チューリップス・シスター第24話 隔離室の美咲
「時の煌子よ、魔性世界の黒魔術が動き出す、死神デッドが呪いを持ち美咲に近づいている、その時が来ている全ての能力で導くのだ」
世界の神々ゼラトウスは心の神ゼウスを透さず、直接的に勇介には伝令ではなく指令を出した。
時の煌子とは未来には祈祷師エクソシストとなり、直接的に世界の神々ゼラトウスから伝令や導きの指令を受け取る事が出来る。
次元の違う仮想空間の世界では、祈祷師エクソシストの姿は見えない、声だけであらゆるものを導いていく。
大学病院にいる全てを任されたフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)に美咲は見守られ、勇介が創り出し8人の結界師に守られていた大結界の絶対世界に「ヒビ」が、徐々に美咲は眠りについていたが稀に目覚める事で、悪魔ゼブロス・地獄ヘル・死神デッドによって拡がっていく事が確信に至った為、フリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)は病院側の精神科医の許可をとり、10畳ほどの部屋から一般病棟の畳み2枚程4畳の個室の隔離室に美咲を移動させた。
10畳ほどの部屋では広すぎて「ヒビ」が徐々に悪魔ゼブロスの黒魔術・地獄ヘル・死神デッドによる呪いによって拡がっていく為、美咲は4畳ほどの隔離室に移動し、離れた場所から勇介はフリーランスの精神科医コナングレードの霊能力とセラピスト(セレナ)の魔術能力に伝令し、新たな大結界の絶対空間を強化し創り出す。
現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来している中では、殺人容疑をかけられた真理は事情聴取のため警察署へ連行された。
真理は、事情聴取を受けるが全ての質問に答える事はなかった。
この時、真理は過去の自分や過去の美咲の姿を心の中で映し出し、父直継や母高子への思いを薄っすらと思い出していた。
警察署での事情聴取の質問や声などは、真理の耳には全く入る事も聞こえてはいない。
真理は、入院している美咲のようになっていく、顔を上げる事なく小さな声で何かを囁き始める。
警察署の取調室で両手を広げ手のひらをじっと見つめるだけであった。
先入観を持たない警察官達は、母高子の死を目の前にした精神的に受けたショック状態が真理に行動にさせているのだと思っていた。
しばらく、時間をおいてから聴取をとろうと警察官達は考えていた。
勇介は警察へ出向き、これまでの真理について話し勇介の真理の過去の話をしてから、すぐに釈放された。
真理は、いつもの通り大学へ講義を受けに行くが、悪魔ゼブロスの黒魔術・地獄ヘル・死神デッドによる呪いによって今までの真理ではなかった。
その頃の美咲は母高子が亡くなる日まで病院内で自傷行為や自殺未遂を繰り返していたのか?
美咲は自傷行為や自殺未遂によって、美咲の手首足は傷だらけ心の神ゼウスからの導きはなったのか?
世界の神々ゼラトウスは勇介とフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)や真理と美咲を次元の違う仮想空間の幻想世界に送った。
10畳の部屋から移動した隔離室4畳半程の隔離室で神父の勇介は大結界の絶対空間を創る、
10畳ほどの部屋では広すぎて結界が破壊される可能性をを示唆していた。
勇介の霊能力とフリーランスの精神科医のコナン・グレードの霊能力とセラピストのセレナ霊能力と交信し話し合いをする。
「時の女神の聖女シスターよ、魔性の魔物と悪魔と死神、地獄の世界を現実の世界に誘導し、聖霊ヘルプ選別の能力と妖精ハルフの導きの能力によって真実の元、明らかにせよ、現実にある真実は1つだが、現実の元に明らかにするのは、後の幻想世界に祈祷師エクソシストと魔術師(シャーマン) ビショップ達を誘導転送する事が出来る」
大学病院の精神科で狭い隔離室の中にいる美咲の心の神ゼウスを透さず、勇介と同様に直接的に接し世界の神々ゼラトウスは美咲に指令を出した。
「美咲の死の覚悟」とは「怒り、憎悪、復讐は正義」という感情で、世界の神々ゼラトウスが美咲の運命に覚悟を与えたものだった。
悪魔ゼブロスの黒魔術と死神デッドと地獄バルザによる魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気を、眼に見えない次元の違う仮想空間の幻想世界の中で漂うものを、感覚として感じさせる現実の世界に明らかにし誘導する為だった。
心の神イエスは現実の世界に存在し、現実の世界で生きる人類達全てに「信仰心の眼」「先入観」「固定観念」のない世界観と価値観を伝え導き知らせる為でもあった。
