなく、ヤキモキしていたのは事実だ。
8月に入り、この夏は新作ではなく傑作選の放送とHPに案内があった。

コロナで新作が録れなかったのか、MCの津嘉山さんの調子が悪いのか・・・は定かではないが、過去のスクリプトであろうと、また23時にはパソコンを立ち上げてラジオを聴く。

隣には猫。

今回、主人公が断捨離をしているときにカセットテープを見つける回のものは、聞いたことがった。
初回放送時も今回も、同じような感想をいだいていたのだと、twitterに残された過去ログを読んで、自分自身にびっくりした。

早々に自分自身が大きな変化をするような年齢でもなく、1年が過ぎるのが早く感じて、毎年同じようなことの繰り返しで生きているのだと、なんとなくわかってはいたものの・・・。

過去の自分に突き付けられ、なんとなくおかしかった。

日々の繰り返しの中、上質な語りと音楽のある時間は、やはり自分の生活の一部にきちんと確保したい。

~40 Trips Around The Sun Tour ~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その5)

2019-02-18 23:55:56 | 音楽話


客電がつき、ぞろぞろと観客が会場を後にする。
なんとなく名残惜しく、ステージを見る。

ああ、本当に彼らがいたんだな・・・。



ライブが終わった後も、物販は大混雑で、すでに売り切れたものもあった。
もう少し見てみようかと思ったが、列車の時間もないので、駅に向かって歩き始めることにした。



帰宅して・・・。

グッズは、先ほども書いたのだが、毎回購入するプログラム、Tシャツ、トートバッグ、マグカップ。
とくに、マグカップは初めて購入することにした。

DEEP PURPLEのトートバッグは、現在ヘビーローテーションで使いまわしており、通勤カバンになっている。
TOTOのものは、一回り小さいので、サブで資料を入れるためのバッグにしようかな。

Tシャツは、今回のツアーTシャツをチョイス。
これも夏になったら着よう。



今年の2月、ずっと体調を崩しており、なかなかにきつい毎日だった。

仕事も1名病休になり、その分私が担った部分も大きかったこともあり、残業することも多かった。
休日はずっ臥せってしまい、本当にライブに行けるのか本気で心配した。

最悪、娘に行ってもらおうかとすら思ったほどなのだよ、実は。

セットリストを見たら、娘が知ってる楽曲も半分ぐらいあるので、それはそれでなんとかなったかもだが、どうしても自分がこの目で見たい、行きたい!!という思いで、必死に体調を整えて当日を迎えた。

だって、遅れたとはいえ、頑張ってチケットも取ったしお金も貯めたんですもの。

ラジオでも「チケット発売中」なんてギリギリまでCMしていたが、ふたを開けてみたら、当日は立ち見で、しかもソールドアウトというね。



一昨年のMR.BIGもだが、何度も福岡に来ておきながら、今まで見る機会がなかった彼ら。
40周年という節目のライブに行くことができたのは、本当に大きかったと思う。

デヴィッド・ペイチは不参加だったし、ジェフ・ポーカロもマイク・ポーカロも亡くなっているし、ボビー・キンボールもいないTOTOって、どうなの?という人もいるだろう。

でも、ジョセフ・ウィリアムズのボーカルは素晴らしかったし、スティーヴ・ポーカロもさすがの安定感、なによりスティーヴ・ルカサーがいるではないか!!
そして、サポートメンバーも一流ばかり。

楽しそうに、そして激しく、時にはおどけた様子のルークは、心から楽しんでいたと思う。

それが伝わるから、こんなにもたくさんの観客を魅了するのだと思う。

本当に来てくれて、ありがとう。

また、行くよ!!絶対に。


記3月17日




~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その4)

2019-02-18 23:45:28 | 音楽話


「この曲が歌いたかった」
ルークはそう言い、演奏したのは「While My Guitar Gently Weeps」

もちろん、オリジナルはThe Beatles。
この曲を作詞作曲したジョージ・ハリスンも、先ほどのマイケル・ジャクソンに続いて、もうこの世にはいない。

ずっとこの業界にいた彼らは、一緒にやってきたメンバー含め、この40年間でもたくさんの人を見送ったのだろう。

TOTOだけにしても、すでにジェフ・ポーカロ、マイク・ポーカロ、ファーギー・フレデリクセンはこの世にいない。

ルークのハスキーな声が響く。



明るいナンバー「Make Believe」へ。
キラキラしたメロディと、伸びがある声、柔らかく包むようなギターが印象的だ。

メガヒットだけではなく、スッと染み入るようないい曲が多いのは、本当にバンドにとっては大きな魅力だと思う。



そして・・・
彼ら最大のヒットナンバーである「Africa」へ。

コンガのリズムから少しずつ音が重なり、手拍子が加わり、ルークが観客を誘導する。
みんな、待ってました!!と言わんばかりに。

ペイチの声になぞらえるように、ジョセフが歌う。
徐々に盛り上がり、さびは大合唱。
時折、観客にゆだねながら曲は続き、「パラッパパパッパラ~~」と、会場が一体化する。

