・・・どよ~~~ん。
(あれ?又、迷子?)

違う、暑いの(・;)。
普段は寒がりの小雨ちゃんも、
今年の暑さには、すっかりグロッキー。
もう、バテバテです。

妖精 『どうかなさったんですか?』
小雨 『?!』

野苺 『私は、ラズベリーの妖精の野苺と言うものです。
どこか、具合でも悪いのですか?』
小雨 『いえ、あんまり暑くて、
何もする気が起きないんです。
どこか涼しい所へ行きたいなぁ。』

野苺 『それなら、私についてきて下さい。』
小雨 (・・・どこへ行くのかしら?)

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野苺 『ここです。
このドアは、どこでもドアと言って、
このドアを開けると、
どこでも好きな所へ行けるのです。』
小雨 『えーーーーーっ!!!』

小雨 『そ、そんなドアがあったなんて・・・。』
野苺 『誰にでも見える物ではないのです。
きのこ谷の極一部の妖精だけが、
このドアに案内する事ができるのです。』

野苺 『さあ、自分が行きたい所を、
心に強く念じて、
ドアを開けてください。』
小雨 『・・・はい。
(涼しい所、涼しい所。)』

おそる、おそる・・・・・。

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小雨 『ひゃ~~~!ゆ、ゆき~~~っ!』
野苺 『どうやら、南半球に出たようです。』

小雨 『さ、さ、さむい・・・。
色々わがままを言うようですが、
半袖では、寒すぎます。』

野苺 『はい、お次はそう来ると思っていました。
ちゃんと、ご用意しております。
こちらをお召しください。』
・・・がさごそ。

マントだ・・・。


小雨 『何から何まで、お世話になりました。』
野苺 『いえいえ、お礼には及びません。』

暑がりの梅雨ちゃんも、一緒に連れてきてあげたかったな。

野苺 『それでは、
私は迷子の森の仕立てやさんのお仕事がありますので、
この辺で失礼します。
このドアを通れば、又きのこ谷に戻る事ができます。』
小雨 『はい、私は、しばらく涼んでいきます。』

野苺 『くれぐれも、このドアのある場所を
お忘れにならないでくださいね。
きのこ谷に戻れなくなってしまいますので。』
小雨 『はい、分りました。』

・・・こうして、マントを着た、
小雨ちゃんの後ろ姿は、
雪の中に消えて行ったのでありました。

ノーネームちゃんに、季っ節外れ!・・・なマントを作りました。
真夏にマント・・・何で???(笑)
暑くなる前、ブラちゃん用の赤頭巾と青頭巾のマントを着せましたが、
やっぱり、あまりにキツキツすぎるので、
ちゃんとノーネームちゃんサイズのマントをどうしても作りたかった。
それも、秋まで待てない。
綿麻素材なので、そんなに暑苦しくないかなと思い、作っちゃいました。
・・・かと言っても、やっぱり真夏にマント。
見てて暑くなっちゃうんじゃ何なんで、
雪景色の背景布を使おうと思いました。
そして、前から、Rose teaちゃんから頂いたドアを、
どこでもドアみたいにして使いたいって思っていたので、
こんなお話にしてみました。
(願望も込めて)(^^;)
マダム・アレクサンダー用のマントの型紙を、
フードは250%、マントは180%に拡大して使いました。
ボタンで留めたかったので、重なり部分も付いています。
少しでも暑苦しく見えないように、透明のボタンをつけましたが、
秋冬になったら、木のボタンに付け替える予定です。
(マダムのマントの型紙は、ベッツィー用のマントの丈を長くしたもの)
フードとマントの拡大率が違うので、
フードをマントを縫い合わせる時、フードが余ってしまうので、
フードの幅を1㎝詰めました。
それでも、フードの方が余るので、
フードの首の部分をぐし縫いしてから、縫い合わせました。
フードの首の部分の長さを、マントの首の長さに合わせて、
狭くすれば良かったのかもしれませんが、
めんどくさかったので、そのままの形で縫っちゃいました。
フードの形も、ちょっとふくらみ過ぎてるような気がしたので、
後ろのカーブの部分の丸みを少しこそげ落としました。
(・・・って、誰に説明してんだ?)(笑)
色違いでも作りたいのですが、
急に別の物を作りたくなったので、
そっちを先に作ります。
この暑い中、
ノーネームちゃん祭り、益々熱いです。(笑)
(出演者:Little Miss No Name 小雨ちゃん
若月まりこさん作 リトルエルフィン ラズベリー・野苺ちゃん)