心の神イエスと心の神ゼウスの違いは、神イエスの役割は現実の世界にあり人類の「身体」の生命を守り、心の神ゼウスは現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来しながら、
聖霊ヘルプに選別された人類の「永遠にある魂」を導く役割があるという違いである。
本当の美咲が求めるものは悪霊から悟られず、真理の心の神ゼウスから新たに与えられた予兆能力と同様の特異的な予兆能力であった。
「聖霊ヘルプの能力(選別)」「妖精ハルフの能力(導き)」「天使ピクロスの能力(伝心)」「女神の聖母マリアの能力(保守)」は、すでに世界の神々ゼラトウスによって真理の心に与えられていた。
狭い隔離室に移り勇介によって創られた大結界の絶対世界の中で「聖霊ヘルプの能力」「妖精ハルフの能力」「天使ピクロスの能力」「女神の聖母マリアの能力」が美咲の心にも与えられる。
美咲の心の神ゼウスが与えた能力と感情は「怒り、憎悪、復讐、苦痛、悲痛の明暗」だけであったが、真理の心の神ゼウスが与えた能力と感情の「憂い、歓喜、慈悲、哀愁、陰陽」の能力と感情を美咲にも与える事になる。
世界の神々ゼラトウスは新たな未来の幻想世界に「興隆」「豊富」「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」「自由」「平等」「平和」を望んだ感情も与えられる。
美咲は悪魔ゼブロスと死神デッドの思うがままに動かし、次元の違う仮想空間の幻想世界での中で自分自身を悟られないようにしながら、悪魔ゼブロスと死神バルザが思い込む様に「死の覚悟」の思いで自らを傷つけるような姿を見せていた。
そして、世界の神々ゼラトウスから与えられた「死の覚悟」によって、大結界の絶対世界の中で美咲自身は脳と体の全てにシールドを張る事が出来た。
悪魔ゼブロスと死神デッドは美咲を地獄バルザへ送ろうとしていたが、地獄バルザに誘導する黒魔術の呪いとマインドコントロールから逃れる術を世界の神々ゼラトウスと心の神ゼウスから与えられていた。
悪魔ゼブロスと死神デッドを次元の違う仮想空間の幻想世界から現実の世界に誘導していく。
この時、次元の違う仮想空間の幻想世界の中で、勇介に予知能力と透視能力の他に、聖霊の能力、妖精の能力、天国の能力、女神の聖母マリアの能力、
聖地や聖域、聖域外(次元の違う仮想空間の幻想世界)で角と翼のあるフェニックスをコントロール出来る能力が更に強い能力で与えられた。
「時の煌子よ、美咲の死の覚悟によって悪魔ゼブロスの黒魔術は死神デッドを動かし黒魔術の呪いと洗脳が動きはじめている、
時の女神の聖女シスターを地獄バルザに誘導しようとしている、この時を逃してはならない、ビショップ達に真実を伝えよ、魔性世界の魔物や呪いの邪悪で邪念の邪気、悪魔ゼブロスと死神デッドと地獄バルザの世界を現実の世界の元に明らかにせよ、その後多くのビショップを探すのだ、ビショップらと共に時の煌子は一心同体である、現実の世界に悪霊の世界を明らかにした後、幻想世界に誘導し戦いは始まる」
世界の神々ゼラトウスは、勇介達の持つ特異的能力の全てを強固なものにする為に直接的に勇介と真理と美咲を導びきながら、
真理は勇介の抱く感情と能力の中にある女神の聖母マリアの暖かく包み込むシールドの能力と角と翼のあるフェニックスの戦闘能力と共に歩いて行く事になる。
「時の煌子と従者達よ、我々は、そなた達を我々の世界で常に見ている、いつか我々と会う時が来る、しかし能力を高め戦いに望む覚悟を持つ事を誓え」
雲の上の天空なのか解からないが、勇介とその従者達の心に響く声と室外では鐘の音が聞こえていた。
そして、勇介、フリーランスの精神科医のコナン・グレード、セラピストのセレナ、7人の刑事達の従者ビショップ(シャーマン)達は誓いを立てる。
「時の女神の聖女シスター達よ、目覚めよ、聖霊ヘルプの能力(選別)妖精ハルフの能力(導き)天使ピクロスの能力(伝心)女神の聖母マリアの能力(保守)を与える、未来の世界の現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界の中で羽ばたくのだ」
世界の神々ゼラトウスは、心の神ゼウスを透し時の女神となる真理と美咲の予兆能力から変化する前兆能力へ伝えた。
しかし、すぐには真理と美咲は気づく事はないが、少しずつ時の流れが心に刻まれ「運命」というものを感じ気付いていく様になる。
時の流れはフリーランスの精神科医コナングレードの霊能力とセラピストのセレナの魔術師の能力で心に刻まれ、勇介の祈祷師の能力で導かれていく。
フリーランスの精神科医コナングレードと魔術師の能力を持つセラピストのセレナは勇介と出会い、真理と美咲の幼き頃から勇介の従者ビショップの役割を果たしていた唯一の従者シャーマンである。
