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チリの裁判所が津波の補償金支払いを命じる

2013-12-20 | Weblog

(写真)チリの津波で破壊した海岸沿いの地域

チリの最高裁判所が、2010年の津波の被害者の親戚に補償金を支払うように国に初めて命じました。

サンチアゴの記者によると、その決定は補償金を要求している多くの人々の先例になるかもしれません。

2010年2月の地震とその後の津波で500人以上が死亡しました。

政府が最初の津波警報を解除した後に、海岸沿いの村が大波に襲われました。

裁判所は、漁村に住んでいたマリオ・オバンドさんの未亡人と子どもや孫達に100,000米ドルを支払うように国に命じました。

裁判所は、尋問で、男性が地震の後ラジオで津波の危険性はないと聞いたことが分りました。

それを聞いて、彼は家に居ることを決めました。

しかし、20分後に彼の家は大波に呑み込まれました。

彼の親戚は彼を何とか救い出して病院に連れて行きましたが、三日後に死亡しました。

海洋情報サービスを行うチリの海軍は、津波の後に、予報を誤り不明瞭な情報を政府に伝えたことを認めました。

政府は、警報を出しましたが、その後取り消し、致命的な波が襲ったすぐ後に再び出しました。

多くの犠牲者の家族が、情報の誤りによって人々が判断を誤ったとして国を提訴しています。

地震と津波によって800,000人以上が家を失いました。

       **************

チリは地震や津波が多く発生する地域なのだから、もっと確実な警報を出すべきですね。この裁判に対して国が上訴するかどうかは未だ分りません。

しかし、同じ環境にある日本の専門家の予報はちょっと過剰気味ですが。