他愛ない話を友人とおしゃべりした時のこと。
ご主人様のお姉さんが亡くなって、お葬式が営まれた時の話をしてくれた。
今は、このコロナのご時世だ。
家族だけで、こじんまりと営むのは、致し方ないこと。
それに、昔のように、飲み食いも遠慮(禁止)するのも、致し方ないこと。
すべて、頭では理解していたけれど、飲まず食わずの2時間は、凄く、つらかった…と。
甥っ子夫婦(喪主)の考えも、わからないではないけれど、これが今流なんだね…と、彼女は嘆いていた。
私は、去年、主人の末姉が亡くなったときのことを思い出した。
こじんまりと、家族だけで営んだので、甥っ子夫婦、我ら老夫婦、そして、次姉のところの甥っ子と、総勢5人。
厳粛のうちに、法要は終了し、甥っ子のお嫁ちゃんが用意した仕出し弁当を土産(?)に帰宅した。
お腹は、ペコペコになっていたから。帰宅するや否や、お弁当を開いたのだけれど、その豪華さに、目を見張った。
いわゆる、二段重ねの幕の内弁当だ。
西京焼きの魚も、ローストビーフも、エビの天ぷらも、数々の野菜の煮物も、お刺身類の生ものこそ、入ってなかったけれど、一品一品、味付けも素晴らしく、目の保養とともに、美味しくいただいた。
あさましい話だけれど、姉の葬儀と言うと、豪華な仕出し弁当が浮かんでくる。
彼女の話と、全く逆で、笑ってしまった。
たかが、葬儀の食事の話だけれど、大事なことだと、勉強させられた。