「世界一です。」
これ言うと必ず聞かれます
英語は話せますか?
いいえ、英語なんて話せませんよ。笑
私の本業はフリーアナウンサーです。
優先すべきは、英語より日本語なんです。笑
って言うと冗談ぽいけど、今日は至ってマジメなお話。
日本人の国語力や読解力の低下が叫ばれるようになって久しい昨今。
例えば「美味しいを、美味しい以外の言葉で表現して」と言われたら何と答えますか?
「美味しい」に限らず、私のアナウンスレッスンでは受講者の語彙力を試すため、こういった"言葉の言い換え"をやってもらいます。
でも最近は驚くほど「超美味しい」か「ヤバい」と言う答えしか返って来なくて、ルミルミ先生ガッカリです🥺
ネットやSNS中心の言語環境に侵された現代人の表現は、乏しい語彙の短文か雰囲気や感覚優先の独りよがりな表現になりがち。
前者の感情表現は、基本「ヤバい」か「エグい」の二択。
当然、美味しいもマズイも好きも嫌いも、全部が「ヤバい」になっちゃう。笑
そして後者は「何となくそれっぽく聞こえるけど、実際は何を言っているのかよく分からない」ことが多い。
「魂のオーラを身にまとう」とか「一歩先のアイデンティティ」とか、SNSで見かけるようなバズりワードは、よくよく考えると「具体的には何のことですか⁇」ってことが多いです。笑
英語も大切だけど、まずは日本語で伝えられることが大事じゃない?と言葉を仕事に生きて来た私は強く思う今日この頃。
ちなみに、美味しい以外の表現は「ほっぺたが落ちる」「よだれが出る」「口福」とかね。
あとは「まろやか」とか「香ばしい」とか、食べた後に舌で感じる味の言語化が出来ればなお良いよね。
「ヤバい」からの卒業は、まずは語彙を増やすことからだよ😄