松ひとり言

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昭和34年中卒の松初任給のお話

2013年09月04日 15時25分00秒 | 日記

          

出久根達郎著のエッセイ集?「思い出そっくり」の中に               

中卒の初任給の話が出てくる(御成婚)と云うのがある。

この作家、東京都杉並区で古書店を40年営んでいて                    

20年前「佃島ふたり書房」で直木賞を受賞している。

この御成婚の中で自分のことを書いていて、昭和34年

集団就職で上京し、月島の古本店に住み込みで就職

したと有り、その初任給が3000円でしかも、食と住は

主人もちだから高給だった、とある。

同じ集団就職の仲間は1500円から2000円だとか

                     

     《懐かしいトリスの広告》          《ダッコちゃんブーム》           《今は無い、いこいとゴールデンバット》

これを読んでいて、ふと!自分の初任給は?と云うのも私

この作家と同じ昭和34年中卒だから、私は昭和18年生まれ

出久根さんは19年、おそらく早生まれの同期生なのだろう

私の初任給は4500円?だったと思う、この本を読むまで

安月給やと、ずっと思ってきた、≪××紙工所≫さん御免なさい

たしか!高卒で7000円?ぐらいやったと・・・定かではないが

この頃一番のの楽しみは、映画に行く事で、洋画でも邦画でも

ポールニューマンから裕次郎まで、多い時は月に15本も見た

ある日曜日、朝一番に京宝でロードショー(150円)1本観て、

向かいにあった田園シネマで洋画3本立(55円)を観て、

帰って晩飯を済まして、近所の大宮東宝へ裕次郎を観て

一日が終わる、本当に楽しい良き時代であった。

歌謡曲が好きで・・(と言ってもカラオケはまだまだ先のこと)

三橋美智也が十八番でした、ひばりの車屋さんもその頃から!

詩吟の世界に首を突っ込むのは、8年もあとになります。

詩吟と言えば中国は唐の時代の漢詩に杜甫の「貧交行」がある

貧しい時の交わりの歌とでも言いますか・・初任給は?ありまへん!

                    

手を翻せば雲となり手を覆せが雨              ≪管仲と鮑叔のイメージ画≫

紛紛たる軽薄何ぞ数うるに須いん

君見ずや管鮑貧時の交わりを

此の道今人棄てて土の如し

これは、杜甫41歳の頃の作品で、長安に出て6年

まだ正式に就職できず、苦労を重ねていた時代のもの

この後、戦火に巻き込まれ、妻や子と離れ離れ、有名な

「国破れて山河在り」で始まる、≪春望≫はそんな時の作品

さて、先程の初任給の昭和34年の話題と言えば

2月 8日   黒部トンネル開通

4月10日   皇太子・美智子さま御成婚

5月26日   第18回オリンピック、東京に決定

6月26日   天覧試合で長島さよならホームラン

7月24日   児島明子ミスユニバースに

9月26日   伊勢湾台風で死者・不明5000人以上

懐かしい思い出が初任給4500円に微笑を・・・・・

古き良き時代に・・・カン・・・パ~イ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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