赤ちょうちんが連なる街並み。
ここは、きのこ谷の赤ちょうちん温泉街。
赤ちょうちん温泉街は、温泉に来た観光客だけでなく、
温泉好きの地元の住人たちも一緒になって、にぎわっています。
おばちゃんも、大の温泉好きの一人。
地元の住人は、もちろん自前の桶持参で温泉に入りに行きます。
おばちゃんのお気に入りは、昭和レトロなピンクの洗面器。
おばちゃん (!!!)
おばちゃん (・・・だ、だいくのジョー!)
大工のジョー 『おぅ!こんちわ!』
おばちゃん 『あわわわ・・・。』
大工のジョー 『おばちゃん、これからですかい?
あっしは、もう一っ風呂あびてきやした!』
おばちゃん 『・・・は、はい。』
大工のジョーのお気に入りは、檜の桶。
もちろん自分で作りました。
おばちゃん 『○△×□・・・(しどろもどろ)』
↑蚊の鳴くような声で。
どうやら、おばちゃんは、
『一緒にピンポンでもどうですか?』と言いたかったらしい。
大工のジョー 『そんじゃ、ごめんなすって!(全然聞こえてない。)』
おばちゃん 『。。。。。』
おばちゃん (・・・・・。)
きのこ谷の赤ちょうちん温泉街には、
温泉宿以外にも、卓球場が設けられていて、
誰でもピンポンを楽しめるようになっているのです。
温泉と同じ位ピンポン好きのおばちゃんは、
いつでも誰かとピンポンをできるように、
温泉街に行く時は、お風呂セットと一緒にラケットを持っていくのでした。
思い切って、
大工のジョーをピンポンに誘ってみようと思ったおばちゃんでしたが、
蚊の鳴くようなおばちゃんの声は、
ちょうちん温泉街を吹く風に消え入ってしまいました。
・・・そんなおばちゃんの胸には、
二本のラケットが、そっとおさまっていたのでありました。
(おばちゃんは、以前から、
大工のジョーに心寄せていたのです。)(こちら)
ため息をつき、
水面を見つめる、おばちゃん。
おばちゃん○○歳の冬、
永遠の乙女。
(出演者:マダムアレクサンダー おばちゃん
なんちゃってGIジョー)