幼き頃の直也と久美子の屋上・クリスマスイベント
デパートの屋上にはイベントの舞台がある。
普段は、ウルトラマンやカメンライダーのイベントだった。
今日はクリスマスイベント。
5人のサンタクロースが、大きな白い袋を持ち、ダンスをしている。
直也の両親は、久美子を誘ってくれた。
久美子は、微笑を浮かべ、喜んでいる。
そして、直也と久美子は一緒にダンスをしている。
直也は、久美子の様子を見て、久美子から離れていく。
久美子は、サンタクロースのダンスに夢中だった。
五人のサンタクロースのダンスが終わる。
舞台の上で、子供たちにプレゼントを配りはじめる。
その時、直也の姿がないことを、久美子は気づいた。
「直兄ちゃん、直兄ちゃん」
直也を探す久美子だった。
舞台の下に小さなサンタクロースがいた。
手をふっている。
久美子は、不思議な顔をして、小さなサンタクロースのもとへ。
目の前に立ったとき、
「メリークリスマス、クーコ!」
小さなサンタクロースは、サンタの衣装を着用した直也だった。
小さなサンタクロースの姿で、直也は久美子を抱きしめる。
「直兄ちゃん、暖かいよ」
「いつも暖めてあげるからね」
「これは夢なの?」
「違うよ、現実だよ」
「暖かいよ、いつも抱きしめてね」
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