先ほどの宇宙空間のようだった演奏から、一気に大地を駆け抜けるような、土着的な空気になる。

それは、どこを切り取ってもTOTOそのものなんだ。

Ringo Starr & His All Starr Bandでも、「Hold The Line」「Rosanna」「Africa」の3曲は演奏したが、またTOTOで聴くこの3曲は、とても感慨深いものになった。

本家でも聴けて、すごいメンバーがそろったRingo Starr & His All Starr Bandでもと・・・。



一旦、メンバーが引っ込む。

パーンと目の前が広がるような、印象的なイントロから始まるアンコールナンバー「Home Of The Brave」!!

ジョセフとルークが、観客を迎えるように両手を広げて高く掲げる。

ここでのボーカルは、ウォーレン。
何がすごいって、サポートメンバーの技量の高さも半端なく、歌もうまい!!
そして、ジョセフがボーカルを取り、会場は大きな手拍子とともに、さびでは観客が拳を突き上げる。



大団円にふさわしいいこのラストナンバーは、ルークはじめメンバーがとにかく動き回り、激しいアクションで盛り上げる。

最初にも書いたのだが、かなり後方の座席だったにも関わらず、けっこう綺麗に見えたのは、座っている人が多かったからだが、もうここにきてみんなが立ち上がり、腕を突き上げるものだから、わけわからん、とにかく「わーー!!」な感じ。

それでも、演奏が崩れるなんてことはなく、声が出てないなんてことももちろんなく、ただただ圧倒されてしまう。



メンバー全員前に出てきて、一列に並ぶ。




高く腕を掲げ、深くお辞儀をしたTOTOのメンバーがステージを去る。

最後まで見どころ一杯で、飽きることなく2時間ちょっとがあっという間に過ぎた。


記3月17日



~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その3)

2019-02-18 23:40:09 | 音楽話


ジョセフのMCのあと、ルークが喋る。
ジョセフ、ルーク、ベースのシェム・ヴォン・シュロエックが腰かける。

鍵盤の二人、スティーヴ・ポーカロが、デヴィッド・ペイチの代役でサポートしているドミニク・ザヴィエル・タプリンの隣に移動。

動き回る時間から、観客との会話するような並びになり、アコースティックな時間に。

後方から出てきたのは、ウォーレン・ハム。
彼のフルートやサックスが、このライブにとてもいい塩梅で彩りを添えて、音をより深いものにしている。
ルークが彼を「Ringo Starr & His All Starr Band で一緒だった~」と紹介したときは、とても嬉しかったし、またここで彼を思いがけずに見ることができたのも灌漑深かった。



そのウォーレンがフルートを吹きながら、メンバーがリズムを取る。

楽曲は「Georgy Porgy」。
こちらはAOR王道といったイメージの楽曲で、ロックキッズというより大人のムーディな雰囲気が漂う。



アコースティックナンバーになった、マイケル・ジャクソンの楽曲である「Human Nature」。
優しく語りかけるようにボーカルを取るのは、ジョセフ。

マイケル・ジャクソンも、亡くなって今年で10年。
彼の楽曲も、こんな形で聴くことができた。

この40年、本当にいろいろあったんだなぁ・・・。

「I'll Be Over You」も、しっとりと続く。
こちらも彼らならではの楽曲の一つだ。
ボーカルはルーク。
コーラスを添えるのは、ジョセフとウォーレン。

続く「No Love」でのハーモニカは、またウォーレン。
ゆったりとしたアメリカンナンバーは、素朴な音を関曲の手拍子が添える。

「The Seventh One 」から「Stop Loving You」に。
ジョセフが歌いだす。
オリジナルよりも若干ゆったり目だが、こちらも手拍子とアコースティックな素朴な雰囲気に、今度はサックスが花を添える。




アコースティックなゆったりした時間から、再びアップテンポなハードナンバー「Girl Goodbye」へ。
こちらも伸びやかな声が響き渡り、さびでの分厚いコーラス部分は観客も一緒に歌う。

