「
本に呼ばれる」
私の読書好きな友達が私に言った言葉だ。
彼女は学生の頃から読書好きで色んな本を読んでいた。
私はと言うと嫌いではないけれど・・・と言う程度のもので 子供の頃から感想文は大嫌い!
まぁ夢中になるほど楽しい本に出会わなかったのだろうと思っている。
ある日その友達と今読んでる本の話になり 私はなかなか面白い小説に出会わないとこぼしていた。
すると彼女は「私は本に呼ばれて買うことがあって そう言う時は必ず良い本に出会う
」と言っていた。
書店の中を歩いてると何故か目に留まる本が有って 特に好きな作家でも話題の本でもないのに手にとって買ってしまうのだそうだ
・・・へ~ぇ そうなの
で終わってしまった話。
ところが自分にもそんな事が起こってしまった
ある日 友達に薦められて「乙一」さんの本を探していた
あ・い・う・え・江國・・お・・乙・・・え・・・江國香織・・・お・・
何度もその棚を行ったり来たりした挙句 手に取ったのは
なんと江國香織の「ぬるい眠り」だった。
何故だろう
読書家でない私は読んだ事もない作家だし 見た事もないタイトルだ。
なのに・・・買ってしまった
この本は9編の短編が収められた本で 全く違う設定のお話が9編。
主人公も設定も内容も全く違うけれど 何故かそれぞれの主人公の感性に自分の感性が重なって ついつい嵌り込んで読みふけっていた
そうか これが本に呼ばれて本を買うと言う事かぁと やけに納得してしまった
私は小説にあまり手を伸ばさなかったけれど それ以来小説づいてしまっている
あまり時間も無いし読むのも遅いけれど この歳になってやっと「本を読むのは楽しいなぁ」と思えるようになった。
子供たちも早く夢中になれる本に出会ってほしいと思う。
物語を読むだけで違う自分になれるのだ
こんなに楽しいことは無い
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