《田畑園遥さんの作品です、10年ほど前に頂いて大切にしている、大好きな美人画》
田畑淑子さんが、我が吟道松流に入会されたのが、平成8年6月で御座いました
もう、あれから19年の歳月が流れていったのですね、・・・
ご主人を亡くされて、(ご主人も絵師だったそうです)何年かしての入会
松流の中で詩吟に対する姿勢と努力はナンバーワンでした
それに、昨年まで15年以上もお稽古場を提供して下さいまして
その田畑さんの大好きな吟は乃木希典の【金州城】でした
私が【金州城】で日本一になったことを知ってから亡くなられるまで
片時も手元から【金州城】を離す事はありませんでした
しかも、最近の園遥さんの【金州城】には凄みが出ていました
そうそう、この吟号≪園遥≫について、紹介しておきましょう
絵師である田畑さんは、大の上村松園のフアンでございました
田畑さんの吟号だけは早くから決めておりました、松園さんの ”園” と
本人に伝えた時の、あの喜びに満ちた笑顔は生涯忘れられません
【序の舞】が映画化になったのが1984年・・・もう31年も前の事
≪園遥≫さんは、それから12年後の入会になるんですね・・・
《序の舞を筆頭に上村松園さんの作品です、さすが松園フアンだけあって、筆のタッチが似ていませんか?》
上村松園さんと竹内栖鳳さんは兄弟弟子?、
その竹内門下の一人山本紅雲さんに習っていたと
以前、園遥さんから聞いたような記憶があります
その【山本紅雲】さんの作品です、
このように、不思議な事に、大フアンの上村松園さんの流れを
間接的にも受け継いでいる田畑さんやから、絵がしっかりしているのです
以前、4年前に亡くなった ”母” が田畑さんの絵を見て(冒頭の絵)
こんな事を言いました『伊東深水』よりよっぽど(余程)田畑さんが旨い』と
詩吟の会の時には、色んな絵を描いて頂きました(手元に無いのが残念)
我々、松流の会員には、吟もさることながら、女流画家としての≪園遥≫さんが
何時までも、何時までも、永遠に心に残ることでしょう
《前列左の花の横が生前の≪園遥≫さんです、半年前にはこんなに元気でしたのに・・・・》
心より≪園遥≫さんのご冥福をお祈りいたします