キース・カーロックのドラムに絡むのはシャノン・フォレストのコンガ。
ジョセフにルークにシェムも絡み、間奏は本当に「聴かせる・魅せる」がぴったりだ。

続いて「Lion」。
キーが高く、金属的な輝いたイメージの楽曲もそのままに、畳みかけるように流れる。
ここでも、ジョセフの声が美しい。

「Isolation」からこの曲なんだ!と一瞬驚いたが、このライブの流れだと全然違和感がない。



さあ!大きな見せ場の一つである「Dune (Desert Theme)」。

映画「砂の惑星」のテーマ曲だが、これが大きな宇宙空間をイメージさせるにはぴったりなインストナンバーで、ステージ後方の「40 Trips Around the Sun」のジャケットを模したスクリーンとよく合う。
そしてあちこちからた溜息が。
もちろん「退屈」の溜息ではなく、演奏力の凄さを目の当たりにして、ただ立ち尽くして見入って聞き入ってしまう人たちの、それである。

そして、割れんばかりの拍手。


記3月17日


~40 Trips Around The Sun Tour~TOTO 2019 IN FUKUOKA(その2)

2019-02-18 23:15:35 | 音楽話


客電が消え、キーボードがメロディを奏でる。
1曲目は「Devil's Tower」
いきなりの新曲!
といっても、この曲自体は1981年作なので楽曲自体は古いのだが、新しく生まれ変わり現在のメンバーで生き生きと弾けるように会場を包む。

「ルークーーーツ!!」

と、黄色い声ではなく、男性の野太い声があちこちで湧き、TOTOが大歓迎されていることが感じられる。
と同時に、自分もこの場にいることが嬉しくて、とても聞こえないような位置にいるにも拘わらず、メンバーの名前を叫ぶ。



お馴染みの「Hold The Line」と続き、大合唱。
ルークは動き回り、その隣にいるボーカルのジョセフの声は、とても伸びている。



このツーショット!!
たまらんですね。

実は、ジョセフ・ウィリアムズになってのTOTOは、高校生当時の自分にとっては「きらびやかすぎて」、少し嗜好から外れてしまい、TOTOから遠ざかったことがあった。
ハードで重たく速い音を求めていた当時の自分だったが、数年経って、再び好きなバンドの一つにTOTOが戻ってきた。

楽曲の良さはもちろん、抜群の技量を持った彼らの安定感含め、もともとが質が高いのだから、自分が年齢を重ねて、改めてその良さに気が付いたというか。

そのジョセフのボーカルを生で聴ける日が来ようとは!!である。

そして「Lovers In The Night」へ続く。



新曲「Alone」では、ジョセフの声がのびやかに会場に響く。
個人的に、新曲では「Spanish Sea」が好きなのだが、今回はデヴィッド・ペイチが不在の来日公演なので、この曲は演奏されなかった。
それでも、そんなことを考える暇もないほど、ぐいぐい引き寄せ、新旧の楽曲がうまく配置されて飽きさせない。

そして、個人的に大好きな「I Will Remember」。

しっとりと、ルークが歌う。
噛み締めるように、音をたどりながら耳を傾ける。

仕事帰りによく聴いていたこの曲が、目の前で、今、生で聴いていることで、胸がいっぱいになる。



一転、ハードなギターのイントロが流れ、曲は「English Eyes」へ。
抜群の安定感で、楽し気に演奏するメンバーと、左右に揺れる観客。
懐かしいナンバーで、大きな一体感の中、会場の空気も揺れる。

続いては、インストナンバーの「Jake To The Bone」。

この曲の時は、会場が固唾をのんで、ルークにくぎ付けである。
きらびやかなライトの中、軽やかに動くルークと、ギターに絡むピアノの音色が、目の前にいる人に有無を言わさない迫力で襲い掛かる。

あちこちから「すごい・・・」「うわ・・・」と言った声が漏れ聞こえる。

ジャンルにとらわれない多角的な楽曲を見せつけることができるのは、彼らだからこそであり、メンバーそれぞれの技量が桁違いだからこそ成り立つのだ。



そして「Rosanna」では、先ほどのナンバーと違い、また会場が合唱と手拍子で盛り上がる。
今回8人での演奏だが、みんながうまく出てきたり引いたりと、重厚過ぎてもたついたり、軽すぎてすかしたところもないのはさすがである。
歌唱部分の盛り上がりと、間奏の見せ場での盛り上がりとのメリハリで、耳が忙しい(笑)


MCでの「FUKUOKA-----!!」に会場も沸き立つ。
何度も福岡の地を訪れている彼らだが、きっときっといつもがこのようにみんなが歓迎しているのが伝わっているのだろう。
だから、来てくれるんだ。

中学生の時にラジオで「TOTO福岡公演」の案内があったことを、今でも覚えているほどだから。

大人になって、40周年を迎えた彼らに会えるなんて、14歳の自分だったらどう思うだろうか。

記3月17日