
今夜は大村博美さんのリサイタルでトッパンホール。
開演時間になりステージ横のドアが開いて、ピアニストの中野正克さんと手を取った大村さんが現れたら、その周りがパッと明るくなった。
ステージ中央まで進んだ大村さんは光り輝いて見えた。
鮮やかな水色ドレス。こぼれるような笑顔で、ぼくら観客に頷いてくれる。
それだけでもう身動きできなくなった。これがオーラというものなのか。
開演時間になりステージ横のドアが開いて、ピアニストの中野正克さんと手を取った大村さんが現れたら、その周りがパッと明るくなった。
ステージ中央まで進んだ大村さんは光り輝いて見えた。
鮮やかな水色ドレス。こぼれるような笑顔で、ぼくら観客に頷いてくれる。
それだけでもう身動きできなくなった。これがオーラというものなのか。
しばらくして笑みを消し、気を入れて中野さんと視線を合わせてから、リストの歌曲を歌い始めた。
プログラムに記載された、格調高いプログラムニふさわしい加藤浩子さんの解説によれば、そのリストの3曲はいずれも、報われない想いを歌ったもので。
1曲目が終わっても、拍手してこの空間を壊していいものかぼくら観客はわからないでいた。
少しして勇気ある誰かが声を上げ、ぼくらも続いた。
大村さんは、小さく笑って、拍手してくださっていいんですよ、ありがとう、とでも言うようにぼくらを見まわし、頷いて。
リストに続いてトスティ、デユバルク、Rシュトラウス。素晴らしい。
休憩の後はグノー、プッチーニ。そして最後がオペラ。トスカの歌に生き愛に生き、とアンドレア・シェニエの亡くなった母が。
ぐっときました。泣きたかったかも。
一曲ごとに歓声、拍手が大きくなっていきました。アンコールはマノンとアヴェマリア。
今夜の感動をどう表現すればいいのだろう。ぼくの文筆力では表現できない。
表現力豊かだとか、情感溢れてとか、そんな陳腐な描写は、今夜の大村さんには相応しくない。
ぼくは大村さんをニューイヤーオペラで聴いている。でももう思いだせないし、今夜のようなすごい歌手だと思ったのかどうかも、定かではない。
今夜は終演しても、しばらくシートから腰を上げられなかった。帰りたくなかった。もっと聴いていたかった。ひと晩中。
プログラムに記載された、格調高いプログラムニふさわしい加藤浩子さんの解説によれば、そのリストの3曲はいずれも、報われない想いを歌ったもので。
1曲目が終わっても、拍手してこの空間を壊していいものかぼくら観客はわからないでいた。
少しして勇気ある誰かが声を上げ、ぼくらも続いた。
大村さんは、小さく笑って、拍手してくださっていいんですよ、ありがとう、とでも言うようにぼくらを見まわし、頷いて。
リストに続いてトスティ、デユバルク、Rシュトラウス。素晴らしい。
休憩の後はグノー、プッチーニ。そして最後がオペラ。トスカの歌に生き愛に生き、とアンドレア・シェニエの亡くなった母が。
ぐっときました。泣きたかったかも。
一曲ごとに歓声、拍手が大きくなっていきました。アンコールはマノンとアヴェマリア。
今夜の感動をどう表現すればいいのだろう。ぼくの文筆力では表現できない。
表現力豊かだとか、情感溢れてとか、そんな陳腐な描写は、今夜の大村さんには相応しくない。
ぼくは大村さんをニューイヤーオペラで聴いている。でももう思いだせないし、今夜のようなすごい歌手だと思ったのかどうかも、定かではない。
今夜は終演しても、しばらくシートから腰を上げられなかった。帰りたくなかった。もっと聴いていたかった。ひと晩中。








