幼き頃の直也と久美子のクリスマス・ダンス
教会に似た公民館がある。
年に一回のクリスマス子供会。
クリスマスメロディーにのせて、男女でダンスをする。
順番を待つ久美子の胸は、ドキドキ。
直也とのダンスを披露できるのは、12月25日のクリスマス。
待ちになったクリスマスのダンス。
「そろそろだね、クーコ」
直也の言葉に、久美子は返事ができない。
「さぁ行こうよ、クーコ」
直也は久美子の手を引き舞台の中央へ。
ダンスがはじまると直也は久美子に優しく手をかけてくる。
「もっと強くでもいいよ」
久美子は心の中で思った。
あっという間のダンス。
「あー、終わっちゃった」
久美子は思ったとき、直也は久美子を強く抱きしめた。
久美子が求めていたことを直也は知っていた。
「ずるいよ、直兄ちゃん」
参加者の両親たちから拍手が・・・
久美子の夢は終わり、目を覚ますことになる。
「直兄ちゃん・・・」
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