主人の寒がりときたら…。
始終、ストーブにかじりついている。
私は、最低限の家事でも、一応、一人女（主婦）だから、チョコチョコと動き回っている。
だから、あまり寒さは感じない。
寒いときは、暖かなベストを羽織ればいい。
大好きなフランスもののミステリーを見るときは、暖かなひざ掛けをかける。
春先の軽い羽布団だ。
足を温めていると、もう、そこは炬燵状態に。
ミケちゃんが居たら、喜んで潜り込んでくるだろう。
私は、もともと、体温の高い体質だ。
リハビリの仲間も、暖かいと言って、手を握ってくる。
お姉さま方の手は、想像以上に冷たい。
昔、子供の頃、「火の玉」のようだ…と、大人に言われたことを思い出す。
主人の手も、氷のように冷たい。
ひざ掛け毛布を差し出すも、「いらない！」と、拒否。
そのくせ、「寒い！ ストーブをつけてくれ！」と怒鳴る。
息子が言うには、一種の痴呆が進んできたのだろう…と。
私は、右の耳から左へ…。
旨く、聞き流す。
主人と息子の仲は…。
余り、芳しいとは言えない状態だ。
私が道化（？）を演じているから、何とか、均衡が保たれているけれど…。
何とも、危うい状態だ。
私も、痴呆になるやもしれぬから…。
