風に乗って

南京玉すだれ、皿回し、落語等…堺市より民生功績賞を受賞。日々の出来事を綴っています。

耳鼻科での出来事

2020-08-17 | 日記
8月17日、買い物に行こうと車に乗るとサウナのようです。


毎朝、雀がやって来ます。

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随分前、鼻炎で耳鼻咽喉科に行った時のお話です。

 私のあとから、黄色のTシャツに、ギャザースカートを3枚ほど重ね着して、運動靴を履いて、よたよたっと今にも倒れそうで、それでいて倒れない、
不安定であるがしっかりとした足取り、
若いのかオバサンなのか分からない女性が入ってきました。

受付で「鼻が痛いんです・・・」と、よく聞き取れにくいが大きな声で言いました。

初診の用紙を渡され、何やら記入して保険証を出したが、ボロボロになった保険証です。
記入された用紙を見た受付係二人は、顔を見合わせあきれた様子をしてます。

その、よたよたっとした女性・・・以下ヨタコさん・・・はスーパーの袋や、荷物の入った紙袋を胸に抱えて、ドタリと正面の長椅子に、だらしなく座りました。
隣にいた初老の男性は、ちょっと迷惑そうな顔をして、それとなく立ち上がって場所を移動しました。

ヨタコさんは、今度はワタシの隣にドテッと座り、スーパーの袋をガサゴソ開けて、巻きすしのパックを取り出しました。

巻き寿司を左手に持って、右手に荷物を抱え最初に座った席に又、ドタリと座りなおしました。
落ち着かない様で、今度は、巻きずしを手にしたまま、立ち上がってトイレに入りました。

みんなは目をあわさないように知らんぷりしているけれど、明らかにヨタコさんに興味津々な様子です
ヨタコさんはあっちでドタリ、こっちでドタリとしていました。
・・・こっちに来んといて!・・・と、声には出さないが、みんな、そんな顔をしていました。

と、私の隣へ来て椅子の上で寝そべってしいました。・・・えらいこっちゃ。何と注意したらよいのか・・・。受付の女性も見てみぬ振りしています。

後から入ってきた男性が注意しました。あ~良かった。
ヨタコさんは、仕方なく起き上がって、ハ~ハ~と大きなため息をつきました。
いややな~。こんな人と係わりあいたくないな~。

すると今度は、巻き寿司のパックを開けて食べだしました。
巻き寿司の中に入っている、かんぴょうだか、高野豆腐だかの具の甘辛い匂いが待合室に漂いはじめました。

飲食禁止の張り紙はないが、もちろん病院の待合室での飲食はどう考えても、してはいけません。
普通の常識のある人なら分かるはずなんだけど。
みな迷惑そうな顔しているけれど、関わりあいたくないので黙っています。

受付の人が注意してくれればいいのに・・・。ヨタコさんは巻きずしを半分ほど食べて袋にしまいこみました。

やっと、私の診察になり、いつも通りの、アレルギー性鼻炎の症状です。
あ、そうや。喉の調子もおかしい。
「センセ、最近、声がかすれて今までのように高い声が出ないし、喉も痛いんです・・・。」
すると、若い、その先生は、喉をチラッと見て「あ~、声帯が痩せてきてるんです。年です。加齢です。もう、しゃあない」と一言はっきりとおっしゃいました。

身体は太るのに声帯は痩せてくる・・・。ホンマ、しゃあないなぁ。

皮膚科でも加齢って言われたなぁ。
整形外科でも加齢って言われたなぁ。
華麗な人生?!やったらええねんけど・・・。

私の次に診察室に入ってきたヨタコさんは、診察椅子に座るなり「綿棒で鼻をつついたら、痛くなったんですふ~ん」と鼻声で言いました。

先生が鼻を見ようと広げると、ヨタコさんは、「ギャ~ッ。こんな痛いのあかんわ!」と言って椅子から立ち上がって逃げようともがきました。

看護婦さんたちがあわてて押さえて座らせました。

先生は「綿棒でつついたらあきませんよ。そのままにしていたら治りますから」と強く言いました。

「薬は?」とヨタコさんが聞くと、先生は「薬はいりません。とにかく綿棒で鼻を掃除したらあきません。それだけです」とだけ言った。

はたして、その後ヨタコさんはどうなったんでしょうかねぇ・・・。

コメント (4)
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