世界の神々ゼラトウスは指令を出し終わると勇介とフリーランスの精神科医コナングレードとセラピスト(セレナ)や真理と美咲を現実の世界に戻した。
美咲は、一般の病室から畳み2畳程の狭い隔離室に移され、全く絵を描く事はなく隔離室の美咲は手足や腹部を抑制されていた。
食事の際は抑制されたままベッドをギャッジアップされ、看護師資格を持ち魔術師の能力を持つセレナの介助によって摂取され排泄はセレナが抑制帯を外し介助していた。
美咲の状態は、コナン・グレードから勇介に連絡されていた。
勇介は、今自分が出来る事を考え始める。
今、勇介が出来る事は、真理の状態と美咲の隔離室での状態を考えると、早く真理と美咲の2人を会わせる事であった。
そして、真理と美咲が双子の姉妹であるという事を感じさせ導かねばならないと考える。
勇介は、コナン・グレードとも連絡を取り合い、その日程を決めた。
勇介は、叔父の神父の手紙の内容を思い出していた。
叔父の神父の霊能力は、真理と美咲を「闇(悪魔ゼブロスの黒魔術は死神デッドを動かし黒魔術の呪いと洗脳)」から守る為には、2人を引き離す事が第一の手段とし見守る事を考え実行した。
「時間が過ぎる事に、徐々に真理と美咲の隠された能力が生まれてくる、どのくらいの時間がかかるかは解からないが、その間、真理と美咲は父の自殺や母の失踪により苦しみの中にいる、その苦しみは、苦痛を伴い、能力が開化するするのを遅らせてしまう事がある、神父として出来る事は、祈りを捧げ出来る限り、その苦しみを弱める事が必要になるだろう。
いずれ「闇」の力も働きかけられ自分を見失う事もあるだろう、私の心の神と聖霊の元、私は祈りと魂を捧げ誓います」
勇介の叔父の神父は、真理と美咲を守る為に自分の寿命を短くし祈りを捧げ、本来の寿命よりも早く現実の世界を去る事になった。
亡き叔父の神父は、世界の神々ゼラトウスに誓いをし、聖霊の選別の能力で勇介に会う事なくアースガルズの世界の神父として魂は導かれた。
「真理と美咲の苦しみは、苦痛と悲痛を伴う事もあるだろう。「闇」から守る為には、勇介の叔父は神父としての新たな能力を持ち、真理と美咲を繋ぎ結びつける事をしなければならなかった。結びつけるタイミングは、神父としての勇介の判断によるものとなる。その時が来た時は、早く真理と美咲を繋ぎ結びつけるようにして欲しい。結びつける事こそが真理と美咲を「闇」から守る事になる。そして、もし2人の能力が働き始める時、真理と美咲は、その能力を制御できるかどうかわからない。制御できるよう、神父としての若き神父の勇介へ、君の能力で働きかけ導いてもらいたい」
勇介が神父の叔父からの遺言を読んでいると、更に新たに遺言の書の内容が浮かび上がった。
勇介は、今の時が、2人を結びつける時であると判断した。
母の死後、大学病院の精神科で美咲がとった行動は、光のシャワーを浴びるかのように窓から差し込む光に顔を向けていた。
美咲は、自傷行為、自殺未遂もなくなり、祈りを捧げるかのように窓から差し込む光りに手を伸ばしていた。
警察署では、銀行員男性山本四郎未解決の殺人事件は、真理と美咲の母の犯行で、犯行後「自殺」と判断していた。
しかし叔父と母高子の2通の封筒からの双子の母親の佐々木高子の指紋と、山口四郎殺害に使用されたナイフからの指紋が一致していたが、残された遺言の内容から母高子と真理は無関係と判断されたのである。
神父の勇介は、世界の神々ゼラトウスは物的証拠があるも母高子の遺言で、事件は未解決そして事情聴取した記録は消え、母高子は聖霊ヘルプの能力(選別)と妖精ハルフの能力(導き)や天使ピクロスの能力(伝心)で、次元の違う仮想空間の幻想世界のアースガルズの世界に母高子の魂が導かれたのかもしれない。
真理と美咲は心を閉ざしてしまっていた事を、勇介は感じとっていた。
勇介は、真理と美咲を会わせなければならないと考えた。
真理は、以前の瞳の輝きがなくなってしまった。
何かが乗り移ったかのように、表情は「死」を求めてるかのようだった。
勇介は、真理に早く美咲に会う事をすすめ、車を走らせ美咲のいる病院へ向かった。
車両の中で、真理の顔は下向きになり、小さな声で歌かは解からないが何かを囁き始めた、昔の美咲の行動と同じである。
勇介は真理と美咲は今のタイミングで共鳴をしているのではないかと思い始める。
勇介と真理の脳裏を過ぎり、美咲の声が耳元で囁き始めた。
「フォメオ・ス・タンシス・アイリース・ア・ミーラ、私は待っています、本当の真理に戻って、早く会いたい」
応援宜しくお願い致します
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