《天神川ホールという、明るくって、荘厳な葬儀場でのお別れの儀式でした、感動的でした》
いよいよ、≪松園≫さんとのお別れの時が来てしまいました
詩吟も、絵画を、まだまだ力を発揮出来るのに本人も残念でしょう
告別式も、みんなのご焼香も終わりを告げ、最後のお別れという時
場内がスーと暗くなりまして、正面の右側からスクリーンが下りてきました
アナウスが・・・暫らくの間、皆さまと故人田畑淑子様を偲んでまいります・・・と
独身時代の写真から、結婚、ご子息やお孫さんとの写真、そして詩吟の写真
ナント、私の母とのツーショットにば、感動で思わず涙が溢れてきました
それに、驚くことに『是非皆さんの詩吟で送ってやって欲しい』との申し出で・・・
御棺に蓋をする前に、祭壇の前で、12・3名で、松園さんの大好きだった【金州城】を・・
涙と嗚咽をこらえながら合吟させて頂きました、・・・・
最後のご子息からの挨拶も感動的でした、・・・と申しますのは
『母が、詩吟の世界でのびのびと楽しんでおりまして、ある時母が、吟号に・・・
大好きな上村松園画伯の ”園” を貰ったと大喜びしていてその上
今回、名誉称号に、”松” の字をつけて≪松園≫として頂きました
母も驚きと共に大変喜んでいると思います』との挨拶には感動しました
そして、お別れも終わり、一息ついたとき、一人の男性が近づいて来られ
『私、故人の亡くなった連れ合いの兄で御座います、只今の詩吟に
大変感動致しました、誠に有難う御座いました』とご丁重な挨拶を頂き
改めて詩吟をやってきて良かったと思いました、色んな紆余曲折もあり
危険なときもありましたが、一人の人を大切に、感動を与える事、
この精神で続けて来られて、今改めて、会員さんに感謝申し上げたい
文部大臣賞を貰った時の喜びは私個人の喜び、・・・・
しかし、今回のこの感動的な喜びこそが50年目指して来たもの
これを忘れることなく、我欲を捨てて、吟道を歩もうと思いました
≪松園≫さんも今頃はきっと、母との再会を喜びあっておられる事でしょう
どうか、先に逝かれた会員さんと仲良く、何時までも詩吟で楽しんで下さい
会員一同、心からご冥福をお祈り申し上げます
今一度、≪田畑松園≫さんの美人画を見ながらお別れいたします