宮本輝の「草原の椅子」の映画の中での、私の好きなセリフ!
と言うことは・・・この世から正義が無くなったと言うことなんか
いやいや、まだまだ正義は存在している、と思いたいものです
藤光春さん(本名ではありませんが!お許しを)から頂いた
数え切れない人情と施し、私の詩吟人生の中に新たな輝きを
与えて頂き、今もその恩恵に感謝の気持禁じえずであります
光春さんを通じて日本画の鈴木靖将さんとも親しくさせて頂き
第一回の中国旅行では鈴木さんや”てんてこ”の河合さん達と
人生最初の海外旅行・・・孔子廟の曲阜、洛陽、西安、北京と
《洛陽市を表敬訪問、真ん中に市長,右側ののっぽが鈴木さん、左から3人目の背広姿が私》
《洛陽から西安に行く列車内、左が私、隣が鈴木さん》 《西安の市長さんの前で「春望」を吟ず》
まるで”夢か”と思う程でした、スポンサーはもちろん藤光春さん、
この旅で、忘れもしない西安での事!、同室の鈴木靖将さんが!
「松さん、ちょっと聞いてくれるか」と西安の夕陽を背にして
靖将さんが語り始めました「今まで個展を開くのが怖かった、
それは僕の絵を見た人から何を言われるかが、怖かったんや
そやけど、何時まで待ってても、その気持ちは消えへんやろ~
そやし、ぼろくそに言われたら云われるほど勉強や思って
個展を開いていこうと思うね・・・松さんも結果を怖がらずに
自分の会をドンドン、開こうな~」・・・その時、感じました
松をもっと勇気付けて自信を持たせてやろうと、自分の
個展の話から入られた事を、・・今も心に残る西安の思い出です
そして翌年に、初めてのリサイタルを開く事が出来たのです
企画はもちろん藤光春さんで、美術を鈴木靖将さんが担当
音楽が”てんてこ”の河合さんとリターチバのみなさんによる
【李白を吟う】でした、木戸銭を頂くのも初めてで当日まで
心配が身体の中を駆け巡っておりました。
≪風の吟≫の名付け親でもある藤光春さんの今回の企画
それは素晴らしい作品で、ナレーションも見事な出来栄えでした
今では光春さんも忘れている?かも知れないけど、「松さんの吟は
やさしい節回しと、その甘い声にあると私は思うのですが」
今回の李白の詩に譜付けをして、最初に聞いて頂いた時の事、
おそらく従来の”詩吟で御座います”といった節調やったんでしょう
その時でした、以前笛の藤舎推峰(当時の名称)先生が言われた
「松さん!詩吟もバイオリンの伴奏で吟じられなアカンな~」が
突然思い起こされ、推峰先生の思いはこれかと初めて気付き
すべて譜付けを手直しして、聞いて頂きましたら、「これや」と一言
『松≪風の吟≫はこのスタイルやと思います』とOKが出ました
高音部への導入を今まで力任せにしていた事に気付き、「甘く」
振り上げられるように工夫し、もちろん譜面も流暢な流れを中心に
心がけました、李白の魅力を100パーセント引き出せるようにと!
光春さんと推峰先生の一言から≪風の吟≫が誕生したのでした
《翌日に載った「京都新聞」の切抜きです》
初リサイタル《李白を吟う》は大成功でした、「オペラみたいやな~」
との声も頂きました、皆様にも是非吟道松流のホームページの
【風の吟を聞く】で李白を吟うをお聞き頂き、確認下されば幸せです
グーグルから吟道松流(ぎんどうしょうふうりゅう)と検索して下さい
《鈴木靖将さんの「李白を吟う」の為の原画》 《リサイタルのライブテープの表装です》
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