前回!行列のできるお食事処で「待たせてもらうのも!ご馳走のうち」
という粋なご馳走表現を紹介しましたが、「みおつくし料理帖」の作者
高田郁さんの最新作の「ふるさと銀河線」の中にも(短編が九話)
寒いときに頂く,みそ汁、おでん、うどんにそばからあがる湯気に対し
”湯気もご馳走のうち”という一節が出てきて、感心いたしました
特に第一話の「お弁当ふたつ」の夫婦の話には何度も泣かされました
以前こんな事が有りました、・・・「みおつくし料理帖」を4冊まとめて
貸してあげ、読み終わられた時にこんな言葉を頂いた事があります
「一冊づつ、読み終わるのが勿体ないという気持ち初めてやわ!」と
読み終わるのが勿体ない!と言う表現も、味わいのある言葉でしょう
”味わい”と言えば、私の詩吟の表現の中にも、言葉と節調に深い
味わい表現があります、特に言葉の中で、悲しみを表わす時には
潤ます声を使います、【胸で言葉を震わす】?・・・歌謡曲では藤あや子が
抜群に上手い、彼女の歌は何度聞いても”春・夏・冬”であります・・・
秋が来ない・・・・・そうなんです飽きがこないんです・・・味のある歌手
ナンバーワンではないでしょうか!
人生にも・・・もっと、もっと、味があっても良いのではないでしょうか
最近の人の心はどない!なってんにゃろ~?暖か味が感じられない
まるで、”木で鼻をくくる”やし~、もっと!詩吟文化を広めなアカン
京都出身で江戸時代前期の儒学者であり神道家の山崎闇斎(1619~82)
の詩に「感有り」がある、生誕400年にあと6年と言う時代に於いても
人の心は現在と変わらないのか!と感じさせる名詩であるので紹介します
坐ろに憶う天公世塵を洗うを ふと気が付けばお天道さまが世の塵を流してくれた
雨過ぎて四望更に清新 と思うぐらいに雨の後、あたりの眺めが新鮮で清らか
光風霽月今尚古の如し 光風霽月の言葉通り、爽やかな風、雨後の清らかな月
唯かく胸中酒落の人 それに比べて胸中のさっぱりした人物の欠けている事よ
本当に心豊かな人の少なくなった事よ、・・・・・
もう一度ぐらい本年中にブログしたいなぁ~と思いつつ・・
お・や・す・み・な・さ・い
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