Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

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藤沢市民オペラ「湖上の美人」

2019-12-01 20:41:00 | 森谷真理
今日は藤沢市民オペラ「湖上の美人」で藤沢市民会館大ホール。
数日前に観たMETの録画での、デドナートとフローレスらがあまりにもすごかったので、藤沢公演にでる歌手の皆さん、スター揃いですが、どんなふうに歌うのか、失礼ながら歌えるのか、想像できず。

で、結果は.....。
言葉にできないほど感激、感動しました。
いつからかはぼくの中では演奏会形式でなくなってました。
歌手の皆さんの歌に説得力があり、顔の表情やちょっとした仕草で、ドラマや情景がぼくの脳裏にくっきりと浮かんできたから。
二幕の途中からはエレナやウベルトやロドリゴの激情や苦悩が胸に迫ってきて、何度か泣きそうになりました。

森谷真里さんの椿姫とサロメを見逃したので、気合いをいれて早々に前から三列目をゲットしていたのですが。
その森谷さんより序盤で沸かせたのはマルコムの中島郁子さん。聴き入りました。
そしてだいぶ待たされて出てきたロドリゴの小堀勇介さんはブラボーの嵐。
2人とも新国立で聴いているけど、今日は間近で観たからそれはそれはグッときて。
ふと気づくといつのまにかMETの残像はぼくの中から消えていました。

小堀さんがウベルトをやるんだろうと思ってたのと、山本康寛さんは聴いたことがなかったから、内心どうかなって思ってたけど。山本さん決めてましたよ、自分の声とかたちで。日本人の歌手の技術力はレベ高いって再認識。
妻屋秀和さんが決まってたのはキャリアからいって当然でしょうが、アルビーナの石田さん、セラーノの渡辺康さんも良かった。

で、森谷さんは.....。
最後のアリア。
ホールを支配してた、とでも言えばいいのか。
ぼくの周りの皆さんも身動ぎできない感じで聞き入ってました。
すごい歌手。ウィーンでもミラノでも、ぼくの観た公演にはこんな歌手はいなかった。

そして園田隆一郎マエストロ。
大編成の市民オケと200人の大合唱団を、3時間も率いてのこの感動・感激。素晴らしい。ありがとうございました!
藤沢市民オペラを支えてくださっている全ての皆さんに感謝いたします。
最後に素晴らしいガイドをしてくださった朝岡聡さんにも❣️
素晴らしい湖上の美人でした。
 
 








 

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