ギリシャからトルコへの難民送還は、開始2日目の5日、抗議する人が港を占拠したり、送り返される予定のおよそ100人が逃げ出したりしているとのことです。と同時に、この日も225人の難民がギリシャに到着したそうです。当然そういうことは予想できていたはずですから、ドイツもトルコもこのまま強引に送還を進めるのでしょうが、さてどうなるか。
そのドイツが主導したギリシャ危機への対応策も破綻しつつあるようです。ギリシャの債務が軽減されなければ、再び危機が再燃することは予想できたはずですが、メルケル首相とショイブレ財務相が債務放棄に応じなかったために、予想したことが現実となりつつあります。
こういう世界経済の情勢下で、ドイツが無借金財政だとは驚きです。どういうことなのでしょう。日本ではバブルの整理過程で貸し手責任が問われましたが、そういう議論はEUに中でないのでしょうか。
唯我独尊のドイツは無借金財政なんか辞めて、もっと財政出動すべきでしょう。EUの、いや世界の景気回復に向けて、もっと牽引的な役割を果たすべきです。