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今日はバッハコレギウムジャパン定演「コラールカンタータ300年Ⅰ」でオペラシティ。
開演20分も前に、いきなり鈴木雅明マエストロがステージに現れ、作品の解説をはじめたのにはちょっとびっくり。
でも「コラールカンタータ」がなんたるか教えていただいたおかげで、今日の演奏にすぐ入っていけた。演奏がとてもしっくりきて楽しめた。
ちょうど300年前の1724年、バッハは1年かけて全く新しい形式のカンタータを40曲作曲した。それが後に「コラールカンタータ」と呼ばれることになった。
その最初に作曲した4曲が今日のプログラム、カンタータ20番、2番、7番、135番。
この4作品、“序曲”と“終曲”が合唱・合奏の讃美歌で、その中間に、今日でいえばソリスト3人の独唱、楽器のソロなどを含む4、5曲が入る。
これがもう本来のカンタータとは違って実にモダンなんだなぁ。
“宗教行事を取り運ぶための音楽”から“聴かせる音楽”に変化、もっといえば進化した、とでも言いたくなる。
櫻田亮さんはオペラ歌手が聴かせどころのアリアを歌うように決めたし。
ドミニク・ヴェルナーは悲劇のタイトルロールのように情感を溢れさせた。
安川みくさんも、松井亜希さんもいるのにソプラノはなしってなんで?笑
ヴァイオリン、オーボエ、金管のソリストたちはソロパートや歌手とのかけ合いをスリリングに、美しく、奏でた。
この形式、ジャズがテーマからスタートして、ソロが自由奔放なアドリブでテーマをくずしていき、最後にまたテーマに戻っていくようなものだ。
どう聴いたかは人それぞれだろうが、今日のわたしはあるときはオペラのように、またあるときはフュージョンのように聴き、そしてまたいつものBCJサウンドもたっぷりで、楽しめた。
この300年の節目に、日本でこのようなプロジェクトを実現するとは素晴らしい。
今日わたしに、バッハの新しい世界を教えてくださった偉大なる鈴木雅明マエストロに感謝します。
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