最近は、病院内でも、昼間はパジャマを脱いで、部屋着に着替えている妹。
私の持参した衣類に、文句を言いながらも、工夫して着まわしている様子だ。
一歩一歩、外の世界に向けて歩み始めたらしい。
銀行との折衝も、どこが認知…?と思うくらい、堂々とした受け答え。
つい、良くなってきてるのでは…と、嬉しい錯覚をしてしまい、息子に、注意を
受ける。
持参した、ホームのパンフレットを嬉しそうに眺めている。
「部屋の掃除は…?」 「ノンノン!」
「食事つくりは…?」 「ノンノン!」
「お洗濯は…?」 「ノンノン!」
嬉しそうに、ニヤッと笑う妹。
「お金の心配がなければ、明日からでもママも入りたいって…」
と、息子の援護射撃に、笑い転げる妹。
久しぶりに、晴れやかな妹の顔を見て、涙がこぼれそう…。
区の介護認定の結果が、昨日、決まるそうな。
果たして、介護度はいかに…。