晴れ、ときどき虹。

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鑑真和上展

2007-08-25 23:44:03 | 友と会う
15時、研修が終了し、一緒に研修を受けた常任委員さんと、博多駅で別れる。
駅前の交通センターから、百道までバスに乗る。
途中、土砂降りの雨が降り出し、博物館に着くまでに止んでくれるだろうか?と窓を眺める。

福岡タワー近くの、TNC放送会館パヴェリアの前で下車し、そのまま博物館まで歩いていく。
雨上がりの不安定な空に、福岡タワーがそびえ立つ。
久しぶりに、間近でタワーを見たっけ・・・。

博物館のロビーには、すでにたてさんが待っていた。
考えてみたら、たてさんと美術品を見に行くのは、十数年ぶり。
以前は、よく美術館や博物館に行ってたなぁ・・・。

蓮の花の階段を上がり、展示室に。
先日、夫が「割引券があるから、たてちゃんと一緒に使いなさい」と、券をもらった。
「とんさん、すごいね。ありがとうって言っておいてね」
たてさんに券を渡し、入場。
そして、いよいよ「鑑真和上展」へ・・・。

予想外の人の多さと、音声ガイドの説明に合わせて、人の流れが滞るのは、ちょっと参ったが、それを差し引いても素晴らしい展覧会だった。

現在、唐招提寺は「金堂平成大修理」ということで、新たにその姿を見ることができるのは、あと2年ほどかかる。
修理でなくとも、普通に唐招提寺に行ったとしても、今日見ることができた文化財は、なかなかお目に掛かることができない。
そう言った意味でも、まさに「貴重」な展覧会だった。

人の波の中「鑑真和上坐像」に。
坐像の周囲は、ピーンと張り詰めた空気の中にも、優しさと温かさ、そして厳しさが漂う。
それは、1200年もの前から、変わらずにある「鑑真和上」の存在感そのもので、まさに圧倒される。
思わず手を合わせ、百円玉と五円玉を置く・・・。

新聞で読んだが、以前、鑑真和上がパリでも公開されたことがあった。
そのとき観客は、鑑真和上の前で十字を切ったそうだ。
宗教の違いや文化の違いを超えて、何かを感じずにはいられない。
そんな力が静かに漂う・・・。

修理の様子も、ビデオや写真などで、詳しく紹介されていたが、その前の修理、つまり明治時代の修理や金堂の様子まで写真に収められ、今回展示してあったのには驚いた。

私が生まれる遙か前から、ずっとここにあったんだ・・・。


鑑真和上展を充分堪能した後、常設展も見て回る。
これでもかっ!!というほどに、博物館の展示物を見て回り、博物館を出たのが午後19時を過ぎていた。


たてさんの車で都市高速に乗り、日が沈んだ玄界灘を左手に、右手には福岡市内の明かりがともる。

そのとき、夫から電話が。
しかも携帯電話の「TV電話機能」を使って通話してきた。

「今どこにおるん?」
「都市高速走りよるけど・・・西公園の裏あたりかな?あんた達、どこ?まだヨドバシカメラ?」
「うん。今から食事して帰る」
「うん。わかった」
「たてちゃんによろしく言ってね~、じゃね~」

横を見ると、たてさん、めちゃくちゃ笑っていた・・・。


そして、車は飯塚へ・・・。



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