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実家で作る「コシヒカリ」を年間60キロ、安くしてもらって購入し始めて2年になる。
今までは実家を守っている長兄が作っていた田んぼも、兄亡き後は義姉も歳でもあり身体も丈夫ではないので義姉の実家で私にも従弟に当たる跡取息子に田んぼを任せて、出来高の中から実家に必要な量だけ貰う・・という約束で作ってもらっている。
2年前から、年間1俵(60キロ)を格安で分けて貰っているので、今期出来上がった新米を取りに行った。
我が家で夫婦2人が食べるお米の量は1俵に少し足りないが、つなぎにこちらで少し買って食べることにして取り敢えず30キロずつ半年に2回貰い受けに出かけていく。
ちょうど両親や兄・先祖の墓参も出来て親戚の人たちの元気な様子も伺えるので楽しみに行っているが、何時までもこの状態が続くわけでもないし、車に乗れる間だけのことになるだろう。
この地のお米も美味しいと聞くが、まだ一度も篠山産のお米は食べたことが無いのだった。
今は何処のお米も美味しいものが多いようだが、実家のお米は最高だと自負している。
昔、貧農の我が家は親子8人が食べるに足りなかった頃、お米3対麦7の割で炊いていたので美味しいお米とはいえなかった事でもある。それでも田舎は良かっただろう。何らかの代用食でもお腹を満たすことが出来たのだから~。
都会に出てきた頃先輩の方の話を聞くと、戦後の食の無い頃の苦労話を良くしていたが、「兎に角何も食べるものが無いのよ~」と食べ物の豊富な現代の贅沢を戒めていたことが思い出される。