ミュージカル・ロマン
「マノン」
原作/アベ・プレヴォー
脚本・演出/中村暁
ロドリゴ 愛月ひかる
マノン 有沙瞳
20年前に花組バウ公演として、瀬奈じゅん、彩乃かなみで上演されたのものの、再演です。
原作のほうは、フランスのお話ですが、19世紀のスペインに舞台を変えています。
どこかのテーマパークにいった気分になりましたよ。セットとか音楽とか。
将来有望な貴族の青年ロドリゴが、美しい娘マノンに惹かれていき、一緒に暮らし始めたものの、お金が底をつき…。
フェルナンドの輝咲玲央さんといい、アルフォンゾ公爵の朝水りょうさんといい、さすが渋くてかっこいいですわ…。
マノンの有沙瞳さんは、前回ロミジュリでジュリエットの乳母役でした。今回は、ロドリゴを虜にしてしまうほどの美しい娘。振り幅大きくて、何でもできる人だなと思いました。
ロドリゴの兄のホアンは桃堂純さんで、この公演で、退団されます。
マノンの兄レスコーは、天飛華音くん。
その恋人が、水乃ゆりちゃん。
ロドリゴの友人ミゲルは、綺城ひか理さん。
悲劇的な幕引きでした…。(ネタバレになるので詳しくは書けません。まだKAATの公演もあるので)
宝塚は、その後フィナーレがついていることが多く、悲劇的な最期だった二人が、デュエットダンスを踊ったり、男役や娘役のダンスがあったりで、気持ちよく帰ることができました。
男役ダンスのとき、退団の桃堂純さんは赤い薔薇のお花を左胸につけていました。
割れんばかりの拍手って、久しぶりに聞いた気がしました。
長である、白妙なつさんがまずはご挨拶。
桃堂純さんも、退団のご挨拶をされていました。ここまで話すのは以前は少なかった氣がしますが。
「自分らしく」だと桃堂さんは話していました、
そのあとに、主演の愛月ひかるさん。久しぶりの純真なお役だと話していました。たしかに、宙組時代は、なかなか印象深いものが多かったですし、星組に、組替えされてからも、将軍役とか、切れたナイフのティボルト、物言わずの死とか…純真とは言い難かったですもんね。
キャパが、500人で公演期間も短いため、チケ難だったと思います。
私は、友会で千秋楽が当たりました✨
この公演は、KAAT神奈川芸術劇場でも上演されます。(7/22〜7/28)
余談。たぶん、生徒さんがひっそりとパイプ椅子に座って(本来の座席ではない)観ていたと思います。退団する桃堂純さんとサイン送り合ってたような???気のせいかなw