一昨年、亡くなった友人がいる。
息子が幼稚園だった頃、親しくしてた友人だ。
いわゆる、ママ友さんだけれど、わが家の場合、双方の主人も親しくしていた。
ご主人はイラストレーターで、なんでも、ギネスにも載ったらしい。
メルヘンチックの絵で、笑っちゃうくらい、モデルはママだとわかるほどだ。
仲の良いご夫婦だった。
昔は、行ったり来たり、頻繁に交流してたけれど、近年は電話くらいで疎遠となっていた。
風の便りで、彼女が癌を患ってると耳に入ってきた。
すぐに、電話で話をしたが、鬱になっていたらしく、暗い感じだった。
バスの車内で、偶然お目にかかったときは、ご主人に寄り添われて、「またね!」と言いながら降りて行った。
それから1週間後、彼女は旅立った。
最期の弱弱しいほほえみと声だけが、記憶の中に残っている。
家は、5分くらい離れているが、主人が散歩のときに見に行ったら、電気もついておらず、寂しい佇まいだったそうだ。
売ったのかな…。 否、自転車は置いてあったから、でも車はないし…。
人の気配は感じられなかったとか…。
わが家も、「暗い雰囲気だな…」と思われないように、注意しなくては…。
最近、猫ちゃんもいないから、笑い声が少なくなったような気がしてるから…。