今日は、PTA主催の講演会が、コスモスコモンで行われた。
本日の講師は、なんと、
IKKO氏。
よくこんな著名な人物を呼べたなと、感心するばかりなのだが、IKKOさん自身は、福岡県の方城町(現・福智町)出身なので、「筑豊のみなさんのためなら」と、この講演会を引き受けて下さったらしい。(理事会で聞いた話なので)
どこから聞きつけてきたのか、「小中学生のお母さん」のみならず、あきらかに「IKKOのファンです!!」といった人も多かった。
娘は、コスモスコモン横のコミュニティセンターで託児。
小学生である息子と会場に入る。
駐車場が混雑することを考えて早めに自宅を出たのだが、早く着きすぎ時間を持て余してしまった。
そしていよいよ時間は14時半。
主催者の挨拶と来賓(飯塚市長とか)の挨拶、開会行事が終わった後、15時、IKKO登場!!
ステージの準備のため、一旦、幕がおり、会場が少し暗くなる。
会場後方に、スポットライトがあたり、後方のドアから、素敵な毛皮のコートに身を包んだIKKOさんが、客席の間の階段と通路を渡りながら、ステージに向かって歩いていく。
「IKKOさん、お帰りなさい!!」
ぱーっと華やかなオーラに包まれ、あたり一面、ほのかな香りが漂う。
TVで見るよりも、細くて華奢な感じ。
でも、その存在感は、他の誰よりも圧倒するだけの、漲る力がある。
講演会と言うよりも、トーク形式で、司会者の女性との掛け合いや、会場からの質問などに答えていくといった感じだった。
子供の頃、両親が仕事が休みの時に、田川から飯塚の井筒屋に買い物に来たこと、今朝、ホテルから遠賀川の河川敷を歩きながら、子供の頃の望郷の念に思いを馳せたこと。
修業時代、とてもつらかったこと。
でも、目標を持っていたから頑張れたこと・・・。
「女優の杉村春子さんが言っていたの。人生はいつも分かれ道。結果がある程度分かるまでは、振り向いてはいけない」
「今の時代には、裕福になりすぎて、何でも手に入る。いい条件で暮らすことが、果たしていいことなのでしょうか?我慢をするところは我慢をする。今の人達は、我慢ができない」
また子育てに関することについては、
「今は、コミュニケーション不足・・・。今ある問題から、目をそらしてはダメ。今ある問題に対して立ち向かわないと」
お母さん向けのお話、というよりも、人間として、どう生きていくのかといったニュアンスが強いお話が多かった。
でも、私は、今日の話しは「迷っている自分」に対して、大きな助言をもらったようで、IKKOさんの言葉は、非常に心強かった。
「目標を見失うと、私は何をやっているのだろう?と、目指していたものも分からなくなる。自分の中の目標を見つめなおすこと、そこからまた、目標が見えてくる」
「同じ事をやるなら、前向きに捕らえよう。反省と愚痴は違うのです」
「いろんな人達が、自分を支えてくれる。人生の中で、チャンスをつかむこと!」
「みんな同じように、チャンスが訪れる。チャンスが来たときに、迷っているのではなくて、その波に乗りなさい」
「また、チャンスは見極めることも才能なんです。その才能は日頃の努力で培われるから」
まさしく、今の自分には、ストライク!!な話しが多く、あっという間に時間が過ぎていた。
そしてIKKOさんが、今度は素敵なドレスに着替え、ピアノの生演奏の中、シャンソン風にアレンジした「どうにも止まらない」を、優雅に歌う。
再び、会場の通路と階段を上り、会場を後にした。
・・・。
会場のロビーでは、関係者と一緒に、IKKOさんが見送りに。
みんな、握手・握手・握手!!
私も、息子も、握手をしていただいた。
IKKOさんの目を見て、「ありがとうございました」と、手を差し出すと、IKKOさんも手を握ってくださった。
その手は、少し小ぶりで、細い指、でも、力強かった・・・。
息子は、頭をなでてもらっていた。
そして、サインまでいただいてきました。
そのサインには、IKKOさんの名前とともに「愛」と・・・。
娘を迎えに行き、車に乗る。
ふと、車の中が、いい香り。
「あ、これ、IKKOのにおいだ!!」
握手をしていただいた右手を、そっと鼻に近づける。
会場全体にふんわりと広がった、あの香りだ。
やさしい甘い香りは、しばし、優雅で素晴らしかった時間を思い出す。
残り香すら、やさしく前向きな気持ちにさせてくれた。
IKKOさん、今日は、素晴らしい時間をありがとうございました。