Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

N響室内合奏団のウィーンコンサート 素晴らしかった

2021-07-28 23:27:00 | NHK交響楽団
今日はフェスタサマーミューザのコンサート。篠崎史紀コンマス率いるN響室内合奏団の「新たな時代に蘇る世紀末ウィーンの香り」。ソリストに盛田麻央さん。
 
プログラムは、前半がシュトラウスⅡのワルツ(南国のバラ、宝石のワルツ、酒・女・歌)で、後半がマーラー交響曲 第4番。
篠崎史紀コンマスの意図は、宮本明氏の解説を読むまでわからなかった。
シェーンベルク、ベルクらがアール・ヌーヴォーの時代に現代音楽に普及のために行った「私的演奏協会」の活動。
彼らの、様々な実験を試みながら新しい時代への希望を込めた音楽を、このコロナ禍に苦しむいま、この時代に再現したかった、奏でたかった、のだろう。
 
そのような想い、熱のこもったマーラー4番は聴きごたえがあった。室内楽アンサンブルゆえの張りつめた緊張感、個々の楽器の音色。
最高に美しい第3楽章に続き、盛田さんがさらに美しい「天上の喜び」を歌ってエンディング。素晴らしい。
 
盛田さんは大好きな歌手で、今日のチケットも盛田さんの名前を見てすぐに買ったのだが、間違いなかった。
 
前半のシュトラウス。
その「私的演奏協会」の「ワルツの夕べ」をイメージしての選曲。奏でる篠崎さんたちには喜びが溢れていたし、ぼくらはウィーンの香りを堪能した。
素晴らしいコンサートだった。
 
 
 


 












 


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